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【選挙ウォッチャー】 甲斐市議選2022・分析レポート。

 4月17日告示、4月24日投票で、山梨県の甲斐市議選が行われ、定数19のところに20人が立候補しました。一番の見どころは、先日の多摩市長選に立候補して大惨敗していた「ジャンボ松田」さんと同じ、プロレス団体「花鳥風月」のメンバーが、この甲斐市議選にも立候補していることでした。どうやら北区でも1議席持っているようですが、甲斐市でも1議席を取れるのか。
 プロレスラーが政治の世界に進出するのは珍しくありませんが、どこまで本気なのかを見てみたいです。僕も「チー牛」みたいな顔をしているものですから、大のプロレスファンだと思われがちですが、実は、プロレスのことはほとんどよく知りません。

 多摩市長選に立候補したジャンボ松田さんは、選挙より娘の入学式を優先し、せっかく100万円の供託金を払ったのに、ほとんど選挙らしい選挙をしないまま、そのお金を没収されるという贅沢なお金の使い方をしていたのですが、安倍健治さんは、ちゃんと選挙をしていました。なので、北区に続いて、この甲斐市でも「花鳥風月」のプロレスラー議員が誕生しました。


■ 今年も唯一の落選者となったオジサン

 前回も今回も、落選するのはたったの1人。そして、前回も今回も、そのたった1人の落選者になってしまったのが、大久保明さんでした。それはつまり、真面目にやっているのかどうかも怪しいプロレスラーよりも票が取れていないということです。
 見たところ、大久保明さんは真面目に政治の問題を考えていて、「甲斐市の明日を考える会」という政治団体を立ち上げていました。もともとは産業廃棄物の処理などをする会社だったようですが、現在はよくわからない企画会社になっています。

しっかりマウスシールドをかましている大久保明さん

 落選する人が1人しかいないということは、当選者のサムネイルを撮ることにこだわっている僕は、甲斐市で2人以上の候補を撮影できた時点で、仕事が終わります。しかし、甲斐市で最初に会えたのが大久保明さんだったので、不安しかありませんでした。
 いきなり田んぼの真ん中で街頭演説を始めたのですが、ガッツリとマウスシールドをつけていました。少しでも顔を見せた方が票につながるのではないかという思いからだと思いますが、オッチャンがマスクを外すのは大変危険です。街頭演説の内容は、そこまで違和感のあるものではありませんでしたが、地元で応援してくれる人が意外と少なかったのだと思います。


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