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【選挙ウォッチャー】 大井町長選2022・分析レポート。

 12月6日告示、12月11日投票で、神奈川県の大井町長選が行われました。茨城県議選が行われている真っ最中ということもあり、取材できる時間には限りがありましたが、どうにか両候補とも取材することに成功。今回のレポートは、しっかり充実しています。
 実は、僕は2020年の大井町議選を取材したことがあったのですが、この時のレポートを多くの現職議員の方々が読んでくださっていたようで、どちらの陣営からも声をかけていただき、「面白かった」と言ってもらえました。どうやら大井町では、この『チダイズム』の視聴率は高いので、気合いを入れてお届けしたいと思います。

小田 真一 69 現 2期目を目指す
鈴木 武夫 70 新 元町議

 神奈川県の中でも特に田舎なので、両候補とも、大きな政党から大々的に支持を得ているわけではなく、平和な選挙となっています。東名高速道路のアクセスが良いので、自動運転の車が標準化されてくるとチャンスが広がりそうな土地です。
 同じくらいの年齢の2人が争う選挙となりましたが、先日の中井町長選と同じように、あまり臭い感じの選挙ではないので、安心して見られるのではないかと思います。


■ 大井町議補選で「選挙なし」の衝撃

 実は今回、大井町長選よりも大井町議補選の方がニュースとしては話題になりました。というのも、本来であれば町長選と同日に大井町町議補選が行われる予定だったのですが、立候補の届け出を出すものが1人もおらず、選挙そのものがなくなってしまうという珍事が起こりました。
 無投票当選で決まってしまうことはよくありますが、そもそも立候補する人さえいなかったというのは衝撃的な話で、N国党員やN国信者たちが「大井町町議選に候補者を立てるべきだった」と騒いでいることからしても、今後、魑魅魍魎たちに就職先として狙われる可能性が出てしまいます。政治家の成り手が不足しているというのは非常に深刻です。議員になってはいけないような酷いポンコツに街を翻弄されないためにも、ちゃんとした人が議員になることは大切です。


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