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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#187)。

先日の東京都知事選に立候補していた斉藤健一郎が、東京地検特捜部から電話がかかってきたという報告をしていたので、立花孝志のXデーが近いのかと思ってワクワクしたのですが、残念ながら、ポスターを剥がしたババァが起訴猶予処分になったという話でした。まだまだブタ箱に入る日は遠そうなので、粛々と追いかけてまいりたいと思います。


■ 第10回・N国党総会のまとめ

7月22日にNHKから国民を守る党の総会があり、いくつかチェックしなければならない点があるので、ここにまとめることにしました。ツッコミどころが満載なので、20個のポイントごとに区切ります。

① 箕面市の選挙は「梅」で、和泉市の選挙は「松」である。
② 服部修には900万円が支払われている、あるいは、支払われる予定。
③ 箕面市の選挙には初日しか入らない。
④ 和泉市の選挙に力を入れる理由は「優秀な人材が欲しいから」。
⑤ 多田ひとみには2月に立花孝志から積極的にお願いをした。
⑥ 和泉市が当選するようであれば、茨木市などに候補者を擁立する。
⑦ 和泉市で落選するようであれば、地方選の立候補はしばらくやめる。
⑧ 和泉市で落選すれば、地方選では勝てなくなったと判断する。
⑨ 和泉市が当選したら、300万円払った組の人を優先に地方選挑戦。
⑩ NHKのコールセンターが暇なので、生活保護の窓口をやる。
⑪ 生活に困窮しているのは他と比べているから。主観の問題である。
⑫ 立花孝志は生活困窮者をめちゃくちゃ研究している(自称)。
⑬ 政治家は炊き出しをしてはいけない。役所に連れて行くのが仕事だ。
⑭ 最終的には生活困窮者に「市役所の前で寝ておけ」と言えばいい。
⑮ 今後もN国党は寄付を受け取らない。
⑯ 全国の11ある比例ブロックに1人ずつ立候補させる。
⑰ 籠池泰典を近畿ブロックと大阪5区の重複で立候補させる。
⑱ 籠池町浪を近畿ブロックの名簿2位になってもらう計画である。
⑲ 籠池町浪からの返事は現時点でもらっていない。
⑳ 東海ブロックは末永けいを擁立する計画(春日井市議は辞任か)。

データ上は当選の確率は低いものの、超強力なドブ板選挙を展開していることもあって、多田ひとみは「当選」という予測をしています。もし、多田ひとみが落選した時には、これから3年ぐらいは地方選は厳しいと判断するようなので、統一地方選の計画も一度白紙に戻し、考え直すとしています。ただ、基本的には「選挙おじさん」なので、落選が厳しくて「宣伝のため」とか適当な口実をつけて選挙は続けることでしょう。また、これまで「れいわ新選組」が取り組んできた弱者救済をNHKから国民を守る党でも取り扱いたいということで、NHKから国民を守る党のコールセンターで生活保護の相談もするそうです。おそらく受け付けても相談は来ないし、仮に相談が来たとしても、N国のコールセンターが生活保護の受給につなげるような相談をすることはないでしょう。ちなみに、山本太郎さんが炊き出しをしていることを批判し、「炊き出しをしている暇があったら生活困窮者を生活保護につなげろよ」と言っていましたが、その炊き出しの現場には、生活保護を受けられるようにつなぐ相談窓口があり、プロがサポートをするようになっています。

① 南関東ブロックは歯科医師(渡辺稔允か?)が出る。
② 北関東ブロックは堀江貴文の秘書の斉藤健一郎が出る。
③ 九州ブロックは丸山穂高に打診する予定。
④ 東京ブロックは上杉隆が出る。東京2区の重複で立候補予定。
⑤ 東北ブロックはグレートサスケに打診する。
⑥ 東北、北海道、中国、四国、北陸の5ブロックは勝てないので重複。
⑦ 中国ブロックは新藤加菜。
⑧ 小沢えみり(四国)・末永友香梨(北陸)の2人には出てもらいたい。
⑨ 北海道は多田ひとみの当落で考える。
⑩ 衆院選に関しては、すべて党がお金を出す方針。
⑪ 6600万円を払っても得票率0.8%で政党交付金が増えてチャラ。
⑫ 衆院選を頑張りすぎると党の資金繰りが危うくなる。
⑬ 次の衆院選はおふざけはしない。
⑭ N国党はあさなぎ司法書士事務所の無料サービスを紹介しているだけ。
⑮ 立花孝志はもう選挙に出ない。
⑯ 立花孝志はNHKとの裁判で負けた人の費用を自腹で払っている。
⑰ 選挙に出ると、それを回収することになり、アウトになる。
⑱ NHKとの裁判で負けた人に会社が出演料を払うことは可能である。
⑲ 出演料は裁判でかかった分の費用と同等。だから経済的被害はない。
⑳ ただ、今それをやると会社が破産しかねない。

どこからツッコめばいいのか分かりませんが、まず5億円の借金のうち、使ったのは森友学園に寄付をした8400万円だけだというのであれば、残り4億円近いお金があるはずなので、なぜ衆院選を頑張りすぎると党の資金繰りが危うくなるのかが全然不明です。また、立花孝志はNHKとの裁判で負けた人の費用を自腹で払っており、選挙に立候補することは、その費用を税金で回収することになるからアウトという理論は、まったく意味不明です。「それなら今までもアウトだったんじゃね?」という話で、これから選挙に出ない理由にはなっていません。これらの発言から、だんだんお金がなくなってきていることが推測されます。

① 政党助成金を立花孝志ひとり放送局に視聴料を払うことはできる。
② 当選できなくても1票がお金になるということをアピールしたい。
③ 参議院は儲かるので、2年後の参院選は石にかじりついても2%取る。
④ 町田市議の深沢宏文は最近参加していないが、本人が希望すれば公認。
⑤ 離党した光木光慎太郎は想像を絶するほどの無能。やめてありがたい。
⑥ 山本太郎や桜井誠に寄付をしても日本は変わらない。
⑦ 昨日、幸福実現党の人とゴルフをしてご飯を食べた。
⑧ N国党に対する悪口は、立花孝志が大好きなだけで大したことない。
⑨ ちだい君だけは許せない。ちだい君がやっていることは名誉棄損だ。
⑩ ちだいは内部告発の手紙を信用しているだけ。警察にも相談している。
⑪ ホリエモン新党とNHKから国民を守る党党になる可能性がある。
⑫ 衆院選の前にどのような政党で行くかを判断する。
⑬ 2年後の参院選で支持率2%を切ることがあれば党が瓦解する。
⑭ 今度の衆院選はまだテストできる。堀江貴文が言いやすい党名にする。
⑮ NHKから国民を守る党という名前は著名人が嫌がって立候補しない。
⑯ 4億円のお金は持っている。使ったのは籠池さんの所だけ。
⑰ 衆院選で6600万円ちょっとで抑えてしまえば、党の資金源は安心。
⑱ 衆院選で0.6%以下となった場合には解党を考えないといけない。
⑲ そうなったら政党助成金だけをもらい続け、借金返済に充当する。
⑳ 選挙活動をすべて止めてでも、借金を返済するつもり。

僕のパンフレット問題は、警察の方々が粛々と捜査を進めてくださっているので安心しておりますが、問題は4億円の借金(なぜか1億円ぐらい減っている)のうち、使ったのは森友学園に寄付をした8400万円だけだと言っているのに、衆院選に6600万円ちょっとのお金しかかけられず、それ以上使ってしまうと党の資金繰りがヤバくなると言っていることです。手元に2億円以上のお金がキャッシュで残っているはずなのに、資金繰りが厳しくなる要素がどこにあるのでしょう。本人は使っていないと言い張っていますが、以前のように通帳を見せるようなことはしないのです。

① 党の綱領を作りたい。誰かに作ってほしい。
② 次の参院選でようやく借金返済ができるので大丈夫である。
③ 党のお金のことは専門家なので立花孝志に任せろ。
④ 丸山穂高からの提案で、政策コンテストをしたらどうか。
⑤ 浜田聡は政策コンテストを「法案コンテスト」にしたい。
⑥ 直接民主制については撤回する。重要でないものだけ直接民主制。
⑦ NHKだけを公約に掲げるのではなく、消費税5%なども訴える。
⑧ 他の党が出していない政策についてはN国が訴えていく。
⑨ N国コールセンターにかかるNHK関連の相談は1日1~2件。
⑩ 生活困窮者の件を山本太郎には任せられない。レベルが低すぎる。
⑪ 国会では気持ち悪い存在として扱われているが、長い目で見ろ。
⑫ 法案を提出するために他党と組めるのは衆院選後や参院選後。
⑬ 地方議員も各議会で肩身の狭い思いをしている。
⑭ 8月9日に福利厚生の野球大会を開催する。
⑮ 東京地検特捜部からの電話はポスターを剥がした人の処分の報告。

れいわ新選組がガタガタしている隙をついて、れいわ新選組の支持者を獲得しようと奮闘しているNHKから国民を守る党。相変わらず戦略がセコいんですが、総会では、国会でも地方議会でも「NHKから国民を守る党」というだけで冷ややかな目で見られていることがヒシヒシと伝わってきて、なかなか面白いです。このままだ河本圭司や光木慎太郎に続いて、まだまだ離党する人は出てくるだろうと思っています。個人的には中曽千鶴子あたりがそろそろ辞めるのではないかと見ています。どうやら最近は、お金に困っているからなのか、幸福の科学の周辺をウロチョロしている立花孝志。相変わらずのクソです。


■ 箕面市議選「しょぼい政党」の落選危機

先日もお伝えした通り、8月23日投開票の箕面市議選ですが、信時一智の当落予想を「落選」から「50/50」に格上げしました。その理由は、定数23に対し、25人しか立候補しないと思われ、そのうちの1人は「しょぼい政党」の候補者であるという点です。2人しか落選しないのに、そのうちの1人が「しょぼい政党」なので、現状はNHKから国民を守る党より票を取れない可能性があり、僕としても頭を抱えているところです。

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現在、しょぼい政党が擁立しようとしているのは、イベントバー「エデン梅田」のオーナーをしている吉田隼人さんです。ご本人がADHDの精神障害を持っていると公表しており、例えば、朝早くに起きることができないこともあって、事前の政治活動が思うように進んでいないという事情もあるようです。また、この選挙のために3ヶ月以上前に引っ越してきた落下傘候補であることもあって、地元とのつながりがほぼ皆無。また、箕面市で活動してくれるボランティアも集まっていないということで、今日の今日までほぼ単独で行動している状況でした。1人でポスティングを回ったり、市内の3万2000世帯に折込チラシを入れたり、可能な限りの戦いはしているようなのですが、新聞を取っている世帯は高齢者が多く、長らく地元で暮らしているようなこともあって、なかなか「しょぼい政党」に投票してくれることはないと考えられます。茶髪で水商売っぽい風貌もあって、なかなか支持を広げられるとは思えず、このままではNHKから国民を守る党より票を取れずに落選することが濃厚であると見られます。せめてN国党ぐらいは上回っていただきたいところなのですが、現状としては、あまり期待できそうもないというのが現段階の結論です。


■ カルト政党のリアクション

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先日、山口県知事が「へずまりゅう」に対し、記者会見で批判をした上で濃厚接触者となった可能性のある人に注意を呼びかけた件について、N国信者の「カモフラチャンネル」という男は、山口県庁に「名指しで公表したのは人権侵害だ」というクレームの電話をかけたようです。これに対し、岡山県知事選に立候補予定の尾崎全紀も同調していました。この問題、YouTuberは新型コロナウイルスが感染するかもしれないことを知りながら、このような迷惑行為をしていますので、他の患者とは性質が違う上、カラまれた人が感染しているケースも確認されていることから、注意を呼び掛けたことで感染が発覚し、県内での流行を抑えることができたと考えられます。公表しているのがYouTuber名であることも含め、それを簡単に「人権侵害だ」と言ってしまう頭の悪さ。バカはバカ同士、同じ周波数で共鳴するため、もしかすると立花孝志が山口県知事を訴えるようなバカな行動に出るかもしれませんので、引き続き、監視が必要だと考えています。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

今回の総会は、とにかく「NHKから国民を守る党」には借金のお金が残っていないだろうことがよくわかりました。立花孝志は衆院選と参院選で収入が増えることを前提に進めているのですが、まず収入が増えることは見込めません。赤字は広がるばかり。このまま新型コロナウイルスが拡大してしまうと、年内の衆院選も難しくなるので、再び借金をしなければならなくなることでしょう。どうするつもりなのでしょうか。

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