【選挙ウォッチャー】 白子町長選2021・分析レポート。
思いがけず歴史的な選挙を目撃することになりました。6月1日告示、6月6日投開票で、千葉県の白子町長選が行われたのですが、なんと、町長選が行われるのは36年ぶり。43歳の僕が7歳の時に選挙が行われて以来、今日の今日まで一度も選挙が行われず、話し合いによって無投票当選が続いてきたのです。こうなってしまったのは、これまでにもたびたび立候補しようという人はいたけれど、副町長などの安定したポストを用意され、説得されてきたから。しかし、8期32年にわたって一度も選挙が行われずに好き放題にやられてしまっては、町がどんどん衰退していく一方です。そこで立ち上がったのが、ベテラン市議の石井和芳さんでした。勇気ある行動が実を結ぶのか。長らく眠っていた民主主義が、ついに動き出しました。
林 和雄 73 現 8期目を目指す
石井 和芳 70 新 元町議(組織なし)
まさに、僕たちは歴史的な瞬間に立ち合うことになったと思います。千葉県の端っこにある小さな町で、36年間にわたって選挙が封じられ、長らく町民たちが選挙をできなかった白子町。その前はしっかり選挙が行われてきたのですが、いつの間にか腐った町に仕上がっていたのです。それだけ町長やその周りにいる人たちの影響力が大きいということなのだと思います。なので、どうせ潰されるなら町長選に出るだけ損だということもあって、そもそも町長選を目指す人もそれほど多くはなかったと思います。
■ 6月6日までの取材は予算内に収まった
6月6日に行われた選挙は、帰りの高速道路代を計上し忘れて、7万2050円と予算を安く見積もっていましたが、尼崎市から白子町まで向かう道を車中泊にするなどの節約をした結果、実際にかかった取材経費を6万9439円に抑えることができました。いくら潤沢に予算があるとはいえ、なるべくたくさんの取材をできた方がいいので、大切に使わせていただいております。
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