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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#306)。

世の中は、緊急事態宣言中に菅義偉が政治資金パーティーを開いていたことが政治資金収支報告書から判明し、「どないなっとんねん!」と騒いでいますが、本当は「NHK受信料を支払わない方法を教える党(現・NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で[自己紹介])」の方が、圧倒的に問題のある報告書に仕上がっています。一人でも多くの方に、この政治資金収支報告書にどのような問題があるのかを知っていただくべく、一つずつ丁寧に検証しております。


■ 令和2年度・政治資金収支報告書

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いよいよ「政治活動費の内訳」というページに来たわけですが、特筆すべきは、上杉隆幹事長のギャラの高さと、元恋人である司法書士・加陽麻里布先生の顧問料の高さです。弁護士に対する報酬や顧問料より、司法書士への報酬の方が圧倒的に高いという、全国の司法書士にとっては夢のある話になっております。まず、1月6日の「株式会社ワンダートライアル」は、政治家に特化したホームぺージなどを作っている会社で、システムの構築や保守メンテナンスに240万1960円。その後の保守やメンテナンスに22万円となっており、けっこう持って行っているイメージです。もう少し安いところがありそうですが、尊師はお金のことを気にしません。顧問司法書士・加陽麻里布先生への1月と2月の顧問契約料は30万0391円。不思議なことに、1月だけは2回も顧問料が支払われていますが、この頃はまだ常識的な金額を請求していたような気がします。

ちょっと面白いのは、選挙ウォッチャーちだいを訴える裁判で、N国党側の代理人を務めていらっしゃる「誠法律事務所」の佐藤英治先生が、「顧問弁護士」になっていたことです。弁護士報酬としてではなく、「顧問料」という名目で支払われています。N国党側が裁判で訴えられることもあるでしょうし、スラップ裁判を仕掛けることがすべてではないと思いますので、弁護士に報酬を支払うということもあるでしょう。誰かには弁護をしてもらわなければならないので、裁判の勝敗にかかわらず、ひとまず代理人を引き受けてあげることもあるでしょう。当然、N国党に携わっている弁護士が全員悪だとは申しません。しかし、「顧問弁護士」ということになってしまうと話が変わってくると思うのですが、佐藤英治先生は本当にそれで大丈夫なのでしょうか。「顧問」はさすがにキツくないですか? なにしろ、立花孝志のお金の集め方を見てもらっても、この政治資金収支報告書の中身を見ても、これで「顧問」を引き受けられる弁護士って、いわゆる「そっち側」の弁護士ということになると思うのですが、何かの間違いだとしても、国政政党の政治資金収支報告書に「顧問料」と書かれてしまうのは、完全なる黒歴史以外のナニモノでもないような気がして、かなりお気の毒です。

日本フィナンシャルアカデミー株式会社の会場使用料は、確かに、会場を使っていたのだと思います。2020年2月はまだ党に勢いが残っていましたので、9万2400円を払って党の総会を開いても、特におかしくはありません。2月10日に小井土直樹弁護士に11万8120円。何の代理人をお願いしたのかは分かりませんが、一度だけ何かを引き受けたようです。2月28日には竹田真理弁護士に29万9370円。いつもNHK関連の代理人を引き受けてもらっている古くからのN国系弁護士です。3月10日にはセトマキ(瀬戸麻希)に11万4537円を支払っています。瀬戸麻希は「中卒弁理士&Amazonセラー」を自称しており、加陽麻里布といい、瀬戸麻希といい、立花孝志は低学歴から猛烈に勉強して何かの資格を取った女性が大好きです。

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ここからますます面白いことになります。3月26日には「税理士法人東京フィナンシャル会計事務所」に報告書作成の費用として319万円を支払っています。会計事務所なので、お金にまつわる報告書を作ってもらったのでしょうけど、だいたいN国党が出している政治資金収支報告書は、こんな感じなのです。ひょっとして、この「報告書の作成」というのが「政治資金収支報告書」だったとするならば、319万円はゴイスーな金額です。そこらへんのエクセルが得意なフガフガしたN国信者でできるような気がしてなりませんが、金に糸目をつけないのが尊師・立花孝志です。そして、3月から顧問司法書士・加陽麻里布先生の顧問料が3倍に値上がりしまして、毎月99万8921円となりました。ちなみに、加陽麻里布先生は近日オープン予定のバーの開店準備のため、ワインのお勉強をなさったそうで、どこぞのホストかキャバクラみたいな所で133万円をお支払いされておられ、とっても勉強熱心で感動いたしました。ドンペリ2本12万円、ベルエポック6万円、クリスタル12万円、アルマンドゴールド13万円、アンリジロー13万円、サロン35万円で、合計93万1000円。これにサービス料30%で27万9300円に、消費税10%で12万1030円。〆て合計金額が133万1330円。これが国政政党から月100万円で雇われる超敏腕顧問司法書士・加陽麻里布先生の勉強法です。ゴイゴイスー!

4月2日には、弁護士・山崎大志さんに16万1926円となっているのですが、こちらは「賠償金支払い」です。山崎大志さんは僕の代理人になりますので、僕に対する賠償金が党から支払われたということになろうかと思います。これは「居住実態がほとんどない」と書いた記事をめぐり、久保田学が僕を訴えた裁判で、スラップ裁判だと認められ、原告であるはずの久保田学が僕に約78万円の支払いを命じられ、控訴したところ、今度は東京高裁に「高裁の裁判にかかった費用」を追加され、約94万円の支払いを命じられたことを受けての支払いだと思われます。この94万円と78万円の差額とピッタリ合いますので、この政治資金収支報告書から分かることは、久保田学の裁判は「NHKと裁判してる党(主に被告で)」が、政党として僕を訴えていた裁判だったということです。つまり、久保田学個人ではなく、国政政党がジャーナリストの口を封じるための「スラップ裁判」に関与していたことを示します。ゲボを吐きそうなぐらいの反知性ぶりです。

4月13日には「法律事務所Steadiness」に288万4212円を支払っています。これはネットで有名な弁護士・唐澤貴洋の弁護士事務所です。その2週間後ぐらいには前田奉志という弁護士さんに5万9874円を払ったことになっているのですが、おそらく「前田泰志」の間違いではないかと思います。漢字を間違えるのは立花孝志の伝統芸です。

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その後もたびたび「税理士法人東京フィナンシャル会計事務所」に会計業務をお願いしつつ、竹田真理先生や小井土直樹先生に弁護士報酬をお支払いしつつ、それよりも高い司法書士の顧問料と上杉隆幹事長のギャラ。ちょっと面白いのは、7月15日に久保田学に16万0600円の賠償金が支払われていることです。立川駅で久保田学にバッタリと会った時に「自分はもう賠償金を支払ったのですか?」と質問をしてきたので、「とっくの昔に差し押さえて回収している」と教えてあげたのですが、その後、久保田学が立花孝志に抗議でもしたのでしょう。それでお金を振り込んでもらったのだと思いますが、これは久保田学が今日になって初めて知る真実でしょう。久保田学からは議員報酬をロックし、78万円を回収しました。そして、差額の16万円については、顧問弁護士になっていらっしゃる佐藤英治先生の方に「オマエらが78万円を払わないから差し押さえとんねん。16万円ぐらい、オマエの所で立て替えて払うぐらいしろや!」と言って、しっかりお支払いいただきました。なので、久保田学が仕掛けた「スラップ裁判」のお金を党に請求するのであれば、16万円じゃなくて78万円です。バカだからショボい金額で誤魔化されています。つまり、久保田学は立花孝志に言われるがままに訴えて、62万円を自己負担したというマヌケな話です。「アホの授業料」ということで、そのままお布施したらよろしいのだと思います。

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相変わらず、上杉隆幹事長の264万円と顧問司法書士・加陽麻里布先生の顧問料99万円が、めっちゃ高いです。ちなみに、加陽麻里布先生と「税理士法人東京フィナンシャル会計事務所」と監査をしている「TF公認会計士共同事務所」が同じ住所で、つながりを感じます。尊師・立花孝志がアホで無能であることをいいことに、ビル全体でカモっているようにしか見えないのは気のせいでしょうか。

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11月になると、新キャラ弁護士の山本麻白が登場。ごきげんよう。いくつか仕事をもらい、政党から報酬が支払われることになりました。このラインナップからして、山本麻白弁護士が受けている9万、20万、26万円のうちのどれかは、僕がnoteの有料部分に「ちんこ。」しか書かなかったことを詐欺だと言って訴えてきた裁判があると思います。おそらく11月30日の佐藤英治弁護士の27万9373円も、noteの有料部分に「ちんこ。」と書いた僕を訴えるための費用でしょう。僕の「ちんこ。」に皆さんの血税が50万円近くも投入されています。「ネタにマジレス」というのも恥ずかしいですが、「ネタに税金で裁判」という最上級をかます頭の悪さ。もっとアホなのは、このうちの1つの裁判では判決が出て、原告の請求が棄却されているのですが、現在、まさかの「控訴」をされております。まさか、それにも税金を投入しているのでしょうか。

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しっかし、顧問司法書士のギャラが高いです。そういえば、加陽麻里布先生は2020年の売上が前年度の900万円から2400万円に大幅にアップしたと、その敏腕経営者ぶりを動画でドヤっていたのですが、それもそのはずで、N国党の顧問料が3倍になっているので、こうなるのも当然ではないかと思います。さて、政治資金収支報告書から読み解く加陽麻里布先生へのお支払いなんですが、年間でいくらだったかと言うと、1138万7928円也。前年度の売上を超える金額をN国党がお支払いされているということになります。つまり、売上の47%(ほぼ半分)をN国党の事業で得ていることになります。このお金が軍資金となり、六本木でバーをオープンする運びとなったということでしょうか。ゴイゴイスー!

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僕も知らなかったのですが、N国党員に超一流カメラマンがいたことが発覚しました。習志野市議の宮城壮一です。7月に14万3000円、10月から12月にかけて、13万3752円、8万7780円、14万3000円でした。もしかして、党のホームページの証明写真みたいなヤツを撮ったのは宮城壮一でしょうか。しかし、党員のくせに手弁当ではやってくれないのが面白いです。どうせお金がかかるんだったら、別のプロにお願いした方がもっと安くやってくれそうな気がします。9月30日に計上されている広告費の「(株)D2CCAMP」なんですが、山崎樹里さんという男性が2020年に設立したばかりの広告代理店で、ここに100万円を支払っています。立花孝志がたびたび「山崎君」と言っていたのは、おそらくこの会社のことだと思われ、政見放送の動画などを一挙に担ったと思われます。

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システム構築費として計上されている「オノ・プランニング・オフィス」は選挙コンサルなどを担っている会社で、前年度も計上されていました。選挙に関することでは有名な会社なので、ある種のコンサル料みたいなところだと思います。立花孝志の選挙戦略がスゴいと思われがちですが、しっかりコンサルが入っているというオチです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

相変わらず尊師がアホなので、政治資金収支報告書のツッコミどころが満載すぎて、どこから手をつければいいのかが分からない状態に仕上がっていますが、もっと深く「NHKから国民を守る党」のアホ加減を知りたい皆さんに、とっておきの本が来年1月20日に発売されます。

政党交付金以外にも、頭のイカれた内容盛りだくさん。国民の2%ぐらいの人が脳味噌をアハつかせただけで、これほど反社会的、かつ、反知性的な政治団体が税金を無駄に使ってしまうんだということを、一人でも多くの方に知っていただきたいと思います。ぜひご予約いただければ幸いです。

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