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【選挙ウォッチャー】 真鶴町長選2020・分析レポート。

久しぶりに面白い選挙を見ることができました。これまで接戦を制し続けてきた現職に、猛烈な勢いで町民に浸透を図っていく新人が戦いを挑み、人口約7000人ほどの小さな町が大きく揺れました。真鶴町が「市」ではなく「町」であるため、9月8日告示、13日投開票と、5日間の短期決戦となりましたが、現地はなかなかの盛り上がりを見せていたと思われます。これほど見応えのある選挙はなかなかあるものではなく、いつになく筆が躍ります。泡沫候補ながら、北澤晃男さんもかなり良いキャラをしており、年末のイベントに向けてエンジンがかかってきました。

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宇賀 一章 68 現 3期目を目指す
松本 一彦 54 新 元町職員
北澤 晃男 50 新 法律コンサルタント

残念ながら、北澤晃男さんは泡沫候補であるため、実際のところは、現職の宇賀一章さんと新人の松本一彦さんの戦いでした。意外としっかり取材ができたので、このレポートはいつになく面白いと思います。選挙の結果や勝因敗因もさることながら、なにより「お笑い」の要素強めです。前半は真面目な選挙レポートなのですが、後半はどんどんギャグになっていきます。久しぶりに強烈なものを見るのではないでしょうか。まさに僕の王道を行くレポートに仕上がりましたので、このレポートはオススメです。


■ 宇賀一章候補の主張

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現職の宇賀一章さんは、だいぶユニークなデザインのポスターを展開していました。ポスターから「せいっ!」という掛け声とともに瓦が割れる音が聞こえてきそうですが、宇賀一章さんのハゲ具合も相まって、もはや「おもしろポスター」に仕上がっていました。こんなポーズで「真鶴儲かる町化大作戦」と言われても、新型コロナウイルスの影響で、新鮮な海の幸を満喫しようという旅行者もすっかり来なくなってしまい、儲かるどころか、今の生活を維持することすら困難になりつつあり、空気の読めなさばかりが際立ってしまいます。宇賀一章さんいわく、業務を改善するための「PDCAサイクル」は2期目までに終わっており、あとは「Check」「Act」が残っているのみとして、3期目が集大成だと位置付けていました。今回の選挙公約は、取り組んできたイワガキの養殖を軌道に乗せること、将来を見据えた中学校給食の実現、児童手当拡充など。しかし、すべてはこの瓦を割るかのようなポーズで言っているので、説得力が失われます。

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