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【選挙ウォッチャー】 蕨市長選2023・分析レポート。

 5月28日告示、6月4日投票で、埼玉県の蕨市長選が行われました。
 蕨市は、面積がわずか5平方キロメートルほどしかなく、人口が7万人を超えているため、全国の市町村で最も人口密度が高い自治体です。さらに珍しいことは、現職の頼高英雄さんが全国的にも大変珍しい「共産党籍」を持つ首長であるということです。
 かつて共産党が与党になっている珍しい自治体として大山崎町を紹介したことがありますが、町長の前川光さんは自民党員だった人物で、共産党が支持をしていただけです。一方、蕨市の頼高英雄さんは「無所属」で立候補していますが、党籍は日本共産党となっており、いかにも共産党らしい「あったか市政」を実現することを公約にしています。

頼高 英雄 59 現 無所属(5期目を目指す・共産党籍)
須賀 敬史 56 新 無所属(自民党・元埼玉県議)

 頼高英雄さんは5期目を目指していることから多選への批判があり、同時に共産党の党勢が著しく衰えていることから、今年も市長に当選できるのかという点が注目すべきポイントとなっていました。
 大山崎町のオッチャンが言っていましたが、ネトウヨ系の自民党員にとって「共産党の首長がいる」というのは最大の屈辱だといい、どうにか市長の座を奪還できないものかと考えているのですが、これまでの頼高市政の評判が大変良いこともあって、なかなか奪還できません。


■ 蕨市長選・選挙ボード解説動画


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