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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#264)。

 先日、N国党の党名変更と地方選26連敗を取り上げた記事が、そこそこバズったこともあり、それまであまりカラんでくることのなかった丸山穂高が、Twitterで私について言及した。私とのやり取りを避けるかのように、言いたいことだけを言い、あとは犬笛を吹いて撤退していたのだが、おかげで大変興味深い分析ができたので、さっそく皆さんにご紹介したい。

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 丸山穂高のツイートは、東浩紀氏のツイートを引用するものだった。東浩紀氏は20万フォロワーで、そこそこ大きな影響力を持っている。その東浩紀氏が、私の記事に触れ、しかも、N国党に対して批判的なリアクションをしていることから、丸山穂高の目には、ますますN国党の評判を落としかねないリスクとして映ったのだろうと見ている。
 丸山穂高がN国党の副党首をしていながら、私のことを知らないはずがないので、「記者さんの取材レベルが低い」とか「中身薄いし考察なく記事というか落書きレベル」とまで書いているのは、立花孝志の影響だろう。ちなみに、丸山穂高は記者会見でしっかり「受信料を払っている」と明言しているし、今になって「受信料を払っていない」と言われても、まさか議員会館にもテレビを置いていないと言うのだろうか。
 そもそも議員会館の中にはテレビが設置されている。NHKはもちろんのこと、海外のテレビまでチェックすることができ、国会内の様子をチェックできるようになっている。議員宿舎や事務所は解約したらしいが、少なくとも国会議員である以上、「テレビを置いていない」という説明は成り立たない。ましてや帝国ホテルに122泊するのであれば、その部屋の受信料4ヶ月分は宿泊費から捻出されているはずだ。それとも帝国ホテルに頼んで、わざわざテレビを撤去してもらうのだろうか。

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 N国党副党首の丸山穂高は、N国党の誹謗中傷裁判の弁護士である福永活也とよく似ている。常にマウントを取らないと生きていけないタイプで、論点をずらしたあげく、「論理力が薄く、たぶん理解追いついてなさそうですが大丈夫ですか?」と言っているが、この前提にあるのは、自分は論理力に優れた人間であるという自信である。
 しかし、これは俯瞰で見ると、実にマヌケな構図である。世間の皆様に向かって「東大卒で国会議員の私の論理力と、どこの馬の骨かも分からないような、取材もろくすっぽできていないような自称記者の論理力、どっちの方が上ですかね?」と言うことでマウントを取っているつもりなのだが、たいそうな論理力をお持ちだとドヤっている人間が、「反社会的カルト政党の副党首」なのである。
 これは、思いっきり下半身を丸出しにしながら、「見てくださいよ、あいつのムッツリスケベそうな顔を。あいつ、絶対にモテませんよ。あんなチーズ牛丼食ってそうな人間は、絶対に特殊なAVを見ている変態に違いないですよ!」と言っているようなものである。おい、まずはズボンを穿け!
 それで、私が書いた「へたくそな記事」であるが、落書きがアートとして認められてしまったバンクシーよろしく、へたくそな記事がとても多くの共感を集めてしまったため、またしてもハーバービジネスオンラインのアクセスはかなり多くなった。


■ 丸山穂高を支持する人たちの層

 今回、丸山穂高が犬笛を吹いたため、丸山穂高の支持者がカラんでくるシーンがあった。ただし、一昔前だったら集中砲火だったはずだが、カラんできたのは数人で、どれも反論が難しくなるような相手ではなかった。
 そして、これを機に丸山穂高のツイートに対して、ハートマークを押している人間がどのような人たちなのかを分析したのだが、その結果はかなり衝撃的だ。
 ほとんどがネトウヨで、アカウント名に日本国旗を立てている人も少なくない。また、トランプ支持者も多く、中国や韓国に対するヘイトを書き込む人も多かった。さらに、前澤友作氏や青汁王子の「お金配り」をリツイートしている人も多いといった具合だ。
 これは何を意味しているのか。あまりに政治家としてふさわしくない行動を繰り返し続けた結果、物の善悪の判断すらつかないレベルの、著しく知的レベルの低い層が集まるようになってしまったということだ。これは、極端なネトウヨ政党がまったく票を取らないのと同じで、丸山穂高もまた、今度の衆院選は絶対に勝てない。どんな方法を使っても、どんなにメディアを活用しても、丸山穂高が勝つことは100%ない。
 そもそも丸山穂高が帝国ホテルに122泊するのは、問題提起するためではない。もし、きちんと問題提起するのであれば、その文通費は返還するなり、もっと慈善事業に使えば良いわけで、テメエの夢のために使う必要なんてないわけである。あえて国民を不愉快にさせる方法を選ぶ必要などないのだが、これも丸山穂高に言わせれば「不愉快にさせることで、人々に知ってもらう」とでも言うのかもしれないが、結果的に丸山穂高が帝国ホテルに122泊したことで何が変わるのだろうか。真面目に文通日を使っている議員だってたくさんいるわけで、不真面目に使っておきながら「抗議だ」と言っている奴なんて、顔面にドロップキックをかましてやったらいいと思う。


■ これからは「N教党」と呼ぶことにした

 NHKから国民を守る党のことを、これまで「N国党」と略してきたのだが、今月から「NHK受信料を支払わない方法を教える党」に名称が変更され、「国」という言葉が入っていないため、従来の「N国党」が使えなくなってしまった。
 では、どう略すのかということを考えた時に、最もしっくりくるのは、読売新聞が考えた「N教党」だ。「N教」と書くと、まさに立花孝志を尊師とする新興宗教っぽくて、とても実情に近い。「エヌきょうとう」と読むことになると思うが、読み方が先行すると「N狂頭」という漢字も思い浮かぶので、ますます現状にピッタリとハマるものがある。胡散臭さと宗教臭さがダイレクトに伝わり、非常に良い略称だと思う。
 実は、この略称について、少なくとも2人のN国信者、改め、N教信者たちが読売新聞に電凸している。わざわざ「NHK党にするべきだ」とクレームをつけているあたり、N教信者たちは「N教党」と呼ばれるのが、ものすごく嫌らしい。さらに、N教党の広報宣伝紙である「東スポ」が、さっそく党名の略称に文句を書いていた。こうしたことからも「N教党」と呼ばれたくないのだということがヒシヒシと伝わってくる。しかし、「NHK党」という略称では「NHKが政党を作ったのではないか」と勘違いしてしまう人がいても不思議ではない。実際、堺市長選で立花孝志に私人逮捕された爺さんは、立花孝志のタスキを見て「NHKから来た人ではないのか?」と言っていたほどである。

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 最近のポスターを見ると、ますます「NHK」と誤解されやすいデザインになっている。高齢者が見た時に「NHKにイチャモンをつけている人」だとは思えず、まるで「NHKが政治に乗り出したかのような印象」を受けかねないのだ。あえて「NHK」という言葉を全面に出すのは、立花孝志自身が「NHK」を大ブランドだと認識しているからに他ならない。
 しかし、こんな誤解を与えてしまうのは、まったくフェアではない。NHKとはまったく異なるものであり、かつ立花孝志を尊師とする宗教じみた集団であることを理解していただくためにも「N教党」がピッタリだ。
 ついては、今後の「N国マガジン」は「N教マガジン」に名称変更し、世の中に「N教党」が定着するように、積極的に使っていきたい。そもそもの話をすれば、「N国党」というネーミングだって、松戸市長選の際に私人逮捕される騒動があった時に、警察に調書を取られる際に「NHKから国民を守る党」があまりに長いため、「N国党」と略すようになったことがキッカケである。その前から「N国党」とは呼んでいたが、公文書として記録されるようになったのは、おそらくこの時が初めてではないかと思う。
 今回は読売新聞が最初に名付けた略称だが、この略称が世間一般で定着するように、これから私が書く記事でも「N教党」と略していくことにする。


■ 人気配信者から横山緑へのアドバイス

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 立川市議の久保田学と親交の深い人気配信者たちは、久保田学に対して辛辣なアドバイスを送っている。最近、政治の問題も取り上げるようになった野田草履さんは、品川区議の國場雄大が離党した際、このようなアドバイスをしている。

野田「立花さんに他に策があるんですかね? もうないと思いますけど」
横山「いや、だから大臣になりたいって言ってた。総務大臣、立花さん」
野田「うん、総務大臣になれないじゃないですか。N国から国会議員に返り咲く?」
横山「いや、国会議員じゃなくても大臣はなれるんだって」
野田「なれますけど、ただ、起用されないじゃないですか。誰が起用するんですか。自民党の総理大臣が、なんで立花さんを総務大臣にするんですか。それは自民党の総理大臣が頭おかしくなったか、シャブでラリったかしない限りあり得ないでしょ」

 他の「N教信者」たちと同じように、立花孝志が総務大臣になれるかもしれないと主張する久保田学に、「シャブでラリらないとあり得ない」とキッパリ言い放つ野田草履さん。

野田「っていうか、本気で次の議員、まだ2期目もやりたいと思ってるんだったら、まあ、緑さんはもう手遅れですけど」
横山「えっ? 何言ってるの?」
野田「手遅れじゃないですか。だって、今さら離党しても、誰もさ、拾ってくれないしさ」
横山「いや、俺から行かないよ」
野田「立花さんと心中していくしかないっすよ」
横山「俺は2000万円でスカウトされても行かないからね、絶対に。自民党さんとかに」
野田「誰がスカウトするんっすか。誰もスカウトしませんよ。なんでそんなウンコに2000万円払わなきゃいけないんっすか」

 野田草履さんは「N教党」のことを「泥船」と表現。落ち目の立花孝志と一緒に泥船に沈む運命だと言っていた。久保田学と苦楽をともにしてきた同業者が「立花孝志に起死回生の策はない」と分析しているのだ。その後、たびたびボヤ騒ぎを起こしていた「よっさん」に連絡。リアクションは似たようなものだった。

森「っていうか、もう今、立花孝志についてる奴って、バカでしょ」
横山「そんな言い方するなよ」
森「いやいやいや、落ち目でしょ、どう考えたって」
横山「違う違う」
森「だって、3年後とかない、ないんじゃない?」
森「もう絶対伸びしろがないでしょ」
横山「あるよ」
森「悪名がつきすぎて、伸びしろがないんですよ」
横山「いや、いや、あの、それは違うよ」
森「やらかしすぎたんですね、だから」
横山「何をやらかしたの?」
森「えー、だから辞めたりね、あの参議院のやつとか」
横山「だって、忙しくなっちゃうもん」
森「人をディスって、なんか裁判とかやってるじゃないですか。今もなんか」
横山「マツコ・デラックスね」
森「うん。だから、そういうのもやっちゃいけなかったんですよ。ただNHKだけをちゃんとやってればよかった。だけど、昔からけっこうアレだったじゃないですか。悪名は無名に勝るみたいな、そんな精神が、もう一番、参議院が上だとしたら、そこでやめておけばいいのに、それをやり過ぎて、もうどんどん下がっちゃったんですよね。みんなの支持が、支持率がどんどんそういうことやり過ぎて」
横山「下がったけど、またぶり返すって言ってた」
森「いやいや、もうないっす。だから、緑さんも考えた方がいいっすよ」
横山「野田と一緒のこと言うな!」
森「だって、そうですもん。だって」

 よっさんも、N教党のことは「泥船」と表現していて、国場雄大が離党した今こそ一緒に離党するチャンスだとまで言っている。立花孝志はオワコンなので、今すぐ離党した方が良いとアドバイスしているのだ。チャランポランに見える人気配信者たちの方が、よっぽどまともな意見を持っている。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

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 沓澤亮治氏は今、「テレビ改革党」なるものを作り、N教党に代わり、NHK受信料問題に取り組む勢力として期待され始めている。そのため、沓澤亮治氏の所には、今もパンフレットや引っ越し業者の見積もりなどが届いているという。沓澤亮治氏がN教党を離党して2年あまりが経つが、離党者の中でも集中的に攻撃されているのは、N教党の人気が「テレビ改革党」に奪われていることが原因ではないかと私は見ている。

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