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【選挙ウォッチャー】 北塩原村長選2020・分析レポート。

北塩原村は、福島県の北部に位置する人口3000人ほどの小さな村。いわゆる「裏磐梯」と言われる場所で、裏磐梯三湖と言われる美しい湖も見どころです。自然豊かで風光明媚な場所なのですが、政治は非常にドロドロしていて、見どころ満点。鹿児島県知事選を取材するためにいただいていたキートスのお金が少しだけ余っていましたので、8月25日告示、8月30日投開票というスケジュールで行われた北塩原村長選を追いかけることにしました。

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蟹巻 尚武 59 新 元村議
遠藤 和夫 65 新 元村議

村議会丸ごと腐っていると噂される北塩原村。実は、前回の北塩原村の選挙は、福島を中心に取材を続けている「民の声新聞」の鈴木博貴さんが少し詳しめに書いてくれているのですが、今年は取材して面白そうな選挙ではないこともあって、僕の出番じゃないかと思いました。


■ 村議補選は無投票当選に

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北塩原村長選と同じスケジュールで、実は、村議補選も行われる予定でしたが、こちらは欠員1に対し、48歳の建設業、酒井利美さんしか立候補する人がいませんでしたので、無投票当選が決まりました。福島県内では棚倉町でも町長選が行われる予定でしたが、こちらも現職の湯座一平さんしか立候補する人がいませんでしたので、無投票当選が決まっています。当初、取材をする予定だった埼玉県の嵐山町長選も、新人で元町議の佐久間孝光さんしか立候補する人がいませんでしたので、こちらも無投票当選。どこもかしこも無投票当選で終わってしまいました。

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一応、酒井利美さんは一級建築士だといい、「空き家を活用しよう」をキャッチフレーズに選挙を戦う予定でした。田舎ではどこもかしこも人口が減少傾向にあり、どんどん空き家が生まれる現象が起こっています。人間はだいたい突然亡くなるため、更地にしてから亡くなるということはほとんどありません。なので、空き家が誰にも使われずにそのまま残るという形になってしまい、ここでも大きな問題になっているのです。


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