【選挙ウォッチャー】 神崎町議選2023・分析レポート。
6月13日告示、6月18日投票で、千葉県の神崎町議選が行われ、定数10に対して11人が立候補しました。特に争点があったわけでもなく、何が見たかったわけでもないのですが、「高速道路に乗らなくても1時間ぐらいで行ける距離だから」ということで、なんとなく見に行ったのですが、半日ぐらい、ずっと神崎町の中心地にいたにもかかわらず、選挙カーとすれ違うことがなく、どの選対も地域の戸別訪問に終始している感じで、まったく会うことができませんでした。
その代わり、車の中で原稿を書き進めることはでき、なんだかんだで少しは仕事が進みましたので、この機会に、今の日本がどうなっているのかをまとめたいと思います。そして、この部分はせっかくなので無料にしたいと思っております。
■ 神崎町議選・選挙ボード解説動画
■ LGBT理解増進法という名の差別法
この神崎町議選が行われている裏で、国会では「LGBT理解増進法」という名前がついていながら、実際のところは、むしろ「LGBT差別法」と呼んだ方がいいのではないかという酷い法律が可決してしまいました。
どうして日本がこんなに衰退したのかと言えば、ありとあらゆる利権を握った自民党に、日本会議や統一教会、さらには公明党の創価学会などが乗っかって、頭の悪いロビー活動が展開されてきたからです。そのうちの一つがネトウヨが主張する「同性愛などLGBTへの理解が進むと日本が衰退してしまう」というものです。
世の中に「ノーパンしゃぶしゃぶ」が普通に存在していた時代の話であれば、そんな話が通用したかもしれませんが、LGBTへの理解が進むにつれて、「同性愛を認めても国は衰退しない」というのが世界の潮流で、LGBTへの理解が進んでいる先進的な国々が滅びるような事態には至っていないというのが現状です。
これは「共産党が与党になったら街が潰れる」と言いながら、京都府の大山崎町では共産党が与党になった結果、とても住みやすい街になり、むしろ街が発展してしまっているのと同じです。
確かに、同性同士で結婚しても、子どもを産むことはできないため、少子高齢化の解決にはならないという指摘はあります。しかし、今の日本は異性愛者でも結婚しにくくなっていて、子どもを産むことができなくなり、出生率は過去最低を更新するばかりです。これはけっして「同性婚や同性愛への理解が深まったから」ではなく、アホのロビー活動を真に受け、アホの政策と中抜きをゴリゴリに進めた結果、国民の経済力が大幅に低下し、若い人たちが結婚できず、若いうちに結婚できないばかりに子どもを産むタイミングを逃していると言えます。
そして、こうした「クソ政治」を展開してきた人たちが、この期に及んで何を言っているのかと言えば、「LGBTへの理解が促進されたら、子どもを産む人が少なくなって国が滅びる」なのです。しかし、データで示されているように、例えば、トランスの人たちが自分の性に違和感を感じるようになるのは、思春期よりも前であり、小学生の頃には「自分の性が合っていない」と感じています。つまり、同性愛の人から何かしらの性的なアクションがあって同性愛に目覚めているのではなく、もっと先天的なものであるということです。そして、そうであることがわかれば、あとから「異性を好きになる努力をしよう」みたいな話でどうにかなる話ではなく、実際の性と心の性が異なる人がいるということを認め、そういった人たちが暮らしやすい社会にした方が、よっぽど建設的であるということに気づくはずです。
この「LGBT理解増進法」は、もともとそういった理念で作られたもののはずでしたが、熱心なロビー活動を繰り広げるヘイト系ネトウヨの団体などが、「野党」と言いながら、実際には予算案に賛成し、お約束の内閣不信任案にも反対していることから、まごうことなき「与党」である国民民主党や日本維新の会にも働きかけ、「LGBT理解増進法」を骨抜きにするどころか、この看板を利用して「LGBTを差別できる修正案」を提出させることに成功し、そこに自民党が乗っかり、「この法律を利用して、LGBTを差別できるようにした」という酷い内容になっています。
先日の「入管法改悪問題」もそうですが、日本では2本連続で「外国人を差別する」や「LGBTを差別する」という内容の法案が通っています。口先では「この法律が外国人を守ることにつながる」とか「この法律でLGBTへの理解が深まる」などと言いながら、実際は真逆の効果を生むような法律が次々に出来上がり、反対を押し切って通されています。日本は先進国ではなく、人権への理解がどんどん薄れ、ロシア、中国、北朝鮮といった国々に近づいています。極東アジアで仲良くヤバい国になる計画です。
この実質的な「LGBT差別法」を通した人たちは、声高に「女子トイレや女風呂に、心は女性だと主張しながら男の人が入ってきたら怖い」という話をします。しかし、こういった声を上げる人たちが想定しているのは、トランスジェンダーではなく「性犯罪者の変態男」なのです。本物のトランスジェンダーたちは、女性をエロい目で見ないし、危害を加えてくることもありません。怖いのは、トランスジェンダーのフリをして、女性をエロい目で見て、隙あらば性犯罪をしてこようとする「性犯罪者の変態男」です。そして、「性犯罪者の変態男」は女性に大きな不安と恐怖を与える存在だと思いますが、トランスジェンダーはまったく別であり、別であることを理解するのが本来の法律の使われ方ではないでしょうか。こんな簡単なことが理解できないレベルのバカが政治家をしているという時点で、この国の有権者はもう少し考えなければならないのです。
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