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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#284)。

 立花孝志がわざわざ「NHK」の看板を外し、「古い政党から国民を守る党」に変更し、「諸派党構想」を実現することになった最大の理由は、党のお金が枯渇し、至急、お金を集めなければならなくなってしまったからだと見ている。アホの政治団体から600万円の供託金を預かり、全11ブロックで6600万円を集め、そのお金をランニングコストの支払いに回したいのではないかと見ている。もちろん、そんなことをしてしまったら衆院選に立候補するお金がなくなってしまうではないかと思うかもしれないが、その時はその時に考えればいいというのが、自称「パチプロ(ただのパチンコ好きのダメ人間)」の立花孝志の頭である。
 昨年12月に政党交付金が入り、1月から3月にかけては森友学園に寄付していた8400万円と籠池泰典理事長の保釈金の500万円を返してもらったので生き延びることができ、4月に再び政党交付金が入ったものの、5月と6月を生き延びなければならないので、一生懸命アホの政治団体から金を集めようという算段なのだと思う。そうでなければ、連日、急いでいろんな人を口説きに行く動機がない。先日は朝堂院大覚のYouTubeにも出演していたようだし、とにかく金策に忙しい。しかし、仮に5月・6月にアホから6600万円を徴収し、7月に政党交付金をもらったとしても、8月・9月で新たな金策をしなければならず、その頃には供託金の6600万円もどうにかしなければならないので、かなり大掛かりな集金をしそうだ。
 さて、今日は立花孝志が記者会見で重大な発言をしていたので、これをまとめることにしたい。


■ 「スラップ訴訟で成長している」という謎発言

 立花孝志という男は、「自分は戦略的で賢く、ちだいはダメな人間だ」と言いたくて、国政政党の記者会見の場で、およそ理解に苦しむ発言を軽々としてしまう。もちろん、私がこの言葉を聞き逃すはずがない。これは今後の裁判にも大きな影響を及ぼす発言である。

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及川:あと最後に、ちょっと話題が変わりますが、ちだいさんに対して、著作権、あるいは著作隣接権の件、どうなったか。要はジャーナリストとしては、スクショ使用っていうのが、どういう判断を司法が下すかっていうのはこれはけっこうメディアの関係者、注目しているので伺えますでしょうか。

立花:はい。えー、訴状は既に作って4月付けで作ってるんですが、単純に僕がサボってて持って行っていないっていう状態で、あの、これ知的財産権の方にかかるので、本人訴訟、ちょっと厳しいなと思って、僕自身がちょっとビビってて、えー、一方でちだい君のその裁判の証人尋問が7月26日にあるので、僕は彼が本当にちゃんと理解した上で謝罪してくれるんだったら全然いいよで終わると思ってるんです、今でも。はい。変にここで裁判所に無理矢理こう判決よりも、まあ、ちゃんとね、被害妄想だということを、僕が彼の攻撃をしてるからって、彼の家にパンフレットを送ってるってことはあり得ないと思っているんで、そのへんの誤解が解けてですね、彼の方がちゃんとそのへんの説明をしてくれるのがベストだと今も思っているので、そういう意味ではちょっと7月の26日の、彼の証人尋問終わってからの訴状の提出を、でも間に合うのかなと。もちろん、これ、さすがにちょっと知的財産権、僕もまったくの未知のレベルなんで、その場合は弁護士さんにお願いっていう考え。ちょっと訴状までは作ってるんですが、僕が提出を珍しく二の足を踏んでる状態です。

及川:正直、ちだいさんの場合、ハーバービジネスオンラインを失ってしまったんで、影響力がこういう点ではもうほとんど無いに等しくなるので、彼が反省をし、謝罪をするのであれば、訴訟などを少し緩めるという感じですかね。どうなんですか。

立花:あの、理解力がどこまであるのかっていうところが、僕はすごくその彼が結局、僕との裁判で勝ったっていうところで、非常に調子に乗っちゃったと。だけど、その裁判っていうのは、我々がまだ「スラップ訴訟」っていうのを明確にしていた時期で、参議院選挙の前だったんですよね。で、再生回数を伸ばすための、ある意味、裁判を使った、そのヤラセではないですけども、ちょっと炎上のためにやった裁判で、こちらは弁護士を使っているわけでもなく、裁判にも出廷してないんですよ、久保田学君なんですけど。じゃあ、それに対して裁判長がちょっとお怒りになったっていう程度で、こちらはスラップ訴訟としてやったと明確に明言しているので、そこは負けちゃったんですけども、今回の件は、公党になってからの話で、我々、スラップ訴訟したりとか、あの、ちだい君とモメても何のメリットもない時期にやっている裁判ですので、あの、向こうの方は、まあ簡単に悪い言い方をすると成長されないわけですよ。こっちはどんどん成長していってる。そのスラップ訴訟を使って成長していってるので。だから、本当に彼自身がちゃんと理解した上で「こういうところは間違えてました」みたいなことを言ってくれるのが、やっぱり。今、僕、お金もらっても何のこっちもメリットも、っていうか、そんなもの困っているわけじゃないので、あの、むしろ彼がこういうところ間違ってましたって言ってくれる方が最高なんですよね。彼の支持者もいるわけですから。でも、このまま彼が強気でずっと来るってなった時には、やっぱり最終的には彼も裁判を提起した後も、あらゆるちょっと誹謗中傷の記事を書かれているので、あのいわゆる、さっきも言ったように「ちんこ」っていう記事も書いてるわけですよね。まあ、詐欺ですよ、実質上。「ちんこ」ですよ。1300ナンボか取ってね。だから、そういう人たちからすれば、もう反省してないってなれば、もうどんどんどんどんやっぱり裁判を起こしていくしかないでしょうし、僕もそれ宣言している以上は、彼が反省せずに裁判で負けても、まだ強気の発言が止まらないっていうことであれば、その新たな原告が彼を被告として裁判していくっていうことは止まらないと思うんで。彼がその理解できるのかっていうのは、ちょっとね。何事も常に自分にとって有利に考えるっていうご病気なのか性格なのか、正直わからないです。とにかくすべてのことを自分にとって都合良く考える人なので。あの、精神学を学んでいる、僕もある程度は学んでいるので、そういう人がある一定数いるのは知っているので、そうじゃないと生きていけないわけですよね。だから、そっち側の人であれば、認めないということであれば今後も私や私以外の人が彼に対して損害賠償をどんどんしていくことになると思います。

 この発言にはいくつも問題点があるが、一番大きなものは「スラップ裁判を使って成長している」というものだろう。立花孝志によれば、炎上させて話題になるためにスラップ裁判をしており、結果として自分たちは成長することができたという話である。裁判を一体、何だと思っているのだろうか。
 さらに、「スラップ訴訟っていうのを明確にしていた時期」だと言っているのだが、これは「今はスラップ訴訟と明確にしていない=本当はスラップ訴訟である」と言っているようなものである。
 立花孝志は私のことを「何でも都合良く解釈する人間だ」と言うが、「オマエに言われたくないわ!」という話である。何を勘違いしているのか知らないが、「選挙ウォッチャー」という仕事は、私の意見・論評をセットで売り物にしている。読者の皆さんに考えていただくのではなく、頭の中で整理されずにモヤモヤしていたものを思わず膝を打つような論評をすることでスッキリと晴らすというのが、私の仕事だ。なので、都合良く解釈しているのではなく、読後の爽快感もセットでお楽しみいただくタイプの記事を書いているのである。多くの方には夏場のスプライトぐらいの爽快感をお届けしているが、N国信者には苦くて苦くてたまらない汁でしかない。「こんな苦い汁を一体、誰が美味しいと味わって飲むんだ」と思っているとしたら、それはもうN国信者である。


■ 元コカイン常習者の『自称・バカ』が立候補

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 このたび、茨城県の小選挙区(おそらく茨城6区)から立候補することが発表された「楽珍TV」というYouTuber。元れいわ新選組の熱狂的な支持者だったという彼だが、実はその正体は、つくばみらい市議選に立候補したことのある関秀行さんである。
 関秀行さんは、かつては超のつく不良で、現在はゴリゴリの陰謀論者。若かりし頃はコカイン中毒で、借金を作って海外に逃げ、息子にはずいぶんと迷惑をかけたと人生を振り返る全身タトゥーの男である。最下位で落選したつくばみらい市議選では、「バカとハサミは使いよう」をキャッチフレーズにしており、自分から積極的に「バカ」をウリにしているタイプの男だ。
 極限に明るく愛されるバカである関秀行さんは、根暗なバカで人気を集める久保田学の上位互換という感じで、今回、立花孝志の政党から立候補することは、ますます人気を集めることになるだろう。久保田学のように、本当は立花孝志が泥船であることを知りながら、あえて忠誠を誓って一緒に沈むドキュメンタリーをお届けすることで、視聴者の興味を引こうとするような「計算」は一切なく、底抜けに明るいバカがバカなりに考えた結果が「立花孝志の政党から立候補すること」であり、本人は「この国を変えたい」とまっすぐ一生懸命なので、立花孝志の政党から立候補するということが何よりもバカを証明していて、より一層応援したくなるという具合なのである。

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 しかし、何よりもバカなのは立花孝志である。
 かつては「今度の衆院選には、医者や弁護士といった超エリートしか擁立しない」と豪語していたにもかかわらず、今、擁立しようとしているのは元コカイン常習者の茨城の不良である。いかにもN国党っぽい候補者ではあるが、結局のところ、黒川敦彦にしろ、関秀行さんにしろ、アシタノワダイというYouTuberにしろ、立花孝志の所から立候補する奴は「陰謀論者」しか残っていないのである。いよいよ立花孝志を支持する賢い奴は一人も残っていないということなのだろう。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 立花孝志や三流ジャーナリストたちは、今頃、歯ぎしりをしていることだろう。せっかく「ハーバービジネスオンライン」が配信停止となり、私の発信力が失われ、「ねぇねぇ、今、どんな気持ち?」とやっていたのに、今度は「SPA!」という有名メディアから記事を出されることになり、発信力が失われるどころか、むしろ発信力が強化されてしまったのである。
 なぜ私が「SPA!」から記事を出せるようになったのかと言うと、それは私が「SPA!」に売り込んだのではなく、発信力がなくなって大喜びしている立花孝志や三流ジャーナリストの姿を見て、「こんなことを許してはいけない」と言って、「SPA!」につないでくれたからである。立花孝志や三流ジャーナリストたちがフル勃起で大喜びしていなければ、私はひっそりと『チダイズム』に記事を書くだけになっていたかもしれないのに、ハーバービジネスオンラインの編集長をはじめ、扶桑社の方々の理解あって、最終的に「SPA!」に記事を書くに至ったのである。
 世の中というのは不思議なものである。立花孝志とツルんでいた堀江貴文は、N国信者の斉藤健一郎が起こした餃子騒動をキッカケに人気が急落。幹事長だった上杉隆も週刊誌に撃たれて死亡。立花孝志に情報提供した集金人には前科がつき、N国党員たちの就職も難しいだろう。つまり、立花孝志とカラんだ人間たちはことごとく不幸になっているのだ。一方、立花孝志の不正を暴いている私は、無名の選挙ウォッチャーから「SPA!」に記事を書かせていただき、東京新聞や中日新聞などで選挙の解説をするほどにまで成長している。
 これは私に才能があるという話ではない。「良い商品は売れる、悪い商品は売れない」という当たり前の話の一環として、「世の中の役に立つようなことをしていれば売れるし、世の中に迷惑をかける奴は滅びる」というシンプルな話である。私はただ当たり前のことを当たり前にやっているだけに過ぎないのである。立花孝志だって、本気でNHK問題に取り組み、本気で政治に取り組んでいれば、今頃、もっと大きな政党の党首になっていたのである。ただ、その志がニセモノだっただけの話である。

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