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【選挙ウォッチャー】 青森県知事選2023・分析レポート。

 5月18日告示、6月4日投票で、青森県知事選が行われました。
 これまで5期20年務めた現職の三村申吾知事が引退することになり、久しぶりに新人同士の戦いになったわけですが、完全なる「保守分裂選挙」になってしまい、自民党の中でパッキリと割れています。
 残念ながら、こうなったとしてもリベラル系が漁夫の利で勝つことはありません。実質的に、むつ市長の宮下宗一郎さんと、青森市長の小野寺晃彦さんによる一騎打ちとなり、かなり面白い選挙となりました。

宮下 宗一郎 44 新 むつ市長(自民系)
小野寺 晃彦 47 新 青森市長(自民系)
横垣 成年  63 新 共産・社民推薦
楠田 謙信  66 新 完全なる泡沫候補のオジサン

 実はこの選挙、本来なら有利なのは小野寺晃彦さんの方だったはずです。青森市の人口は約26万人、むつ市の人口は約5万人。現職の三村申吾さんから応援されていたのは小野寺晃彦さんだし、自民党から組織的な応援を受けていたのも小野寺晃彦さんでした。
 ところが、宮下宗一郎さんのイメージがとても良く、さらには空中戦をはじめ、選挙戦略がしっかりしていたのは宮下宗一郎さんでした。そして、最大の決め手は「イケメン」であること。実際に見てみると、そこまでイケメンっぽくはないのですが、青森の婆さんたちがことごとくメロメロになってしまったため、政策で選んでいる様子もありませんでした。


■ 青森県知事選・選挙ボード解説動画


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