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【選挙ウォッチャー】 小金井市議補選2022・分析レポート。

 11月20日告示、11月27日投票で、東京都の小金井市議補選が行われました。市長選が盛り上がっていないので、自動的に市議補選も全然盛り上がっていませんが、今回は欠員2に対して3人が立候補しております。
 構図としては、市長選が「リベラルvsリベラル」なのに対し、市議補選の方は「自民vsリベラルvsリベラル」になっていて、市長選や市議補選で小金井市議会の議席に大きな変化があるということにはならなそうです。

河野 麻美 34 新 自民党
永鳥 太郎 57 新 小金井をおもしろくする会
高木 章成 46 新 自由を守る会

 次回の小金井市議選は2025年3月頃になりますので、市議を目指す者としては、またとないチャンスです。前回の市議選では定数24に対して36人が立候補したため、12人も落選した人がいましたので、この人たちが大量に立候補してもおかしくなかったのですが、リベンジを目指したのは永鳥太郎さんだけで、他の人は全員どこかに行きました。


■ 永鳥太郎候補の主張

 まず、今回の小金井市議補選は、非常に残念な結果になりました。
 というのは、自分の考えをしっかり持ち、市議になって活躍したいというモチベーションの高かった永鳥太郎さんが、あまりに「普通のおじさん」すぎて落選してしまったからです。
 相手候補は「自民党の美人」「電動三輪車に乗っている」という個性がありましたが、永鳥太郎さんは「普通のおじさん」です。真っ当な主張をしているし、前回の小金井市議選で12人が落選した中で唯一のリベンジを目指している人だし、屋外で街頭演説をしている時にも不織布マスクを着用しているし、僕だったら迷いなく投票していることと思いますが、市長選に立候補していた白井亨さんとは「小金井をおもしろくする会」で同じにもかかわらず、ほとんど連携していなかったことから、市議と市議補選が切り分けられてしまい、白井亨さんの恩恵にもあやかれませんでした。そういう意味では、選挙戦略も練られていなかったのではないかと思います。
 もっとも、選挙戦略を見つめ直さなければ、今回の市議補選で当選したところで、次の市議選で当選するとは限りませんので、今回の34票差をポジティブに捉え、これから先を盤石の状態で戦い続けられるように、確固たる支持者の獲得に向け、3年間、地道にコミュニケーションを取っていくしかありません。


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