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【選挙ウォッチャー】 三沢市長選2019・分析レポート。

本当は、下関市長選を取材する計画を立てていたのですが、あまりに原稿の貯金ができていないことに加え、いまだクラウドファンディングが実行できていないことから、これから約4日間にわたって、ほとんど運転し続けるような取材は物理的に難しいということで、今日からしばらくの間、選挙の取材をしたにもかかわらず、これまでレポートとしてお届けできなかったシリーズをお届けすることになりました。本日、お届けするのは、2019年5月26日告示、6月2日投開票の三沢市長選です。青森県知事選の取材に合わせて、わざわざ青森まで行ってきたのですが、これだけの労力をかけながら、今日の今日までお届けしてこなかったというのは、かなりもったいなかったと思います。

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鈴木 重正  50 新 元市議
小桧山 吉紀 69 新 元県議

表向きは両方とも無所属なのですが、実質的には両方とも自民党系の議員です。現職の種市一正さんは、もともとJA全農の会長だった人でしたが、2007年に当時の三沢市長・鈴木重令さんが急逝したことに伴い、三沢市長選に立候補。もともと鈴木重令さんの後援会長だったことから、種市一正さんが立候補することに誰も反対せず、無投票当選。2011年も無投票当選となり、2015年に初めての選挙を経験することになりますが、その相手が鈴木重令さんの息子である鈴木重正さんでした。自民党同士の保守分裂選挙となってしまったのですが、当時は種市一正さんが勝っています。


■ 住民の約4分の1が軍の関係者の街

青森県三沢市は、青森県の斧みたいな形をした下北半島の柄の部分、八戸市の北側に位置する人口約3万8000人の街です。ここには米軍の三沢基地があり、約1万人が軍の関係者とその家族であるとされています。少子高齢化が強烈に進んでいる青森県内の中では、子供の人口が多い傾向にあり、基地以外には農業と漁業が盛んで、長芋、ごぼう、にんにくなどの産地となっています。


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