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【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#60)。

現在、東京都知事選や東京都議補選の取材を続けておりますが、新型コロナウイルスが再び流行しようとしている、いや、もう既に流行が始まっていると言えます。ただ、多くの会社やお店にこれ以上の自粛を続ける体力はありません。かと言って、今の日本政府に手厚い補償を用意できるとも思えません。そう考えると、日本はこれからスウェーデンやブラジルのように経済を優先する方法を取っていくことになると思います。これだけ時間がありながら、PCR検査を充実させることもなく、病床の確保を図るわけでもないままに、再び感染が拡大し、医療が崩壊してしまうかもしれない。日本という国は、お金があって悠々自適に暮らしている富裕層の高齢者たちが経済を回していたため、高齢者たちが外出を控えるようになると、日本の経済というのはあっという間に停滞します。徹底したPCR検査と陽性者の隔離があってこそ、初めて経済が回るというのに、それをしないで経済を回そうと思っても、死者が増えて経済が回らないという最悪のシナリオにしかならないのです。経済を最優先に考えれば考えるほど、徹底したPCR検査が必要になると主張しているのですが、どうやらこの国でそれを理解できる人はほとんどいないようです。なので、僕は僕で粛々と対策をするしかありません。


■ 東京都の感染者数は増加傾向にある

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現在、東京都知事選と東京都議補選の取材をしている僕ですが、いくら電車やバスなどの公共交通機関を利用していないとはいえ、都内を取材で駆け回ることはリスクの高い行為です。相談件数に対して、検査数が著しく少ない状況に変わりはなく、これだけ感染者が増えているということは、目に見えない実質的な感染者数はかなりの数で増えていると覚悟する必要があると思います。積極的なPCR検査が進められていれば、まだ政府や東京都が出してくる数字を信じられますが、これだけ検査が進められていないので、この数十倍、数百倍の感染者がいると考えるのが筋です。都内の取材の危険度は確実に高まっており、今後、人と接することは控えなければならない状況です。


■ 東京の新規感染者数が57人に達する

6月27日の東京の新規感染者数は、緊急事態宣言が解除されて以降では最多となる57人になりました。2日連続で50人を超えており、東京都の累計感染者数は6054人となりました。今後、東京都が自粛を要請することは考えにくいため、新規感染者は爆発的に増えると考えます。2週間後には100人を超えるようになり、1ヶ月後には200人に近くなる可能性があります。東京都知事選・東京都議補選が終わった後の東京都内の選挙のスケジュールは、以下の通りです。

10月11日:昭島市長選
10月11日:昭島市議補選
11月 8日:荒川区長選
11月 8日:荒川区議補選
12月13日:国立市長選

少なくとも3ヶ月は東京都内での選挙はありませんので、しばらく都内に出ることはないと思います。よって、感染が落ち着くのかどうかはわかりませんが、しばらく様子を見ることは可能です。


■ 千葉県柏市の陽性者数の状況

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僕は千葉県柏市で暮らしており、趣味があるわけでも、地元に友達がいるわけでもないため、ケツポケットにアルコール消毒液を忍ばせ、スーパーやコンビニで買い物する以外に行動らしい行動はしていませんが、これから地方を取材するとなると、僕がどこから来たのかが気になる人もいるのではないかと思います。なので、このあたりの推移も見守り、人に心配をかけないように心がけたいと思います。千葉県柏市では、ゴールデンウィーク頃を最後に新規感染者が見つかっていませんでした。ところが、6月23日と25日にそれぞれ1人ずつ新規感染者が確認され、再び新型コロナウイルスに対する警戒が必要になったと言えます。6月23日にPCR検査で陽性が確認された人は、柏市内に住む20代の無職の女性。6月21日に38度台の発熱と喉の痛みがあり、21日のうちに検体を採取。6月25日にPCT検査陽性が確認されたのは都内に勤務する30代の男性。6月20日に発症し、発熱、頭痛、肺炎の所見あり。6月24日に検体を採取しました。居住地は流山市だと言いますが、柏市と隣接する街です。まだ様子を見る必要がありますが、これから流行が顕著に見られるようだと、取材の際にますます人と触れ合わない方法を考えなければならなくなります。


■ 6月中に東京都知事選の取材を終わらせる

新型コロナウイルスの特徴は、感染が指数関数的に広がっていくということです。つまり、感染者が数十人の時にはまだ大丈夫だけれど、数百人になってきた時にはすぐに数千人単位になってしまうということです。長らく自粛生活が続いたせいで、居酒屋などでマスクをせずに会話を楽しむ人たちが急増。週明けにも感染者は倍増する可能性があり、なるべく早い段階で取材を終わらせておく必要があります。そこで、6月30日までには東京都知事選と都議補選の取材を終わらせます。7月1日にはROCK CAFE LOFTでのイベントのために車で新宿に行きますが、これを最後に3ヶ月は東京に行かないと思います。世界中で新型コロナウイルスの薬の開発が進められておりますが、奇跡的に年内にも流通することを願っております。


■ 「集団免疫」という発想は不可能

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今回の東京都知事選では、「コロナはただの風邪」とホザくバカが現れてしまうなど、新型コロナウイルスの脅威を軽視する人たちが続々と登場しています。幸福実現党の七海ひろこさん、ホリエモン新党のバカ3人、国民主権党の平塚正幸などが新型コロナウイルスを軽視していましたが、日本維新の会の小野泰輔さんも「自粛ではなく経済を優先する」と発言しており、日本ではこれから「新型コロナウイルスを恐れず、経済を優先するべきだ」という主張が主流になりそうな兆候があります。そうなると必ず語られるであろうことが「集団免疫」です。6月18日にロイター通信が報じたところによると、これまでロックダウンを実施せず、経済を優先させてきたスウェーデンで抗体を保有している国民の割合は、わずか6.1%にとどまることがわかりました。スウェーデンはある程度の犠牲があっても、国民の多数が感染することで免疫を得る「集団免疫」を目指すとして、自由に街を歩くことができ、ほとんど行動を制限されることがなかったのですが、5000人以上の死者を出しながらも、免疫を獲得できたと考えられるのが国民の6%にとどまるという期待を裏切る結果に終わっているのです。スウェーデンが壮大な社会実験をしてくれているに等しいわけですが、どうやら「失敗」と呼んだ方がよさそうな結果になっています。

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しかし、海外でどれだけ失敗例が報告されても、それを活用できないのが日本という国です。その証拠に、世界で何が起こっているのかを見ることもなく、「#マスクを外そう」なんていうクソみたいなハッシュタグを流行らせようとしているバカが東京都知事選に立候補しています。アメリカのワシントン大学保健指標評価研究所によれば、経済を優先するという道を選んでしまったブラジルでは、今後、国民がマスクをするかしないかで死者が大きく変わってくるというシナリオを報告しています。もしブラジルでマスクの着用率が95%になり、社会的距離の確保を義務付ける措置が講じられた場合の死者数は14万7431人。しかし、これを怠った場合の最悪シナリオは死者数が34万0476人に達する可能性があるとしています。マスクをするかしないかで、およそ2倍以上の死者数に達すると計算されているわけです。経済を重視するにしても「#マスクを外そう」というのが、どれだけ愚かなのかが分かると思いますが、彼らが自分たちの意見を変えることはありません。その理由は「反知性主義」だからです。

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世界には、感染症を専門に研究している学者たちがいて、政府や自治体はこうした人たちの意見を参考にしながら、次なる一手を決めています。感染を食い止めるにはどうしたらいいのかを専門家会議で意見を聞き、「それならこうしよう」ということをしているわけです。ところが、反知性主義の人たちは、それをエリート層による押し付けだと考えます。かつて立花孝志が政見放送でも主張していましたが、「エリートに支配されている」と感じる反知性主義の人たちは、こうした科学的根拠に基づくシミュレーションさえも押し付けだと感じてしまうのです。だから、この「マスクをつけよう」という圧力からの解放を訴え、マスクをしない仲間を作ろうとするのです。しかし、それは「バカがバカ同士、同じ周波数で共鳴している」に過ぎず、こういう人たちが増加し、マスクをしないで出歩き、注意をされると「マスク警察だ!」とホザくようになるのです。他人様に到底理解してもらえないような主張を大きな声で言えるのが「選挙」という機会のため、これからも反知性派カルト集団が選挙のたびに大きな声を出すという現象は起こることでしょう。選挙ウォッチャーは、こうした主張に脳味噌が「アハッ!」となってしまう人を1人でも少なくするため、誰よりも選挙を現場で見続けたいと考えています。感染リスクに最大限配慮しながら。


■ こうなったら終わりという国会議員の例

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民間人である選挙ウォッチャーが、これだけ他人に迷惑をかけない努力をしているのに、「NHKから国民を守る党」は、いまだに他人に迷惑をかけまくっています。伊豆諸島にある青ヶ島に、NHKから国民を守る党の参議院議員・浜田聡が宿の予約も取らずに来島。青ヶ島に行くための船の受付で宿が取れているかを確認された際、「取れている」と虚偽の申告をして島にやって来たことが問題になりました。青ヶ島は人口170人の「日本一人口の少ない村」で、医療体制は非常に脆弱です。そのため、緊急事態宣言が解除され、東京アラートが解除された今でも、青ヶ島では観光客の受け入れを断っている状態です。万が一、小さな島で新型コロナウイルスが流行してしまうと命に関わる。だから、この島では観光客の受け入れにも慎重なのです。ところが、そんな島に「掲示板にホリエモン新党のポスターを貼りたい」ということで、わざわざ嘘をついてまでやってきたのが、NHKから国民を守る党の浜田聡です。掲示板のポスターを貼るという行為は「観光」とは異なりますので、事前に説明をしていれば受け入れてくれたことでしょう。ところが、何の調整もなく、「新型コロナウイルスを恐れる必要はない」と言ってしまう頭の悪い政党の人が虚偽の申告をしてまで島にやって来る。こんなに迷惑な話はありません。前回の参院選の際、NHKから国民を守る党に投票した青ヶ島村の村民は、たったの2人です。それを3人や4人にしたいと思ったのかもしれませんが、島の人たちに迷惑をかけてまでやることなのでしょうか。僕はこういう人たちに対し、「何をやっているんだ!」と追及する立場にありますので、政治家よりも他人に迷惑をかけないように努力をしなければならないのです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

僕は新型コロナウイルスの再流行を常に警戒しており、第一に優先していることは「感染しないこと」です。取材に行くか行かないかを二転三転させながらも沖縄県議選の取材を成功させ、現在は東京都知事選と東京都議補選を追いかけておりますが、7月5日からは鹿児島県知事選の取材のため、柏から鹿児島まで車で移動するという超過酷な計画を立てております。もし新型コロナウイルスが流行していなければ、飛行機や新幹線で取材に行っていたと思うのですが、「公共交通機関を利用しない」というルールを採用しているため、高速道路代やガソリン代、宿泊費だけで10万円以上の予算を組んで、鹿児島まで車で向かおうと計画しております。もちろん、それだけではもったいないので、途中で行われる選挙も取材する予定ですが、あまり時間がないことに加え、このたびの新型コロナウイルスの再流行を踏まえ、選挙ボードの写真を撮るだけにとどめる可能性があります。また、なるべく外食は控えることにして、取材中の食事はコンビニ弁当、またはテイクアウトに限るという新たなルールを加え、頑張りたいと思います。

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