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【選挙ウォッチャー】 島田市長選2021・分析レポート。

5月16日告示、5月23日投開票で、静岡県の島田市長選と島田市議選が行われました。市長選は、現職の染谷絹代さんのほか、2人の新人が立候補する激戦になったのですが、女性ながらゴリゴリに組織を固めている現職の染谷絹代さんはかなり強く、自民党や公明党をはじめ、数えきれないほどの地元の団体から推薦を受けており、圧倒的な組織力となっていました。なので、新人がひっくり返すのは至難の業。ポスターを見ただけでは分かりにくいですが、意外と選挙をやる前から結果が決まっているような選挙になっていました。

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染谷 絹代 66 現 自民・公明推薦
土屋 昌弘 60 新 自然科学研究者
福田 正男 68 新 元市議

この選挙の争点は「コロナ対策」になるのですが、染谷絹代さんは大きな不祥事があったわけでもなく、2期8年の実績を訴えたことで、市民が変化を求めませんでした。土屋昌弘さんは、新庁舎の建て替えを延期し、コロナ対策に集中するべきだと訴えたのですが、そもそも島田絹代さんのコロナ対策に不満があるわけでもないので、さほど響かなかったと言えそうです。


■ インド株の割合が増えている

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このグラフは、東京都の東京iCDCにおける変異株スクリーニング検査についてというページで発表されています。赤がいわゆる「英国株」というヤツなんですが、緑が「インド株」です。ここ2か月ぐらいは感染力の高いことで知られる「英国株」が爆発的に株を伸ばしてきたのですが、この1週間ぐらいで「インド株」のシェアが大きく伸びています。実効再生産数が5を超えると言われていますので、このままのペースで進むと、「インド株」のシェアがさらに広がっていくのではないかと考えられています。これは何を意味しているかと言うと、ワクチンの接種よりも「インド株」の広がりの方が早いことを示しており、自粛期間がますます伸び、東京五輪を開催するにはますます厳しい環境に置かれることを意味しています。もしこのまま強行するとしても、アスリートが大量にボイコットして、悲惨なオリンピックになってしまうのではないでしょうか。


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