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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#305)。

大変お待たせいたしました。このレポートを待ちに待っていた人も少なくないのではないでしょうか。「NHK受信料を支払わない方法を教える党」の令和2年度・政治資金収支報告書のデタラメぶりを検証する第2弾です。前回は、接待交際費や飲食代の、最初のところまで検証しました。今回はもっと深く食い込み、実際にどんなお店なのかを検証したいと思います。お店の中にはキャバクラやホストクラブも出てくるので、本当は「取材」と称して店内に潜入し、キャバ嬢との楽しい時間を「経費」で堂々と楽しんでくる最大のチャンスだったのですが、僕にはいつもお金がありません。立花孝志は税金でやりたい放題なのですが、スラップ裁判を仕掛けられている僕の方は出費に次ぐ出費で、9万円で今月を過ごさなければならなくなりました。今月は遠征が少なく、ほとんど出費をせずに済むと思いますので、どうにか乗り切れるかと思っていますが、来月の運転資金は心配です。そんなわけでございまして、経費でキャバクラに行く夢は潰えました。税金でメチャクチャをやっている方が楽しそうで、みんなの税金を守る立場のジャーナリストが苦境に立たされるという、この国の不条理。徹底的にやるしかないと思っております。


■ 令和2年度・政治資金収支報告書

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外国人が遊びに来たわけでもあるまいに、なぜ「NINJA AKASAKA」でメシを食って接待交際費になっているのか知りませんが、議員会館から近いこともあってか、たびたび利用されています。このお店は忍者がコンセプトのエンターテイメントレストランで、忍者のコスプレをした店員がマジックを見せてくれることもあるようです。2月14日のバレンタインデーには、5万0930円ということで、2人でメシを食って酒を飲んだら、だいたいこんな感じでしょうか。

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2月29日は「肉の日」ということで、何らかのイベントでもあったのではないかと推測されますが、「THE BUTCHER'S KITCHEN WAGYUMAFIA」を利用し、5万7200円となっています。「WAGYUMAFIA」というお店は堀江貴文が共同経営しているようで、立花孝志はたくさんお金を使ってくれる上客ということになろうかと思います。このお店は西麻布にあり、会員限定となっていて、一般客は入れないようです。「WAGYUMAFIA」は外国人セレブをターゲットにしているお店のようで、堀江貴文はこのお店を売るために頑張っています。

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3月2日の「有限会社チック」というのは、六本木の有名な高級キャバクラです。ドレスコードがあり、半ズボンやノージャケットのTシャツは禁止されています。19時から19時29分までに入れば60分5000円、19時30分以降は60分1万円です。女性へのドリンク代などは別料金になりますので、なかなかの金額になることは間違いありません。ごく一部の成功者だけが立ち入ることの許されるキャバクラですが、たった1回で13万9970円を計上しています。この頃は「美男美女作戦」などと言って、ホストやキャバ嬢をスカウトし、N国党から立候補してもらおうとしていた時期だと思います。ただ、結果としては誰もスカウトできていないので、ただカスみたいなオッサンたちが夢の高級キャバクラで飲んできただけです。無能としか言いようがありません。3月10日には「シーライン東京」の6万1000円の利用があります。「シーライン東京」は、クルーズ船型のレストランなのですが、キャバ嬢にメシでも食わせてやったのでしょうか。いちいちクルーズ船型レストランに行ってしまうところが、とっても上杉隆のニオイがします。口説き方が古いです。キャバクラつながりで言うと、2月7日に「ナイトアンドベル」という大阪・北新地のお店で8万6500円を使っているのですが、これは老舗の高級クラブです。この頃は趣味と実益を兼ねて美女を探しに高級キャバクラや高級クラブに行っては、「NHKをぶっ壊す!」をやっていたのでしょう。アホです。

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政治活動だと言い張ってしまえばキャバクラにも行き放題だというのは問題ですが、それより問題なのが錦糸町にある「タカヤマハナエ」という謎の店で使った60万円です。高級キャバクラや高級クラブでさえ10万円前後にもかかわらず、このお店は「60万円」だというのですから、食事をするにも限界があると思います。ましてや、「徴難」と書かれており、領収書がありません。60万円も払っているのに領収書がないということがあり得るのでしょうか。どうやら「タカヤマハナエ」という人は、堀江貴文のサロンに通っている人が主催したイベントの実行委員会のメンバーで、東京都知事選の最中に行われたニセコのアドベンチャーレースに参加した60万円ではないかと思います。1人15万円で、1チーム4人の参加なので、ちょうど60万円でピッタリです。しかし、参加したメンバーは、立花孝志、粟飯原美佳、本間明子、小林隆弘だったのではないかと思うので、どこらへんが接待交際費なのかということが大きな問題です。住所の場所にはイタリアンバルがあるのですが、「タカヤマハナエ」という人にはまったく心当たりがないし、そもそもこの店で60万円も使うことが不可能だと話していました。これも立花孝志に追及しなければなりません。

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6月10日の「PEATIX TICKET」は、「LINE TICKET」と同じぐらい意味がわからない支出です。こちらはセミナーなどの参加料ということのようですが、10万円を支出しています。これも「徴難」となっていますので、領収書がありません。セミナーの参加料なのに領収書を出さないということがあるのでしょうか。5月14日には「カレドニアン・ゴルフクラブ」で7万1660円。10月23日には「イーグルポイントゴルフクラブ」で5万0635円を支出しており、これはどこからどう見てもゴルフをやってきたとしか思えません。

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1月10日の「黒澤」は、高級和食割烹の店であり、新年早々から仕事をしていて、ちょっとうまいものが食べたくなってしまったのか、5万8344円を計上しています。これほどの名店が領収書を出さないということはあり得ませんが、2021年7月末日をもって閉店となっています。2月10日には赤坂の個室バル「肉の松坂」で15万0656円となっていますが、これはN国党員たちが忘年会をしたのでしょう。同じ日付で「カラオケの達人新橋SL広場前店」「忘年会」という名目で6万7734円を使っています。N国信者たちは「コロナはただの風邪」だと思っているバカばっかりなので、コロナ禍で大人数カラオケです。このアホどもは、自分たちが税金でメシを食っているという自覚はないのでしょう。国政政党は会社ではないので、こんなのは議員が自腹で行くべきです。2月10日にN国党の忘年会をやった次の日、2月11日には大阪府堺市の「UP-ROAR」という炭火焼ダイニングで16万3000円も使っています。そんなに単価の高いお店ではなさそうなので、ものすごい大人数が参加したということになります。選挙はないのですが、この頃、立花孝志が『ぶっ壊す力』という鍋敷きぐらいにしか使えない本を発売していたので、大阪に凱旋した末に、みんなにオゴっちゃったという感じでしょうか。4月10日には「NINJYA AKASAKA」に再び遊びに行き、8万1301円を使いました。

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2月29日に続き、3月31日にも「WAGYUMAFIA」に行きました。月末ごとに行く決まりでもあるのでしょうか。しっかり堀江貴文の売上に貢献して、15万7740円を計上しています。ただし、これも「徴難」となっていますので、堀江貴文の店が領収書を出してくれなかったことになってしまいます。

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7月16日には「ラ・ターブル・ドゥ・ジョエル・ロブション」に行きました。僕のうっすらとした記憶ですが、上杉隆と新藤加菜がメシを食っていたような気がします。5万2990円は一般的な価格です。本当はもっと高いコースもありますので、並のコースとお酒を2人で楽しんだ感じではないかと思います。7月18日に計上された「目利きの銀次・千葉ニュータウン中央南口駅」は、印西市長選に立候補した新藤加菜の応援に集まったN国信者たちの「おつかれ会」です。どうしてこれだけはハッキリ言えるのかと言うと、この頃、N国党員たちにはコロナ感染疑惑があり、どこかで打ち上げをしているという情報を聞きつけ、「目利きの銀次」であることを突き止めたことがあるからです。N国党員たちやN国信者たちの飲み会のお金が普通に支出されているわけですが、N国信者も参加していたような気がしていますので、このお金が党で計上されているというのは、ちょっとした問題になる可能性があります。

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7月22日には「唐朝刀削麺・赤坂見附店」で6万9710円の支出があります。名前にある通り、基本的にはモチモチの刀削麺をいただけるお店になりますが、夜は中華料理中心の居酒屋的な感じで楽しめるお店です。それほど広くはなく、周辺のサラリーマンが昼食や夕食を味わうリーズナブルな中華料理店という感じなので、カニチャーハンが1000円です。ここで7万円近く出費するためには、4~5人ではいけません。おそらく20人ぐらいの単位で食べたということでしょう。とにかく印西市長選の前後にめちゃくちゃお金が使われている印象です。

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相変わらず、8月10日に「WM BY WAGYUMAFIA」でお食事をしていますが、こちらは25万9600円となっております。一体、どんな和牛を食べたら、こんな金額になるのでしょうか。偶然ではあるのですが、立花孝志がメシを食うところはどんどん潰れてしまうため、赤坂国際天野ビルの4階にあるという店は閉店していました。堀江貴文を「経営の神」みたいに考えている若い人たちも多いのですが、堀江貴文だって失敗することはあるということは言っておかなければなりません。ちなみに、4階には来年オープン予定でお寿司屋さんが入るようです。N国信者にとっては「牛角」すらご馳走だろうに、こんなに豪華な和牛を食って、それで何か良い政策の一つも生まれたのでしょうか。

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9月10日の「BASE」というのは、どうやら飲食店ではありません。ソフトウェア開発の会社で、領収書がないということですが、「飲食代」というのはまったく辻褄がありません。「BASE」というショッピングアプリがあるので、そこで買い物したのが6万6000円だったということではないかと思います。いずれにしても「飲食代」として計上されているのはあまりに不自然であり、領収書を発行しないまでも飲食を提供してお金を取ったのだとするならば、これはこれで闇営業です。領収書がないことを良いことに、適当なものを飲食代として計上していることが疑われます。

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8月31日に計上されている「club DOLCE1」は、歌舞伎町にあるホストクラブです。group dandyの系列なので、青汁王子こと三崎優太さんガラみの支出ではないかと思います。スカウトしようとしていたので、気前良く遊びに行って12万7500円を使ってきたということでしょう。夏の終わりに楽しそうで何よりです。

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9月10日には「Bar三代目/Air」に遊びに行っていますが、これは「幸福の科学」の大川隆法の息子・大川宏洋の店だと思われます。こちらも領収書はないけれど、5万7400円を計上。というか、領収書ぐらい発行してやれよ、エル・カンターレ・ジュニア!

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相変わらず、9月3日に「WM BY WAGYUMAFIA」に行って5万4450円をお支払い。もう「堀江貴文の店で和牛を食べる党」でええやん。今からでも党名を変更したらよろしいのではないでしょうか。

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9月16日には「炭火ステーキ・くに赤坂店」で5万1590円。永田町にあるステーキ屋ではありますが、そんなにお値段が高いお店ではなく、一番高い「黒毛和牛ひとくちカットステーキ」の150グラムのランチセットを頼んでも3190円です。ランチにしては少しお値段が張るかもしれませんが、それでも5万1590円分を食べるためには、少なくとも16人以上で食べに行かなければなりません。ステーキ会合でも開いたということでしょうか。

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12月10日には「天一・赤坂東急店」で9万1113円を食べて領収書を受け取れていません。天ぷら屋の名店中の名店であり、ディナータイムなら1万円を軽く超えるレベルの高級店です。ただし、コロナ禍の影響もあってか、現在は閉店してしまいました。その後、エル・カンターレ・ジュニアの店で8万円分飲んできたことになっています。エル・カンターレ・ジュニアの店は相変わらず領収書を出してくれません。

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改めて、こうやって見てみると、ほとんどが尊師・立花孝志や周辺にいる者たちの、文字通り「私腹を肥やす」ために税金や借金のお金が湯水のごとく使われていることがよくわかります。これらの合計が359万4412円となりました。思ったほどは使われていませんが、潜在的には、もっとたくさんのお金が使われているのではないかと思います。

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さて、いよいよここからが本格的に金額も大きくなり、楽しくなってくるところです。幹事長の上杉隆、顧問司法書士の加陽麻里布にどれだけのお金が注ぎ込まれているのかというところが見どころとなりますが、この続きはまた次回とさせていただきたいと思います。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

お金の使い方ひとつを取ってみても、こんなに反知性的な国政政党を見たことがありません。これは将来的に、大きな社会ニュースになる可能性を秘めているわけですが、その前に皆さんに読んでいただきた本があります。来年1月20日に発売される予定の「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」です。大きな社会ニュースになって初めて、多くの人がそう思うのかもしれませんが、詳しく解説しております。

なお、1月20日に「オミクロン株」が日本で流行していなければ、「渋谷ロフト9」にて出版記念イベントを開催したいと思っており、マスコミの皆さんと名刺交換させていただく準備もございます。どうぞよろしくお願いいたします。

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