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【選挙ウォッチャー】 沖縄県議補選2022・那覇市南部離島選挙区レポート。

チダイズム

 9月2日告示、9月11日投票で、沖縄県議補選が行われました。
 この選挙は、10月23日に行われる那覇市長選に、故・翁長雄志知事の息子である翁長雄治さんが出馬を表明し、県議を辞職したことから、その穴を埋めるために行われることになりました。
 今回、コロナ禍になって初めて飛行機に乗ってみましたが、JALで言うところの「Jクラス」以上の席を選べば、なんとか行けないことはないことがわかりましたので、大注目の那覇市長選も取材をしようと思っています。

上原 快佐  42 新 無所属(オール沖縄)
下地 ななえ 42 新 自民党
糸数 未希  49 新 無所属
仲松 寛   59 新 参政党

 上原快佐さんは、沖縄社会大衆党の副書記長を務めており、今回は「オール沖縄」がバックアップし、玉城デニー知事とも連携。辞職した翁長雄治さんが後継指名しています。一方、糸数未希さんは、沖縄社会大衆党の参議院議員である糸数慶子さんの娘で、世にも珍しい「革新分裂」が起こっていたのですが、あまり勝負になっている印象はありませんでした。
 自民党の下地ななえさんは、「Mr.Kinjo」のCMに出演し、社長役をこなしていましたが、その圧倒的な知名度で票が見込めるとの判断から、実績のある市議らを下ろし、急転直下で立候補が決まりました。
 参政党の仲松寛さんは、沖縄で「参政党」を布教するためのカカシで、勝負になるかどうかはともかく、とにかく立候補をして、より多くの参政党員を獲得することを目指しています。


■ 仲松寛候補の主張

 仲松寛さんは、「参政党」の候補です。指圧マッサージの広告のようなポスターを採用していますが、「保守」とか「革新」とか関係なく、自分たちが「参政党」という独自のポジションであることをアピールしています。これがササってしまう一部の人たちはいると思います。
 既に各方面から指摘されていますが、「参政党」は、全国の「情弱」を集めることで、確固たるビジネススキームを構築しようとしています。「あなたは真実に気づいた人ですよ」と声をかけて党員を獲得し、一緒に政治を考え、学び、参加するために、いちいちお金がかかるという仕組みです。かなり新興宗教っぽい勧誘スタイルになっています。
 なので、新興宗教を信じている人たちと同様、「参政党」の党員になっている人たちは、かなりの割合で善良な市民です。今回、沖縄で出会った候補者たちは、全員がニコニコしていて、全員がノーマスクでした。

今回の取材でレンタカーを借り、最初に出会った候補が仲松寛さんだった

 参政党の支持者たちは、基本的には「ネトウヨ」ですが、従来の「ネトウヨ」とは少し考えが違う部分があります。例えば、仲松寛さんの場合、日本のことは日本で守るべきだと考えていて、日本の防衛をあまりにアメリカに頼り過ぎているので、日米安保を見直し、自分たちで国を守れるようにするべきだと訴えていました。
 しかし、軍を縮小させる話をしているわけでもあるまいし、軍の規模を今のまま維持しながら米軍を撤退させるとなると、いくら自衛隊員や戦闘機を増やしても足らないことになってしまい、あまり現実的ではありません。ネトウヨは基本的に「中国が攻めてくる」と考えているので、軍の縮小はちっとも望んでいないはずです。にもかかわらず、「日米安保の見直し」という大胆すぎる提案をしてしまうところが、いかにも「参政党」です。要は「情弱」なのです。
 このような考えに至るには理由があり、彼らは戦後の日本を「ウォーギルト・インフォメーション・プログラム」が支配し、日本を弱体化させていると考えているので、「アンチ・アメリカ」の思想が入り込んできます。

スポーティーな自転車に乗るのに苦労していたオジサン丸出しの仲松寛さん

 従来のネトウヨが「日米同盟」をより強化させ、アメリカ様の靴の裏からケツの穴まですべてを舐め尽くそうとしているのに対し、「参政党」に入党するようなニュータイプのネトウヨは、「中国を追い払い、アメリカにも撤退してもらう」という、よりハードなことを、めちゃくちゃライトにサラッと述べる感じです。だてにノーマスクで活動する集団ではありません。
 なので、ただでも救いようがないくらいにアホと情弱をこじらせているネトウヨの皆さんが、さらにアホと情弱をこじらせていった場合、辿り着く先は「参政党」なのではないかと考えていて、「従来型のネトウヨ」「参政党型のネトウヨ」のバランスがどのように変化していくのかという点に、かなり面白みがあると思います。

仲松寛さんの陣営は、本人はもちろん、スタッフももれなくノーマスクである

 今回、仲松寛さんの得票率は「9.0%」に留まり、これが市長選や県知事選であれば供託金を没収されているレベルです。それなりに旋風を巻き起こした参院選の後だったので、どれだけの追い風が残っているのかが気になりましたが、早くも風はほとんど消失しつつあると言えます。
 また、今回の沖縄県議補選も「こじんまりとした戦い」をしている印象でした。参院選の直前は、かなりたくさんの人が参政党の講演会を聞きに来ていた印象ですが、微妙にビジネス臭さを感じ取られているのか、今回の沖縄統一地方選の講演会は、あまり盛況とは言えない状況にあったのではないかと思います。
 仲松寛さんは相当に苦戦していて、「参政党」という政党の上積みはほとんど見込めなかったと思いますし、かなり票を取れると見込んだ沖縄で、この惨状であることから察するに、来年4月の統一地方選で「参政党」が躍進する可能性は低いかもしれません。


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