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【選挙ウォッチャー】 緊急!N国党のプライバシーポリシーが最悪な件。

昨日は「NHKから国民を守る党」の直接民主制のアンケート機能のリリースに合わせて作られた「利用規約」がとってもヤバいという話をお届けしましたが、「利用規約」よりヤバいのが「プライバシーポリシー」です。普通は「プライバシーポリシー」と言うと、「あなたの個人情報はしっかり守ります」という話をされるのですが、「NHKから国民を守る党」はまったく逆で、「あなたの個人情報はクレジットカード番号や銀行口座まで聞きますんで、よろしく」という話をされています。こんなものをいちいち読む奴がいないことを前提にしているのかもしれませんが、この個人情報というのが氏名や住所のみならず、銀行口座やクレジットカードの番号も適用されるというのですから、こいつは一大事です。それでは、今日もわかりやすく解説してまいります。


■ N国党サイトのプライバシーポリシー

そもそも立花孝志代表は、他人の住所や名前をネットで公開し、それを見ている人たちに嫌がらせをしてもらうことを狙うぐらいのクソ野郎です。昨年は中央区議の二瓶文徳さんやその家族に対して脅迫をして書類送検までされています。また、NHK会長との会談を要求し、NHKが応じない場合にはNHKの集金人から入手した個人情報をネットに流すと言って脅したこともあります。そもそも立花孝志代表やNHKから国民を守る党は、個人情報なんてものを大切にしようなんて気が最初からない人たちだと言えます。だから、彼らの作る「プライバシーポリシー」は非常に危険です。

第1条(個人情報)
「個人情報」とは,個人情報保護法にいう「個人情報」を指すものとし,生存する個人に関する情報であって,当該情報に含まれる氏名,生年月日,住所,電話番号,連絡先その他の記述等により特定の個人を識別できる情報及び容貌,指紋,声紋にかかるデータ,及び健康保険証の保険者番号などの当該情報単体から特定の個人を識別できる情報(個人識別情報)を指します。
第2条(個人情報の収集方法)
当党は,ユーザーが利用登録をする際に氏名,生年月日,住所,電話番号,メールアドレス,銀行口座番号,クレジットカード番号,運転免許証番号などの個人情報をお尋ねすることがあります。また,ユーザーと提携先などとの間でなされたユーザーの個人情報を含む取引記録や決済に関する情報を,当党の提携先(情報提供元,広告主,広告配信先などを含みます。以下,「提携先」といいます。)などから収集することがあります。

「NHKから国民を守る党」は、あなたの住所や電話番号のみならず、銀行口座の番号、クレジットカード番号などを尋ねることがあるそうです。それだけでなく、広告主や広告配信先などから、あなたの個人情報や決済の記録についての情報を収集すると言っています。NHKから国民を守る党のサイトに貼られたリンクから、どこかのサイトに飛び、そこで何かお買い物をした場合に、何をどんな支払い方法で買ったのか、もっと言えば、クレジットカードの番号までも情報として集めるというのです。こうなってくると、登録するだけでなく、NHKから国民を守る党を経由して買い物することさえ危険だということになるので、そもそもサイトにアクセスしない方が安全だと言えるでしょう。

第3条(個人情報を収集・利用する目的)
当党が個人情報を収集・利用する目的は,以下のとおりです。
1.当党の政治活動への反映
2.当党からの各種お知らせ
3.当党からの選挙運動⽤電⼦メールの送信
4.ユーザーから請求された資料の提供
5.ユーザーから寄せられた意⾒や質問などに対する回答
6.ユーザーの特性を把握するため、アンケートなどのデータ作成、分析
アンケートや各種企画・購読申込などで必要な確認やお知らせ
7.その他なんらかの理由で利⽤者と接触をする必要が⽣じた場合

それで、どこに銀行口座やクレジットカード番号を知る必要があるのかが分かりませんが、「その他なんらかの理由で利用者と接触売る必要が生じた場合」という曖昧なことにも利用されるというので、これがまかり通るようになると、登録した個人情報に立花孝志尊師からこんなメッセージが届いてもOKということになります。

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めちゃくちゃキモいです。立花孝志代表は、先日も一般ピープルのくせに参議院会館の一室を私物化し、N国信者の相談会を実施していたのですが、この中で世帯年収1000万円以下の人は子供を産むべきではないと発言していましたので、銀行口座やクレジットカードを聞いてランク分けでもするのでしょうか。ちなみに、N国信者にもなると、NHKから国民を守る党からクレジットカードの番号を聞かれて「4285・・・」みたいな感じで教えるのでしょうか。

第4条(個人情報の第三者提供)
1.当党は,あらかじめユーザーの同意を得ることなく,第三者に個人情報を提供することはありません。ただし,次に掲げる場合及び個人情報保護法その他の法令で認められる場合を除きます。
1.人の生命,身体または財産の保護のために必要がある場合であって,本人の同意を得ることが困難であるとき
2.公衆衛生の向上または児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって,本人の同意を得ることが困難であるとき
3.国の機関もしくは地方公共団体またはその委託を受けた者が法令の定める事務を遂行することに対して協力する必要がある場合であって,本人の同意を得ることにより当該事務の遂行に支障を及ぼすおそれがあるとき
4.予め次の事項を告知あるいは公表し,かつ当党が個人情報保護委員会に届出をしたとき
1.利用目的に第三者への提供を含むこと
2.第三者に提供されるデータの項目
3.第三者への提供の手段または方法
4.本人の求めに応じて個人情報の第三者への提供を停止すること
5.本人の求めを受け付ける方法

2.前項の定めにかかわらず,次に掲げる場合には,当該情報の提供先は第三者に該当しないものとします。
1.当党が利用目的の達成に必要な範囲内において個人情報の取扱いの全部または一部を委託する場合
2.合併その他の事由による事業の承継に伴って個人情報が提供される場合
3.個人情報を特定の者との間で共同して利用する場合であって,その旨並びに共同して利用される個人情報の項目,共同して利用する者の範囲,利用する者の利用目的および当該個人情報の管理について責任を有する者の氏名または名称について,あらかじめ本人に通知し,または本人が容易に知り得る状態に置いた場合

NHKから国民を守る党は将来的に「みんなの党」になるという計画があるようですが、このプライバシーポリシーによると、NHKから国民を守る党の個人情報は「みんなの党」に提供されることになります。それ以外にもNHKから国民を守る党から業務を委託されている怪しい会社が、皆さんの個人情報を取り扱うことができるようになっています。

第5条(個人情報の訂正および削除)
1.ユーザーは,当党の保有する自己の個人情報が誤った情報である場合には,当党が定める手続きにより,当党に対して個人情報の訂正,追加または削除(以下,「訂正等」といいます。)を請求することができます。
2.当党は,ユーザーから前項の請求を受けてその請求に応じる必要があると判断した場合には,遅滞なく,当該個人情報の訂正等を行うものとします。
3.当党は,前項の規定に基づき訂正等を行った場合,または訂正等を行わない旨の決定をしたときは遅滞なく,これをユーザーに通知します。
第6条(個人情報の利用停止等)
1.当党は,本人から,個人情報が,利用目的の範囲を超えて取り扱われているという理由,または不正の手段により取得されたものであるという理由により,その利用の停止または消去(以下,「利用停止等」といいます。)を求められた場合には,遅滞なく必要な調査を行います。
2.前項の調査結果に基づき,その請求に応じる必要があると判断した場合には,遅滞なく,当該個人情報の利用停止等を行います。
3.当党は,前項の規定に基づき利用停止等を行った場合,または利用停止等を行わない旨の決定をしたときは,遅滞なく,これをユーザーに通知します。
4.前2項にかかわらず,利用停止等に多額の費用を有する場合その他利用停止等を行うことが困難な場合であって,ユーザーの権利利益を保護するために必要なこれに代わるべき措置をとれる場合は,この代替策を講じるものとします。
第7条(安全対策)
当党は、個⼈情報の保護に関し、個⼈情報の紛失、誤⽤と改変を防ぐための措置を講じ、適切な管理・監督に努めます。

どうせ、どこかのコピペで作られたプライバシーポリシーだと思いますが、どれだけ個人情報の保護に関して、紛失や誤用を防ぐための措置を講じると言っていても、利用規約の方では「セキュリティなどに関する欠陥,エラーやバグ,権利侵害などを含みます。)がないことを明示的にも黙示的にも保証しておりません」となっているのですから、個人情報がどっかに流れてしまったとしても「安全じゃないって最初から言ってるじゃん!」ということになってしまいます。クソです。

第8条(リンク先における取扱い)
本ウェブサイトとリンクをしている各都道府県連や議員の個⼈サイト、⽀援機関のサイト、その他第三者のリンク先のサイトで⾏われている個⼈情報の提供や収集などの取扱いに関しては、当党は責任を負いません。

これは「リンク先の別サイトのことは知らん!」という話なのですが、日頃から電話をかけてきた人の電話番号を晒している大橋昌信市議などの言動については担保しないと言っているに等しいです。すぐに個人情報を晒してしまうクソ野郎を議員として抱えながら、「議員が個人でやっていることに関しては知らない」と言っているのですから、これもこれで危険な話です。

第9条(Cookie等)
1.本ウェブサイトでは、Cookie情報を取得し、WEBサイトの利用状況に関する統計分析や広告掲載等に利用する場合があります。なお、広告の配信を委託する第三者を経由して、Cookie情報を取得する場合もあります。
2.前項のCookie情報の取得は、利用者により良い情報やサービスをご提供していくことを目的とするものであり、利用者個人を特定する情報の収集は致しません。
*Cookieとは、ユーザーがWEBサイトを訪問した際にユーザーのコンピュータ内に記録されるデータのことで、これによりコンピュータを識別することができます。
*Cookieはユーザーのブラウザの設定により機能を無効にすることができますが、その場合に本ウェブサイトからのサービスが一部受けられなくなる場合がありますので、ご了承ください。
第10条(プライバシーポリシーの変更)
1.本ポリシーの内容は,必要に応じて変更することがありますが、その都度利用者に個別の連絡はいたしません。ご利用の際にはホームページの最新の内容をご参照ください。
2.前項の規定にかかわらず、第3条(個人情報を収集・利用する目的)については、当党は、利用目的が変更前と関連性を有すると合理的に認められる場合に限り、変更するものとします。
3.当党が別途定める場合を除いて,変更後のプライバシーポリシーは,本ウェブサイトに掲載したときから効力を生じるものとします。
第11条(お問い合わせ窓口)
本ポリシーに関するお問い合わせは,下記の窓口までお願いいたします。
NHKから国民を守る党 投票サイト運営
n.vote.site@gmail.com

後半はほとんどがコピペと思われるので、肝心なのは前半の「クレジットカードの番号や銀行口座を聞く」という部分なんですが、一体、何を始めようとしているのでしょうか。最近は「NHKをぶっ壊す」と言いながら「NHKの会長になりたい」などとホザいていた立花孝志代表。ろくすっぽ政治をせず、NHK改革も進まず、直接民主制の名のもとにビジネスを始めようとしているとしか思えません。こうなったらN国信者の皆さんは、銀行口座に入っているお金をすべてNHKから国民を守る党にお布施をするしかありません。頑張ってください。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

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ここ最近、立花孝志代表はマツコ・デラックスさんを訴える裁判ではパスポートの情報を提出するように要求し、この直接民主制プラットフォームなるものではマイナンバーカードの提供を求めています。国会ではマイナンバーカードと銀行口座を紐づけるという話も出ているそうですが、NHKから国民を守る党は、さらにクレジットカードの番号なども紐づけ、N国信者にコンタクトを取ろうとしています。これから銀行口座にお金のある人には融資のお願いでもするつもりでしょうか。いずれにしても、これはただのアンケートに過ぎず、直接民主制でも何でもないので、こんなものにうっかり情報を登録して、さまざまな個人情報を握られてしまうほどマヌケなものはありません。少しでも批判しようものならスラップ裁判を仕掛けたり、YouTubeで晒されたりするのですから、くれぐれもご注意いただきたいと思います。とことんウンコみたいな政党です。

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