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【選挙ウォッチャー】 越生町議補選2021・分析レポート。

2月2日告示、2月7日投開票で、越生町議補選が行われました。実は、越生町議選は2019年7月21日に行われているのですが、定数11に対して12人が立候補したものの、当選した11人のうちの1人が「法定得票数を満たしていない」という理由で落選となり、当選したのが10人になるという非常に珍しい選挙になりました。定数11人に対して11人しか立候補しなかった場合には無条件で無投票当選が決まるのに、定数以上の立候補があった場合には法定得票数を満たさなければ当選できないという不思議な現象が起こっています。

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吉川 崇  70 新 無所属(無職)
木村 好美 54 元 無所属(主婦)
長根 弘倫 68 新 無所属(無職)
岩田 真一 66 新 無所属(無職)

そんなわけで、もともと定数割れで1議席が空白だったところに、町長選に立候補するために2人が辞職しましたので、欠員3の町議補選が行われることになったのですが、ここに4人が立候補し、これがまた、なかなかカオスな戦いになってしまったのです。


■ 吉川崇候補の主張

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言うまでもなく、落選したのはポスターを貼っていなかった吉川崇さんでした。僕が取材したのは土曜日ということで、最終日になって、町役場の前にもポスターが貼られていませんでしたので、こんな状態で当選するはずがありません。選挙公報も唯一の手書きなので、こんなので当選できるはずはないのですが、そのヤバめの選挙公報を読んでみると、なかなか知られざる越生町の闇を見ることができましたので、これは書いておかないわけにはいきません。

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しらがぎ団地入口の道路工事について、水路が埋められ、田んぼを削られたということを憤っておられたり、農地が埋められたので街に相談しても放置され、「警察に行っても無駄だ」と念を押されたとか、税金は毎年数万円ずつ上がっているとか、いろいろと言っているんですけど、かなり気になるのは、この部分です。

福祉施設「かえで」が、堰に直接下水を流すようになり、米が食べられなくなった。また、新聞によると国際医療センターの下水は、堰の上流に流すので農業者の承諾が必要とありました。この施設の建設では農業者への説明もなしでした。行政で嫌な思いをする人が少なくなるように努力します。

越生町では、水質管理が極めて杜撰である可能性があります。自然豊かな所なのに、農業などに使われる水が汚染されている可能性があるのです。こういう不都合なことを検査・検証する人はいないのではないでしょうか。ホゲホゲした爺さんだと思いますが、主張していることは、とても重要かもしれないのです。


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