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【選挙ウォッチャー】 葛飾区長選2021・分析レポート。

10月31日告示、11月7日投票、11月8日開票で、東京都の葛飾区長選が行われました。同日に行われた葛飾区議選が地獄と化しており、巨大なチダイズム案件だったため、区長選の方は「ついでに見た」という感覚ですが、それでも書きたいことは5000文字以上ありますので、今日もしっかりレポートにしていきたいと思います。自民・公明推薦の現職と、立憲・共産が緩やかに支持する新人の一騎打ち。組織力の違いからしても、この選挙はある程度、やる前から結果が決まっていたと言えるかもしれません。

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青木 克徳 72 現 自民・公明・連合東京推薦
梅田 信利 59 新 無所属(共産支援)

葛飾区は衆院選における平沢勝栄さんの選挙区(東京17区)にあたり、平沢勝栄さんは1996年に小選挙区制になって以来、一度も負けたことがない無双ぶりです。地元でゴリゴリに自民党の基盤を築いてきたため、葛飾区だけは「自民無双」が起こっています。1996年と2000年には現・公明党代表の山口那津男さんが東京17区から立候補して、平沢勝栄先生に敗れているほどです。

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平沢勝栄さんは、自民党候補の応援に駆け付けたわけですが、演説を終えると、少し離れた人目につかない所まで歩いて車に乗り込んでいました。演説をした後は堂々と車に乗り込んで次の場所に行く人が多い中、街頭演説を終わりまで見届け、「それじゃ!」という感じでスタスタ歩いていき、ひっそりと車に乗って移動する平沢勝栄先生は、古き良き素敵な文化の持ち主でした。一方で、LGBTに対する意識をまったくアップデートできないなどの老害感は出てしまっているのですが、こういう小さな配慮の積み重ねによって、これだけの帝国を築くことができたのだろうと思います。平沢勝栄先生は、今日まで1996年から9回連続当選。比例復活を許したのは2009年の民主党政権交代時の1回だけ。あとは山口那津男に詰められた以外はすべてダブルスコア以上の圧勝です。


■ 現職の葛飾区議は全員が買うべき本

1月20日に「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」という新著が発売されます。これは葛飾区議の皆さんが野放しにした立花孝志が、どれだけの反社会的カルトぶりを見せていたのかをまとめた1冊で、尊師・立花孝志に「Xデー」が訪れた際には、歴史的名著として評価される可能性があります。葛飾区議が誰一人として立花孝志の悪行に苦言を呈することがなかったから、アホの国政政党が誕生し、巨額の税金が無駄にされているわけですから、全員買って反省しろよ、バカ野郎!


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