【選挙ウォッチャー】 清瀬市議補選2022・分析レポート。
3月27日告示、4月3日投票で、清瀬市議補選が行われました。
昨年の東京都議選に立候補した渋谷信之さんと、今回の清瀬市長選に立候補する渋谷桂司さんが抜けた穴を埋めるためのもので、欠員2に対して3人が立候補しました。
34歳の無所属新人、41歳の無所属新人、72歳の共産党の新人による戦いとなっており、どの選挙でも若い世代に期待が寄せられがちな中、共産党で72歳の「いせ子」さんがどこまで頑張れるのかについては、優しく見守る必要があると思いました。
選挙を見に行くまでは、これはさすがに自民党が2議席を獲得して終わりだろうと思っていました。なにしろ、藤本いせ子さんは長らく学校の先生をしてきた人で、平和への願いが強すぎて、清瀬市の市政のことよりもロシアによるウクライナ侵略について語り、「憲法9条がいかに大切か」ということを説いてしまう人です。おっしゃることは何も間違っていませんが、市民の関心は「この市をどうしてくれるのか」であり、「憲法を生かした政治をする」と言われても、ピンと来ないからです。
どうせ共産党が負けるのだろう。そう思ったのですが、実際に自民党から立候補している2人の候補を見ると、口を開けば平和への願いしか語らない共産党の婆さんよりもホゲホゲしていました。「小学生の話を聞かされているのか」と思うレベルの語彙力の無さ。「市議会議員というのは頭脳労働なんですけど、この人に任せて大丈夫なのか」と本気で心配になりました。
■ 中村清志候補の主張
中村清志さんは、幼稚園を経営しているという41歳です。かなりホゲホゲしていたので、先代からバトンタッチをされたのだと思います。市長候補の渋谷桂司さんとの街頭演説を中継しましたが、具体的なことは何一つ言っておらず、議員になって何を実現したいのかというビジョンは見えてきません。もちろん、ふんわりしているので「新型コロナウイルス対策」のような説明は一切ありません。なので、まったく即戦力ではありません。
それでも、レポートの無料部分でお伝えしているぐらいなので、まだネタになる部分は少ない人です。自民党に投票したいのだけど、中村清志さんと秦義則さんのどちらに投票するべきかと言ったら、僕は中村清志さんをオススメします。それだけ秦義則さんはヤバいということでもあります。
中村清志さんも、あんまり語彙力はありません。しかし、幼稚園の園長だと考えれば、日頃から園児に話しかけているわけですから、難しい言葉を選ぶ必要はありません。むしろ園児でも分かる言葉で話すことが基本。あえて語彙力を控えめにしてしまう「職業病」と捉えることもでき、語彙力の無さはそこまで気になりませんでした。
今回、中村清志さんは「桃太郎(練り歩き)」を中心にした選挙運動を展開していました。駅前を中心に、とにかく歩いて有権者と触れ合うスタイルでした。
41歳にしては珍しく、インターネットに力を入れていないタイプでしたので、徹底した地上戦を戦っているタイプです。しかし、選挙事務所もしっかりしていて、選挙戦略もしっかり練られているようだったので、勝利に最も近い男ではないかと思いながら見ていました。
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