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【選挙ウォッチャー】 上田市長選2022・分析レポート。

 3月20日告示、3月27日投票で、長野県の上田市長選が行われ、現職と新人の2人が立候補しました。上田市は人口約15万人ほどの街で、長野県の東部に位置し、長野県内では長野市、松本市に次いで3番目の規模となっています。
 今回の上田市長選は、26年にわたって市議を務め、今年で2期目を目指す現職に、副市長だったオジサンが反旗を翻し、市長選に挑んできたという構図です。現職の市政運営に納得が行かず、それなら自分が市長になった方が良いということで戦いを挑みました。名城「上田城」の城下で、現代の熱い戦いが繰り広げられました。

土屋 陽一 65 現 上田市長
井上 晴樹 68 新 元副市長

 この選挙はなぜか注目されており、JX通信社が情勢調査を発表していました。それによると、現職の土屋陽一さんが先行、新人の井上晴樹さんが追う展開になっていたそうです。
 実際、両陣営を見比べてみましたが、選挙事務所の規模で言えば、おそらく倍くらいは違いがあり、現職の方が余裕がありました。一方、非常に新しい試みをしていたのが井上晴樹さんで、今までに見たことがないIT関連の戦術を展開していましたので、ここに記録しておいた方がいいかなと思っています。


■ 新しい戦術を知りたい人に最高のバイブル

 結局のところ、選挙というのは「戦略」で勝敗が決まります。
 極端なことを言えば、「政策」でも「政治思想」でもなく、勝敗を決めるのは「選挙戦略」だということです。もちろん、明確な争点がある場合には政策も重要になりますが、それ以上に大きいのが「戦略」「戦術」です。
 この『チダイズム』は、日本全国の選挙を現地で取材している唯一のメディアです。各陣営の戦略についても分析しています。仮にすべての選挙レポートを購入したとしても、1ヶ月で約5000円ほど。新聞よりは少し高いかもしれませんが、選挙に立候補する予定のある人たちにとっては、各地の選挙を体感でき、戦術の参考になります。効果がなさそうに見えて効果のある戦術、効果がありそうに見えて効果のない戦術、選挙に必要な知識を身につけ、勝利につなげられます。
 選挙に強くなりたい人ほど読むべき最高のバイブルであり、どこぞの選挙プランナーよりも圧倒的に安価で価値のあるものだと思います。ぜひ参考にしていただき、選挙に強くなっていただければと思います。


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