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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#170)。

今日はいつになくメシがうまいです。最近は新型コロナウイルス対策で、自宅に籠って原稿を書いてばかりなので、あんまり楽しいことがなかったんですが、4月12日告示、19日投開票というスケジュールで、鹿児島市議選と魚津市議選が行われ、ともに反知性派カルト集団「NHKから国民を守る党」の候補者が立候補してきたのですが、無事、めでたく落選しました。だんだん地方選でも勝てなくなっており、今年に入って惨敗続きです。これからも全然勝てないことが予想されるのですが、改めて、皆さんと一緒に選挙の結果を見てまいりたいと思います。


■ 鹿児島市議選は無事に落選

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鹿児島市議選は、NHKから国民を守る党で言うところの「松選挙」だったようで、新型コロナウイルスで外出自粛要請が出ている中で、東京や埼玉から続々とカルト党員が鹿児島入りを果たしました。その前の福山市議選では立花孝志代表や大橋昌信副党首が「花見」を開催していたほどでしたが、今回も関東のN国党員が続々と鹿児島入りを果たし、鹿児島市内にウイルスを広める行動をしていました。そんな反知性派カルト集団にもかかわらず、鹿児島市議選に立候補した最勝寺辰也さんに2044票も入ってしまうのですから、まだまだNHKから国民を守る党の暴力性や狂気性が伝わっていないと思います。ひとまず、今回の鹿児島市議選の結果を見てみましょう。

山下 要   48 自民党 6422票
仮屋 秀一  67 自民党 5199票
小川 美沙子 67 無所属 4676票
児島 洋子  49 公明党 4607票
森山 清美  67 社民党 4588票
松尾 誠   54 公明党 4468票
合原 千尋  40 無所属 4378票
三反園 輝男 62 無所属 4302票
白賀 郁代  62 公明党 4165票
瀬戸山 強  66 自民党 3918票
長浜 昌三  57 公明党 3906票
長田 徳太郎 71 自民党 3897票
小森 孝文  70 自民党 3867票
崎元 博典  61 公明党 3862票
佐藤 高広  48 自民党 3799票
上門 秀彦  65 自民党 3780票
小森 信隆  59 公明党 3720票
西 洋介   43 自民党 3679票
園山 絵理  42 共産党 3606票
伊地知 紘徳 60 国民党 3580票
中元 克明  52 自民党 3579票
平山 貴久  52 社民党 3486票
野口 英一郎 48 無所属 3458票
竪山 清隆  64 共産党 3381票
大森 忍   62 社民党 3368票
秋広 正健  76 社民党 3359票
中島 蔵人  69 自民党 3204票
米山 太助  42 無所属 3183票
川越 桂路  48 自民党 3170票
片平 孝市  69 国民党 3148票
奥山 嘉次郎 69 自民党 3098票
霜出 佳寿  40 自民党 3083票
古江 尚子  63 自民党 3077票
入船 攻一  74 自民党 3053票
志摩 れい子 76 自民党 3031票
柿元 一雄  71 自民党 3011票
大園 盛仁  67 無所属 2998票
大園 達也  42 共産党 2971票
山口 健   52 自民党 2786票
脇田 高徳  75 自民党 2663票
薗田 裕之  63 自民党 2644票
中原 力   46 無所属 2542票
向江 香穂理 32 立憲党 2533票
松尾 晴代  45 立憲党 2517票
徳利 浩司  57 自民党 2472票

---------------当落ライン---------------

池水 聖子  53 無所属 2415票
平山 哲   70 無所属 2396票
大川 富洋  37 国民党 2324票
杉尾 巨樹  44 自民党 2243票
幾村 清徳  72 自民党 2073票
最勝寺 辰也 39 N国党 2044票★
磯辺 昭信  67 自民党 1879票
吉福 浩介  44 自民党 1784票
末原 裕子  61 幸福党  940票
坂口 潤   45 無所属  507票
大野 政人  48 無所属  474票
佐藤 比呂志 56 市改革  394票
井上 雅幸  51 無所属  360票
山元 俊宏  44 無所属  321票
坂田 英明  48 無所属  200票

投票率は37.32%でした。当落ラインには428票足りませんでした。東京から続々と応援に駆け付け、連日、駅前に張り付いて大々的に選挙活動を繰り広げても、ざっくり1%ほどしか取れない計算です。有料の「N国マガジン」で詳しく分析しますが、だいたいどの選挙でも1%ほどしか取れなくなっているというのが、現在のNHKから国民を守る党の状況であり、今後は下がることはあっても上がることはないと考えられますので、衆院選の比例ブロックはもちろん、参院選で2議席目を獲得することもできなくなることでしょう。つまり、政党助成金を狙った計画は既に破綻しており、立花孝志代表にお金を貸した人たちにお金が戻ってくる可能性は0%であると言えます。YouTubeの人気もなくなり、ほとんど再生数も稼げなくなってきているので、逆転のシナリオはありません。現状は、定数割れ寸前の候補者が少ない選挙で、やっと勝てるかどうかというところまで来ています。ほとんど幸福実現党と変わらないところまで来ています。


■ 魚津市議選も無事に落選

鹿児島市は「松選挙」だったのですが、魚津市は「梅選挙」であり、もともと勝てるニオイのしていない選挙区でしたが、ワンチャン、候補者が少なければ当選の可能性がないわけではないということで、ここには谷口隆司という人が立候補してきました。いわゆる「魚津市のN国信者」が晴れて立候補することになった形だと思いますが、いかんせん「梅選挙」なので、選挙に力を入れている雰囲気もありませんでした。選挙の結果は悲惨なもので、まったく通用しませんでした。

寺口 智之  41 無所属 2105票
中瀬 淑美  61 公明党 1813票
飛世 悦雄  70 社民党 1169票
石崎 一成  45 無所属 1079票
石倉 彰   64 自民党 1018票
金川 敏子  71 自民党  977票
関口 雅治  66 自民党  869票
浜田 泰友  42 無所属  815票
松倉 勇   70 無所属  733票
林 久嗣   64 自民党  675票
広田 俊成  69 自民党  667票
越川 隆文  59 無所属  651票
水田 万輝子 71 自民党  647票
岡田 龍朗  68 共産党  618票
寺崎 孝洋  56 無所属  540票
八倉巻 正臣 47 無所属  501票
久保田 満宏 60 無所属  448票

---------------当落ライン---------------

越村 剛将  37 無所属  412票
谷口 隆司  50 N国党  162票★
新村 義光  63 無所属   40票

投票率は46.01%でした。こちらも投票シェア率は1%程度で、今、このご時世にNHKから国民を守る党に投票する人は、100人に1人しかいないということになります。地方都市でも惨敗しているので、親戚の数で当落が決まるような田舎の選挙では、まずNHKから国民を守る党は通用しません。これからしばらくNHKから国民を守る党が当選できそうな選挙はありませんので、安心して家の中に籠っていていいと思います。


■ 投票している1%の人は純粋な反NHK

かつてNHKから国民を守る党のまわりにたくさんいたYouTubeでお金を儲けたい人たちは、すっかりどこかへと消えてしまい、今もまだ応援している人は、ごくごく一握りになってきました。かつてはボランティアをする人もたくさんいたのですが、最近ではN国党員が応援に駆け付けるだけで、熱心な支持者も数えるほどです。それなのに、鹿児島市議選で2000票以上取ってしまうのは意外かもしれませんが、これは立花孝志代表のやっていることを支持しているわけではなく、「NHKの受信料問題をどうにかしてほしいだけ」という浅い人たちが2000人以上いると考えています。それだけNHKの受信料に対して不満を持っている人が多い証拠ではあるのですが、これはべつに立花孝志代表の功績ではありません。もともとNHKの受信料に対する不満が大きいところに、立花孝志代表が便乗してきただけに過ぎないのです。かつて「高速道路は無料化すると言いながら、実際には値上げされるばっかりじゃないか」ということで、フリーウェイクラブなるものが誕生し、高速道路代を踏み倒す集団が現れました。あれを見て、「高速道路代を払わなくていいなんてスゴい!」と感動した人たちが続々と参加したことがあったのですが、裁判で負け、巨額の支払い命令が出てしまうと、いつの間にかフリーウェイクラブは解散し、今となっては「高速道路を無料にするべきだ」という人はほとんどいなくなりました。NHKに対する不満はあるかもしれませんが、ラジオを「radiko」で聴くようになり、聞き逃しても1週間は聞き直せるように、テレビもやがてそうなっていくのは時間の問題だと思います。時代とともに見直しを迫られるのは当たり前のことですが、もしかすると新聞社とNHKが統合するような改革があって、日本や世界のニュースをまとめる別のものになるかもしれません。しかし、こうした改革にNHKから国民を守る党が関与することは絶対にないことでしょう。理由はただ嫌がらせをするだけの「反社会勢力」であることを自称しているカルト集団だからです。消費税にしろ、新型コロナウイルスの生活補償にしろ、国民の声が大きくなれば変えざるを得ません。それはNHK改革に対しても同じことなのですが、これだけNHKから国民を守る党の支持率が下がっていることを見ると、彼らのやっていることが何一つ評価されていないことがよくわかります。看板以外は何も評価されていない。もし「消費税廃止党」を作ったら、その看板だけでそこそこ支持してくれる人はいるかもしれませんが、「消費税をぶっ壊す!」と言っているだけで、迷惑行為ばっかりしている政党があったら、いくら消費税を廃止した方がいいと考えている人でも支持はできなくなっていきます。NHKから国民を守る党が反知性派カルト集団であることは誰の目にも明らかなので、知れば知るほど支持率は下がるはずです。ただ、あんまり楽観視もできないのですが、ここまで来れば、もう税金の無駄になるような選挙はほとんどなくなるだろうと見ています。NHKから国民を守る党の寿命は、新型コロナウイルスの影響がどのように作用するかはわかりませんが、通常であれば年内です。かねてから指摘しているように、NHKから国民を守る党には「お金」という最大の爆弾があるわけですから、これが炸裂した時には一瞬で吹っ飛びます。立花孝志代表がいなくなった後に、古参の大橋昌信副党首や遠藤信一市議などが引き継ごうとするかもしれませんが、彼らは新型コロナウイルスに効くと言って、亜塩素酸ナトリウム水溶液を飲み、それを見た人が同じことをして病院送りになるくらいのアホです。立花孝志代表もなかなかのアホ&犯罪者ですが、集まってくる奴らはさらなる劣化コピーなので、既にオワコンです。「NHK改革には賛成だけど、N国には投票しない」という人がたくさん生まれるようになった今、NHKから国民を守る党に待っている運命は「滅亡」だけです。どうもご苦労様でした。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

これまでは「この反知性派カルト集団をどうにかしなければいけない」と呼び掛けてきた僕ですが、とうとう「はい、オワコンでーす!」と言うようになりました。いよいよ地方選でも勝てなくなり、当然、国政選挙でも勝てるはずがありません。NHKから国民を守る党のオワコンぶりは、立花孝志代表のYouTubeにも表れていて、最近の動画は1万再生台です。うっかり致死レベルのアホアホ集団を「天才だ!」と思い込んでしまった人たちも、今となっては、だたのアホであることに気が付いてしまい、NHKから国民を守る党を応援していたことなんて忘却の彼方です。しかし、中途半端な形で残してはなりませんので、しっかり根絶やしにしましょう。しっかりと滅亡するまで追いかけます。

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