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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#199)。

今年2月の新座市議選で勝って以来、選挙では20連敗中のNHKから国民を守る党。先週の箕面市議選の結果は、相当なハードパンチになったと思われ、9月13日投開票の和泉市議選で多田ひとみが落選するようなことがあると、いよいよNHKから国民を守る党は本格的に終わります。立花孝志は自信満々にNHK時代に経理をやってきたことを自慢し、まるで数字のプロフェッショナルであるかのように語っていますが、その計算はドンブリ勘定そのもの。ざっくりとした話は語るものの、一度も細かい計算を語ったことはありません。先日の約1900人に聞いた調査で政党支持率が0.0%となっているため、2022年の参院選で2%取るのは夢のまた夢。このままでは全国47都道府県の選挙区に候補者を擁立したとしても2%を超えられるかどうかがわかりません。ちなみに、47都道府県すべてに候補者を擁立しようとすると、供託金だけで1億4100万円かかることになるため、仮に2%を超えたとしても利益はほとんどありません。つまり、NHKから国民を守る党は全方位的に詰んでいます。加藤一二三(ひふみん)的に言うならば、これは完全なる「頓死」なのです。


■ 和泉市議選の当落予測を下方修正

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8月23日投開票の箕面市長選と箕面市議選については、服部修の供託金100万円は没収され、信時一智は落選すると予測し、見事に的中させた僕なのですが、このたび、当選の可能性があるとしていた多田ひとみの当落予測を「50/50」に下方修正することにしました。まず、NHKから国民を守る党から立候補していなければ、これほどのドブ板選挙を展開していれば、通常は当選確実と言えるのですが、やはりNHKから国民を守る党の候補だということで、逆風は免れません。最近の立花孝志は、さらに悪いイメージを重ねまくっており、日本第一党にケンカを売ったり、いろんな人を名誉毀損で訴えると騒いでみたり、ただのカルト野郎だということを積極的にアピールしている状態です。多田ひとみの足を引っ張りまくっているのは間違いありませんので、箕面市議選の惨敗ぶりを見ても、和泉市議選が定数24に対して32陣営が説明会に来ているぐらいの激戦が予想されることから考えても、当選の難易度はかなり高いと言えそうです。環境的にも、マイナスプロモーションの鬼が選挙初日から応援に来そうなことも、あらゆる面で不利になる要素が満載なので、当選確実とは言えなくなってしまいました。もし和泉市に立花孝志が応援に入るようなことがあれば、これまでの多田ひとみの努力は台無しとなり、今度は落選が確実になることでしょう。


■ 日本第一党にレベルの低いケンカを売る立花孝志

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立花孝志という男は、自分が負けていることを絶対に認められない人間なので、今年7月の東京都知事選で圧倒的な差をつけられて大敗した桜井誠さんのことが憎くて憎くてしょうがないのかもしれません。だから、事あるごとに日本第一党の桜井誠さんに対して「俺はオマエにケンカを売っているんだぞ!」という動画を撮影しては「ケンカを買わない桜井誠はオカマだ!」と罵っているのです。言っていることがマジで小学生です。そもそも桜井誠さんも立花孝志みたいなアホを相手にしているほど暇ではないと思います。そんな時間があったら党の仕事をした方がマシでしょうし、そんな時間があったら何かうまいものでも食っていた方がマシでしょう。以前、桜井誠さんが立花孝志を相手にしたのは、立花孝志が「竹島は韓国領だ」という発言をしたことに対する抗議のためであって、日本第一党の立場からすれば当然のことだと思います。おそらく、そんな発言をしている政治家がいれば、相手が立花孝志でなくても抗議をしたことでしょう。つまり、立花孝志だから時間を取ったのではなく、竹島を韓国領だという絶対にあってはならない発言をした人間だったから時間を取ったわけです。しかし、立花孝志は何が何でも桜井誠さんにマウントを取りたくてしょうがないのでしょう。だから、「こっちがこんなにケンカを売っているのに買わない桜井誠は男らしくない。オカマだ!」と言っているのです。こんなにレベルの低い人間を見たことがありません。今回は、NHKから国民を守る党がどれくらいヤバい政党なのかを皆さんに知っていただきたくて、この動画の発言をまとめることにしました。

「単純にですね、日本第一党という政治団体の党首の桜井誠さん、ケンカしましょうって言っているんですよ、あなたに」

動画の冒頭、いきなりこんな言葉から始まるのですが、きょうび、53歳のオッサンがYouTubeをアップして「ケンカしましょう」と呼び掛けるなんて頭がおかしいにも程があります。相手が中学生のヤンキーだったら「やってやんよ!」となるのかもしれませんが、桜井誠さんも桜井誠さんで48歳のオッサンなのです。オッサンがオッサンに「ケンカしましょう」と呼び掛ける。これが日本に9つしかない公党の代表だというのですから、日本の政治がマジでクソだという証明になることでしょう。これでは政治家に期待しない人が増えるのは納得です。

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「いずれにしてもね、桜井誠君、僕の方が歳が4つぐらい上だと思うので、4~5歳上だと思うので、君と言いますが、キミにケンカ売ってるんだよ。買うか逃げるかハッキリしろよって言ってるんです。僕は路上で殴り合いをしたりとかっていうケンカをすると、これ、犯罪になるので、こういうケンカを売ってるわけではありません。キミがテーマは何でもいいですよ。キミと口喧嘩でもいいです。口だけのケンカでもいいし、日本人らしくね、相撲でもいいし、ボクシングでもいいしね。あのいわゆるちゃんと殴り合いをする、いわゆる体を使ってケンカをするんだったら、お互いね、何らかの競技ですよね。そういう土俵やリングに出てきてやるか、全然、お互い政治家同士なんだから、口ゲンカでいいんじゃないですか、討論で」

こいつは一体、何を言っているんでしょうか。「日本人らしく相撲で勝負してもいい」とホザいていますが、仮に相撲で勝負することになった場合、オッサンとオッサンが上半身裸になって即席の土俵で向かい合い、押し出しで勝った負けたをして、その後、どうするつもりなのでしょうか。百歩譲って立花孝志が勝ったとして、これからは何をしても「俺は桜井誠に相撲で勝ったんだ!」と言うつもりでしょうか。どうでもいいです。もっとややこしいのは立花孝志が相撲でも負けた場合です。選挙で負け、相撲でも負けたのを認めたら死んでしまうので、また「ケンカを買え」と言ってくるに違いありません。勝つまで続くエンドレスです。こんなアホは相手にしないに限るわけですが、立花孝志は応じない限り、永遠に「逃げている」と言い続けるわけです。桜井誠さんのリアクションを見る限り、どこからどう見ても逃げているのではなく、「相手にしていない」が正解だと思いますが、この動画はN国信者の皆さんに偉大な立花孝志尊師の姿を見せたいだけなので、桜井誠さんにケンカを売っているが、桜井誠さんがチキン野郎なので逃げてばかりで応じないということにしているのです。ちなみに、これを見た脳味噌をアハつかせたN国信者たちは、「やっぱり立花さんを相手に戦うのは怖いに違いない!」とフル勃起です。実際は、限りある時間がもったいないだけなのにです。

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「キミにははっきり言っておくよ。これはあくまでも噂のレベルだけども、キミは男と、男の人といわゆる性的な行動をしているという話も聞いています。噂ですからね。本人が否定するなり肯定するなりシークレットにするなり自由ですよ。はっきりとそれ示したらどうですか。そうやってはっきり言ってますから」

立花孝志は、この噂話を根拠に「オカマ」と罵っていたのですから、こんなもの、圧倒的に名誉毀損です。よくそれで他人のことを名誉毀損で訴えられたものです。そもそも、どうして自分の好きになる人が異性なのか同性なのかをいちいち示さなければならないのでしょうか。仮に同性愛者にもかかわらず、同性愛を禁止するような法律を作ろうとしているとでも言うんだったら、「そこに矛盾があるじゃないか」と政治的に追及することはあるかもしれませんが、日本第一党の政策とはまったく関係のないプライベートなことを、なぜそんなに追及したいのでしょうか。ただ「オカマだ!」と言いたいだけではないでしょうか。それこそまったく自由なことを罵ってマウンティングしようとしているのですから、立花孝志がやっていることは確実に「名誉毀損」です。訴えられたらよろしいのですが、この程度で訴えたところで時間とお金の無駄なので、やはり桜井誠さんは相手にしないことでしょう。

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べつに、応援する政党が1つでなければならないわけではないので、NHKから国民を守る党と日本第一党の両方を支持していたような人たちもたくさんいたと思うのですが、この動画を見て、9割以上の人は「これからは日本第一党だけを支持しよう」と思ったはずです。立花孝志は「俺に本当のことを言われるのが怖いから逃げているのか!」とホザいていますが、きょうびこの時代に、立花孝志のことが怖い人間なんて存在するのでしょうか。ネット民にすらバカにされ、政党支持率は0.0%。今まではこの調子でNHKに粘着していたので、NHKをぶっ壊してほしい人たちからは支持されていましたが、今はいろんな人にこれをやっているので、ただの迷惑野郎になっているのです。


■ ネット上の名誉毀損無料提訴サービスを始める

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ろくすっぽNHKをぶっ壊す動きをしていないので、NHKでは数字が取れなくなってしまった立花孝志が、新たなサービスを始めることを発表しました。それがネット上に匿名で書かれた誹謗中傷に無料で提訴するというサービスです。確かに今の時代、ネット上の誹謗中傷で悩まされている人も増えていると思うのですが、よりによって立花孝志に相談してしまうというのはマヌケ以外のナニモノでもありません。立花孝志は「無料」で相談に乗ると言っていますが、昔から「タダより高いものはない」と言うように、いくら無料だからと言って、こんな奴の口車に乗せられて提訴するのは、むしろリスクの方が大きいということを皆さんにお伝えしなければなりません。僕が言うのが一番説得力があると思いますが、実際、立花孝志に乗せられて名誉毀損で僕を訴えた立川市議の久保田学は、世にも珍しい「スラップ裁判」だと認められ、なんと、原告が被告にお金を払うように命じる判決を喰らっています。普通は名誉棄損をされたのなら、被告が原告に慰謝料を払うのが当たり前の構図ですが、立花孝志が携わった裁判では、原告が被告に慰謝料を払うことになったのです。しかも、1審では約78万円を支払うように命じる判決が出たのですが、「納得がいかない」と言って控訴した結果、2審では約95万円を支払うように命じる判決が下されました。控訴したことによって、むしろ払う金額が増えるマヌケなことが起こっているのです。これ以外に弁護士費用などもかかっているはずなので、合計でいくらお金がかかったのか知りません。言うまでもありませんが、もしあなたがネット上の名誉毀損で本当に悩まされているというのなら、相談するべきは立花孝志ではなく、弁護士さんです。予想される慰謝料の金額次第では、弁護士さんも多少の融通は利かせてくれることでしょう。多くは裁判費用の方が高くなってしまいますが、裁判費用の問題ではないくらいに怒っているんだという人もいることでしょう。だとしたら、なおさら弁護士さんにお願いをした方がいいです。これまでの実績を見れば一目瞭然ですが、立花孝志がまともな判決を勝ち取った例はほとんどありません。どうせ裁判の経過をYouTubeのコンテンツにされてしまうだけで、そんなもの、ガチの名誉毀損裁判がプロレスに変えられてしまう運命に決まっています。きょうび、立花孝志の新サービスに釣られてしまうマヌケはそれほど多くないとは思いますが、念には念をで皆さんにお伝えしておかなければならないと思いました。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

選挙で勝てなくなり、NHKの相談も来なくなり、党のお金が枯渇するかもしれない問題に直面している立花孝志。こんな時こそ強気に出るというのが立花孝志のスタイルなのかもしれませんが、NHKから国民を守る党は9月13日の和泉市議選で勝てなくなったら、完全に終わりです。そして、立花孝志の動画説明欄では「今年9月6日告示13日投票の大阪府【和泉市】議会議員選挙があります。この選挙は久しぶりにガチで当選狙っている選挙なので、立花孝志もガンガン応援に入ります」と書いてあるので、もうダメかもしれません。立花孝志が応援に入れば応援に入るほど、勝率は急激に下がってしまうからです。候補者本人は「やめてくれ」と言っていましたが、党内に止められる人間はおらず、本当にガンガン応援に入って票を削っていくと思うので、さらなる下方修正は避けられないかもしれません。

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