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【選挙ウォッチャー】 東京都議補選2020・セクシーポスター炎上事件。

またしても、「ホリエモン新党」という名のNHKから国民を守る党が炎上しました。僕はかねてから「NHKから国民を守る党」というのは、反知性派カルト集団であると訴えており、かなり早くから、この政党の問題について取り上げてまいりました。昨日は、僕が書いた記事が原因で立花孝志から訴えられた扶桑社の裁判の判決があり、1審同様、2審でも、僕が書いた記事が真実であり、かつ、その取材には公益性があるとして、立花孝志代表の訴えは棄却されました。僕は立花孝志代表から複数の裁判を仕掛けられており、特に立川市議の久保田学(実質的には立花孝志代表)が訴えた裁判では「裁判そのものが不法」として、原告が被告である僕にお金を払わなければならないという前代未聞の判決が出て、法曹界では「エヌコク事件」として教科書に載るレベルの有名な判例となりました。NHKから国民を守る党というのは、反知性主義の反社会的カルト集団であり、放置すれば、どんどん不快な思いをする人が増えていきます。被害者も増えるでしょう。「国政政党だから、ちゃんとしている」と思ったら大間違いです。反知性主義の反社会的カルト集団は、政治に参入してはいけないのです。


■ アベノマスクブラの害悪ポスター

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今、東京都北区で行われている東京都議補選には、5人の候補が立候補しています。自民党の山田加奈子さん、立憲民主党の斉藤里恵さん、都民ファーストの会の天風いぶきさん、日本維新の会の佐藤古都さん、そして、ホリエモン新党の新藤加菜さんです。欠員1に対し、5人が立候補し、その全員が女性であることから「女の戦い」として注目されています。誰が勝つのかが分からない大激戦のため、本当は政策や戦略が注目されるはずだったのですが、告示日直前になって立候補を表明したホリエモン新党の参入により、この選挙は一気に「カオスなネタ」と化してしまいました。というのも、ホリエモン新党の新藤加菜さんのポスターが、TPOをわきまえていない、ゾーニングのできていない酷いクオリティーだったからです。

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まるで昭和のピンクチラシのような選挙ポスター。立花孝志代表は、かねてから「候補者をキャバクラのようにビジュアル重視で選考する」と発言していました。それは美女が立候補すれば、多くの人が政策ではなく「美女だから」という理由で投票するから。僕もかれこれ2年半近く、日本全国の選挙を追いかけていますが、実際、そういう投票行動をする人が見られないわけではありません。そして、ビジュアル重視を突き詰めたところ、アベノマスクをブラジャー代わりにして、「アベノマスクブラ(笑)」という吹き出しをつけて、ご覧のポスターを採用したのです。しかし、時代は刻々と変わっています。いまやコンビニのエロ本は完全に撤去され、子供たちへの影響が意識されるようになりました。そんな令和の時代に、政治家を目指そうという人が率先して、このようなポスターを貼っているのですから、批判が殺到するのは当たり前です。特に、選挙ポスターを貼る掲示板は、小学校に設置されることが多いです。これは小学校が投票所になることも多く、投票の直前にもう一度ポスターを見て、本当に投票先がこの人で良いかを確かめる人も多いからです。

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ちなみに、このポスターを貼っているNHKから国民を守る党のスタッフはどんな気持ちで貼っているのか。それは「イヤッホイ!!」「(笑)」というメンタルです。僕が「カルト」と表現する理由が少しはご理解いただけるかと思います。小学校の前にこのポスターを貼ることが不適切であることは理解しているけれど、「(笑)」で貼っているのです。このポスターには大変な批判が殺到し、地元区議はTwitterでこのように書いています。

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北区の選挙管理委員会に確かめたところ、現時点で正確な数を把握していないので具体的には言えないが、「少ないとは言えない数の苦情や抗議の電話がある」としています。いかんせん法的な拘束力があるわけではなく、選挙管理委員会も「配慮してください」とはお願いするものの、立花孝志のようなモラルもへったくれもない品性下劣な人間には、そんなお願い、蚊の羽音も同然でしょう。しかし、このおっぱいポスターは「女性自身」にも批判的に報じられ、地元・東京12区で活動する元衆議院議員の池内沙織さんがSNSで抗議をしたところ、瞬く間に炎上しました。立花孝志代表は「フェミニスト」「共産党」が攻撃していると言っていますが、もはやポスターやホリエモン新党の戦略を批判しているのは、特定のカテゴリーに属する人たちではなく、多くは「そこらへんの一般人」です。

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立花孝志代表は、こうした批判を受けて、すぐさま反論の動画をアップしました。タイトルは「第二の【木村花さん】を出さないためにアベノマスクブラポスター改修します」です。世のアホは、このような反論の動画を見るたびに脳味噌が「アハッ!」となって、「立花さん頑張れ!」なんて言ってしまうのですが、騙されてはいけません。今から手品の種明かしのように、立花孝志代表の主張をしっかりと論破していきたいと思います。まず、「第二の木村花さんを出さないために」と言っていますが、そもそもこの炎上を仕掛けているのは、他ならぬ立花孝志代表です。皆さんもご存知だと思いますが、NHKから国民を守る党というのは、わざと批判されるようなことをして注目を浴びるという手法を取ってきました。この選挙ポスターも、いつもと変わらない仕上がりにしようと思えばできただろうに、話題になりたいがために「アベノマスクブラ」のポスターを採用しているのです。当然、こんなポスターを小学校の前に貼ったら、奥さんたちが抗議するのは目に見えていますし、選挙管理委員会にも注意されているのに、あえてこれをやっているのですから、批判が殺到するまでは計算通りのはずです。それなのに、いざ批判が来ると「第二の木村花さんを出すことになる」と言って、批判する人たちを脅す。もし自殺するような事件が起こったとすれば、最も責任があるのは批判している人ではなく、仕掛けている立花孝志代表のはずです。その責任を批判する人に押し付けるのは、責任転嫁も甚だしいのです。

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立花孝志代表は動画の中で、新藤加菜さんのことを心配して「胸元をシールで隠すことにした」としていますが、「子どもの目にも触れる掲示板にこのようなポスターを貼ってしまったから」ではなく、問題の本質をまったく理解していないことがよくわかります。だいたい、立花孝志代表は新藤加菜さんの「監督者」「上司」として、これ以上の批判に晒されるのは耐えられないから対応するんだと言っていますが、そもそも監督者である立花孝志代表がこんなポスターを貼るような戦略を取らなければ、こんなことになっていないのです。これこそマッチポンプであり、まるで気遣いのできる上司のように振る舞っていますが、そもそもテメエの失態でこうなっていることに気づいていないのです。要するに「無能」です。

「これ、攻撃してきている人っていうのは、いわゆるフェミニストと言われる、共産党の前衆議院議員の、名前何だったっけな、あの人、まあ要は、共産党の前衆議院議員の方がですね、ツイートで書かれたことによって、さらにこれが拡散をしてですね、いわゆるフェミニストと言われる方などがですね、その、いわゆる多様性を認めないことがですね、あ、そうか、池内沙織さんです。で、この池内沙織さんのツイッターには、ご本人のプロフィールに多様性を認めるようなことが書かれているんですよね。だから、僕は他人に迷惑をかけなければ、法律違反をしていなくて他人に迷惑をかけなければ何をしてもいいという、多様性を認めるべきだという考えなのですが、残念ながら共産党の候補者、今回、共産党は立候補者出していないんですが、立憲民主党を応援されている共産党の地元の前衆議院議員がですね、過剰に攻撃をしているということ。共産党さんのやっている多様性を認めない、多様性を認めない共産党をですね、アピールするためにも、今回シールを貼るということで対応したい」

立花孝志代表は動画の中で、このようにコメントをしているのですが、いくつも間違えている点があります。まず、これは「攻撃」ではなく「まっとうな批判」です。新藤加菜さんは事前の情勢分析でもゲロを吐くほど支持されていないため、完全な泡沫候補です。当選しそうだから邪魔をする意図なんて微塵もありません。箸にも棒にもかからない相手だけれど、これはさすがに酷いので抗議をしているのです。また、これは子供たちにとって有害とみなされる「迷惑行為」です。「多様性を認める」というのは、障害を持つ人や性的マイノリティー、外国出身の人などが生きやすくなる社会を目指すことであり、迷惑行為をする自由を尊重するものではありません。言うまでもありませんが、例えば、障害を持っているがゆえに歩くのが遅かったりした時に、後ろがつっかえてしまうことは「社会に迷惑をかけている」という中には含まれません。立花孝志代表は「話題になるため」という自己中心的な理由で社会に迷惑をかけているのですから、批判されるのは当然なのです。


■ カルト党員たちのダブルスタンダード

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NHKから国民を守る党、及び、ホリエモン新党というのは「反知性派カルト集団」です。立花孝志尊師の教えに、信者が何の疑いもなく行動してしまうので、あのポスターを小学校の前の掲示板に貼る人間も「(笑)」という感覚だし、今度の衆院選にNHKから国民を守る党から立候補しようとしている女性に至っては「ポスターを理由に攻撃する人って本当に中身を見てないと思う」と主張してしまうのです。選挙ポスターというのは、政治的なメッセージが詰まっています。当たり前ですが、皆さん、知事や都議に当選した後にやりたいことがあるはずで、自分がどういう人間で、どういう主張をしているのかを知ってもらおうとしているからです。新藤加菜さんの選挙ポスターには「コロナ自粛をぶっ壊す!」というキャッチフレーズと、堀江貴文さんの提言が書かれていますが、候補者は「アベノマスクブラ」を披露しています。そもそもホリエモン新党の代表者である立花孝志さんが、政見放送でカーセックスの様子を寸劇で再現するという、頭のおかしいことをして注目を浴びようとしているのですから、当然、新藤加菜さんもアベノマスクをブラジャーにしたセクシーな写真を採用することで、男性たちを性的に興奮させ、お色気作戦で1票入れてもらおうとしているのだろうと受け取るに決まっています。「そんなつもりはなかった!」と言うのであれば、どうしてアベノマスクブラ姿の写真を採用したのかが全然わかりませんし、そもそも立花孝志代表が「キャバクラのような選考基準で美男美女を採用する」と宣言していたはずです。代表者が「ビジュアル重視」を宣言しているにもかかわらず、批判された瞬間に「見た目や表面だけで人を判断する典型」などとホザき始めるのです。一体、どんなダブルスタンダードでしょうか。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

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立花孝志代表は、池内沙織さんのツイートに対し、「外見が悪く頭も悪い女性が、外見も頭も良い女性に嫉妬していると思います」と反論しました。はっきり申し上げて、頭が良かったら立花孝志のような頭の悪い代表者がいる政党から立候補することはないので、誰も嫉妬をしていません。むしろ心配している人の方が多いのではないでしょうか。だいたい、グラビアアイドルとして雑誌の中で水着を着るのも、セクシー女優として裸になるのも、誰も否定をしていません。それは、グラビアアイドルの水着姿を見られるのは雑誌や写真集の中だけだし、セクシー女優さんの裸を見られるのも18歳以上しか買うことのできないDVDやサイトの中だけです。いくらセクシー女優さんでも、裸で街に飛び出してくることはないし、そういう女性たちに現実社会で痴漢でもしようものなら一発アウトで犯罪です。それに、日本共産党は「共産」という名前はついているけれど、「共産主義」ではありません。立花孝志代表は自称・政治家のくせに、そんなことも知りません。つまり、立花孝志代表というのは、終始一貫、徹頭徹尾「バカ」なのです。こんな政党の人間に1票入れる奴は、脳味噌がどうかしています。

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