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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#243)。

 まもなく「NHKから国民を守る党」は崩壊する。
 もしかすると、それは内部にいる人間ほど敏感に感じ取っているのかもしれない。先日、N国党・品川区議の国場雄大が、これからも家族を養っていかなければならないのに将来が不安だと嘆いていた。

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 N国党員たちは「立花孝志尊師の勝利によって、NHKの集金人がいなくなるから自分たちの役割は終えた」と言っているが、実際のところ、立花孝志は何にも勝っていない。NHKは、訪問スタッフに頼ることなく、もっと効率的に受信料を徴収する方向で話を進めているだけだ。これはNHKの受信料問題を抜本的に解決してもらいたいと願うN国党支持者の思惑とは真逆の話である。しかし、立花孝志があえて勝利宣言を繰り返すのは、ここらで一つの区切りをつけ、NHKとの戦いには勝ったことにして、とっととお金の問題をキレイに片付けないのではないかと見ている。
 もし私の見立てが間違えていなければ、NHKから国民を守る党が12月を何事もなく乗り越えられる確率は20%ほどであると見ている。だからこそ、今月は「N国マガジン」を量産しなければならないと考えている。早く皆さんと祝杯を上げたいところだ。


■ 立花孝志に連絡した人との対談(#4)

 重要なところはだいたい書き起こしたので、追加で検証するところはほとんどないのだが、このような配信することを弁護士が把握していると証言している部分があったので、念のために書き起こししておく。

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(49:45~)
カモ「ねぇ、今回も弁護士さんの許可を得た上で、まあ、僕の配信に出るっていうことも弁護士さんに伝えてるんですよね?」

菅井「えっ?」

カモ「あの、僕の配信にこうやって出るっていうことは、弁護士さんにお伝えしてるんですよね?」

菅井「あ、はい。それは確認取ってあります」

カモ「うん。だから、あの、まあ、進捗状況っていうのをまた報告する段階で、何だろう、この部分は今のところ言わないでくださいっていうのは絶対あると思うんですよ。だから、事前にそれを弁護士さんの方で確認、今回みたいにしていただいて、うん、で、その言える範囲内の中で報告っていうのが、また僕も、えー、菅井さんの協力のもと、配信を使ってね、まあ実際こういうふうに動いていて行ってますよっていうのを配信できればいいと思うし、もちろん、立花党首からもそういう配信はあると思ってるんですけど」

 ということで、このような配信をするということは代理人になっている弁護士が認めているところである。さて、カモフラチャンネルの男は、電話を切った後、重要なポイントをまとめているので、この部分も書き起こしが必要である。

(52:18~)
「流れで言うとね、まず最初に党首に電話をしてみたんだけど、つながらなくて、『つながらないんですけど、カモフラさん、どうしたらいいんですか』っていうのが僕に連絡が来た、初めてなんですよね。待ってればかかってくると思いますよっていう、ゴルフって動画で言ってましたよね。ゴルフしてるんじゃないんですかって、こう。そんな感じだったんですが、無事かかってきましたっていう連絡もいただいて、うん、で、えー、今日ね、あの、こんな感じで弁護士さんも決まって、こんな感じですっていうLINEをまた僕にいただいたので、じゃあ、その弁護士さんの許可を得ているのであれば、あの、菅井さんみたいな方っていうのがたぶん他にもいらっしゃるから、ね、尻込みしてるような人も絶対いると思うから。ね、党がそこまでサポートしてくださって、ね、立花党首直々に指示を出してくださって、で、弁護士さんを紹介してくださって、ほんで、その指示に従っていけばいいと。で、自分自身の、何だろうな、そのお金っていうのを1円も使わずに、ね、えー、裁判の原告になって、えー、事が進んでいける。だから、さっきも言ってたように、お金が欲しいから協力するっていうマインドじゃなくて、立花党首に何かしらの形で協力がしたいっていう気持ちの方が強いっていうふうにね、菅井さんもおっしゃってましたけど、まあ、その勇気にね、僕は拍手だと思うし。で、そんな形で協力ができる方、そういう立ち位置にいる方、ね、条件としては、その12月23日、プラス、えー、日付がちょっとわからないですけど、えー、チ・マル・コの記事に騙された方、騙されたと感じた方、えー、お金を出して有料記事を読んだけど、ショックを受けた方、なんじゃこりゃって思ってしまった方っていうのは、えー、ね、一人でもたくさん立花党首の、えー、携帯に電話して、僕も実は記事買いましたっていうこと、私も記事買ってました、ね、言うことを、まあ、報告して、協力していって、えー、いくらかになっていけばいいのかなというふうに僕は思っております

 これだけたくさん証言をしてくれていれば十分である。
 あとは、N国信者代表の「カモフラチャンネル」が、私の金銭的な事情についても語っていたので、これが裁判の証拠として採用できるかどうかは微妙なところではあるものの、しっかりまとめておきたい。

(1:04:44~)
「なんか弁護士費用が欲しいからお金を集めてます、みたいなので、30万ちょっと、34~5万集まったみたいなこと言うてたんですかね。金額は聞きましたけど、うんうん。いや、そんなお金で全然たぶん足りんと思うで、マジで。あの、こんだけ、ね、党首呼び掛けて、その、記事購入した人っていうふうなった時に、あの、一人分、一人分の裁判でもうそれで、その30万ぐらい使っちゃうんじゃないかな。わからんけど、うん。全然足らんと思うよ。これからどんどん裁判の嵐になっていくんで。だからこそ早めに頭を下げる部分は下げて、今後こうしていきますっていう声明を出すとか、ね、直接連絡を取って、党首と落ち着いて話をするってことを僕はした方がいいと思います。これはね、立花党首のこと応援してるからそう言ってるんだろって思うかもしれんけど、これはね、本当にちだい君のためを思って僕は言ってます」

 N国信者の目から見ても、立花孝志が「裁判の嵐」を仕掛けようとしていることは明らかだ。
 ここまでの話をまとめると、N国信者は「少しでもNHKから国民を守る党に協力したい」というモチベーションで、立花孝志が仕掛ける裁判の原告になっている。そして、立花孝志は当事者でもないのに、私に謝罪させるために、あるいは、破産をさせるために次から次へと裁判を仕掛けているのである。これは原告も、それをサポートしているN国信者も認めていることである。


■ 立花孝志の裁判宣言の動画検証

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 立花孝志が、また私のことについて言及する動画をアップしており、こちらも検証する必要がある。動画は12月1日に「誹謗中傷している人に裁判提訴していきます!」というタイトルになっている。
 この動画については、全編にわたって書き起こしをする。

(00:00~)
「はい、えー、元NHK職員が、NHKをぶっ壊す。ということで、令和2年、えー、2020年12月1日16時30分であります。えー、今日はですね、裁判所の方に、東京地方裁判所民事9部の先程の動画でも出しましたが、えー、私に対する名誉毀損をしている方に対しての、まあ、開示請求ですね、Twitterでの名誉毀損に関して開示の決定書を受け取ってまいりました。で、まあ、あの、全部で、えー、あれは11、9人かな。で、まあ、そのうちの2人、岡本、これ何って読むのかな、NHK大好きって、いつもあのハンドルネームでYouTubeとか作ってる人と、まあ、みたまちゃんですね。えー、この2人も入ってまして、で、この2人は、えー、おそらくこの岡本さんは住所がわかってるんですよ。調べればわかるはずです。あの、誰かが調べてくれてるので、えー、このまま、あー、その裁判に入ろうと思ってます。まあ、本人にも先程Twitterのダイレクトメールで裁判しましょうということで、まあ、裁判しますので、裁判所で主張はお伺いしますと言ってあります。で、みたまちゃんについてはですね、090のこの番号ですね、間消してますけども、本人から謝罪のなんか電話はあったんですよ。ショートメ、あの、Twitterとね。で、とにかく住所と名前を教えるのが嫌だと言い続けてきて、最終的には、なぜかちだい君となんか一緒になって僕の悪口をどうも書いているようなんですけど、まあ、彼女の電話番号の方からでも、弁護士さんにお願いをしてですね、弁護士照会、弁護士法23条の2っていうので、弁護士からの、まあ、弁護士や、まあ、弁護士会の会長を経由して、えー、このキャリアですね、えー、これがauになるのか、ソフトバンクになるのか、あー、ドコモになるのか、ま、一回電話するとピピピッってなれば、ソフトバンクです。で、トゥトゥトゥって、トゥトゥトゥって言えば、確かあのauです。何も鳴らなければドコモか、それ以外なんですけど、まあ、この番号の、まあ、携帯電話での契約をもとに、みたまちゃんについては住所特定して、えー、住所、名前特定して裁判しようと思ってます」

 あえて説明することではないが、みたまちゃんに関して、立花孝志は私が一緒になって悪口を言っていると述べているが、私はあくまで取材をしただけで、一緒になって何かをしているわけではない。もっと言えば、あの記事は私が書いているものであって、それは悪口ではなく「批判」だ。
 何はともあれ、立花孝志は個人情報の一部を勝手にネットで公開しているので、この動画のスクリーンショットも、あえてモザイクなしで保存しておく。いずれ何かの裁判で役立つかもしれない。

(02:21~)
「でですね、選挙ウォッチャーちだい君の次の裁判が12月の11日、ですね。10日後の金曜日です。えー、千葉地方裁判所柏、あ、ごめんなさい。えー、松戸支部で行われます。これ電話会議なんで皆さんはご覧いただけないんですが、ま、この裁判ですね、もう既に、えー、反論が来ておりまして、もう、話にならないですね。えー、こちら側の弁護士さんがもう話にならないということで、もうこれで終わりましょうということで、えー、主張の繰り返しです。同じことの主張の繰り返しで、証拠が、えー、メロンを送ってきてもらった、送られたっていうメロンが送られたっていう代引き来たって証拠が出てたんですが、それ、僕がお願いした、立花がそれを送ったという証拠にはなってなかったです。まあ、あの、ちだい君の、この1300通のパンフレットの事件については、まあ、早晩、もうこれたぶん12月11日に結審してですね、えー、1月遅くとも3月までには判決が出るんじゃないかなと思っています。で、ちだい君の方に関しては、どんどんその後、追加で裁判をしていってます。えー、どういう裁判をしてるかっていうと、まず1つ、この昨年の12月に書いたちだい君の記事がそもそもですね、えー、こんなあのデタラメな記事を買わせやがってっていうことで、えー、それに怒った方が原告としてやってくれてます。えー、マシロ弁護士が今、代理人をやっておられてます。さらにあの例の『ちんこ』ですね。えー、裁判の請、えー、資料、あの、ま、証拠を欲しければ1320円払いなさいって言って、買った人が1320円で見た情報が『ちんこ』ということで、これに対しての裁判も提訴されてます。で、えー、彼の刑事事件の方ももちろん進んでいますし、えー、そのもう既に加陽麻里布ちゃんの司法書士・加陽麻里布さんの裁判で仮処分で負けていてですね、ちょっとちだい君が、ちだい君のTwitter見たら、なんかおかしなこと書いてて、たぶん僕にお金がないから、えー、裁判をできません。だから、なんか削除しますとかって言ってるんですけど、あの、ちだい君ね、裁判って本人でできるんですよ。弁護士さん使わなくても自分の努力でできるんです。で、ちだい君は僕との裁判で勝った勝ったとこうなんか一生懸命言ってるんですけども、基本的には僕は途中までですけども、裁判の資料は全部僕が作ってたんです。で、その途中で作ってても裁判していくのが大変だということで、えー、お金がね、入ってきたので、で、弁護士さんに切り替えただけで、本人で裁判できるんです。で、今回も僕はちだい君をですね、さらに訴えてます。この12月11日の原告ってのはNHKから国民を守る党って法人なので、さらに立花孝志個人がちだい君をさらに訴えに行っています。それ以外にちだい君に対しては、いっぱい訴えが提起されていて、まあ、提起予定です」

 立花孝志は「仮処分で勝った」と、相変わらずオリジナル法解釈を開陳しているが、いくら裁判を自分でできると言っても、それは弁護士が全部やってくれる手間を自分がやるということである。言ってしまえば、新幹線や車を使わなくても大阪に行けると言っているようなもので、確かに江戸時代は東京から大阪まで歩いて行ったかもしれないけれど、新幹線も弁護士という仕事もある時代に、わざわざ大阪まで歩く人はいないのである。
 まるで立花孝志が自分で裁判資料を作っていて偉いかのように語っているが、それで裁判に負けているのだから、こんなに滑稽なことはない。そんなこにも気づかず、この動画を見て勃起しているのがN国信者である。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 立花孝志の動画は、全編にわたって書き起こす必要があり、おそらく明日も「N国マガジン」をお届けすることになる。これ以外に政治資金収支報告書の分析もしなければならないし、NHKがスクランブル放送化するとイウデマについても検証しなければならない。まだまだやることは山積みだ。

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