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【選挙ウォッチャー】 矢板市長選2020・分析レポート。

4月5日告示、12日投開票で、栃木県の矢板市長選が行われました。矢板市は、宇都宮市より北にあり、本当は行くつもりもなかったのですが、常陸大宮市議補選も追いかけたいということで、いっそのこと矢板市まで足を延ばすことになりました。今年で2期目を目指す現職に、ゴリゴリの自民党系のオジサンが戦いを挑むことになったのですが、本格的に追いかけることができたら、けっこう面白かったのではないかと思います。

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斎藤 淳一郎 47 現 市長
和田 安司  59 新 元市議

選挙をやる前から分かっているような選挙ではなく、かなり激しいバトルになっているのが矢板市長選なので、新型コロナウイルスがなければ、じっくりと取材したかったところです。きっと面白かったに違いありません。今回は全体的に取材不足のため、おまけで衆院選の展望もつけております。


■ 斎藤淳一郎候補の主張

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斎藤淳一郎さんは、早稲田大学を卒業後、参議院議員の公設政策担当秘書を経験し、栃木県職員、日本貿易振興機構(ジェトロ)の職員をやり、栃木県議を2期やった後、2016年から矢板市長になった人物です。政策の第一には「新型コロナウイルス等の感染症対策の推進」を掲げており、塩谷病院との連携強化、感染症対策を加味した自主防災組織の拡充、国と連携した景気対策の実施を主張しています。シャープ栃木工場跡地の利用促進、道の駅を拠点とする「儲かる農業」の推進、市内経済の国際化推進、こども未来基金による学校給食費の助成、こども未来館整備による子育て支援、デマンド交通などの新たな公共交通網の整備、スマートIC・国道4号整備に伴う道路整備、スポーツツーリズムの推進による関係人口の創出など。選挙公報にしっかりと新型コロナウイルス対策を入れているところは、評価ができますが、矢板市は栃木3区であり、もともと渡辺喜美さんの地盤です。斎藤淳一郎さんは「みんなの党」の出身であり、「みんなの党」出身の良い政治家を今まで一度も見たことがないので、斎藤淳一郎さんに任せておくのが良いのかどうかはわかりません。少なくとも監視が必要です。


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