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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#303)。

昨日、待望の「令和2年度・政治資金収支報告書」が公表されまして、さっそく「NHKから国民を守る党」の政治資金収支報告書も出てくることになったのですが、これがまた、とんでもなくツッコミどころ満載すぎて、何から指摘していけばいいのか分からないほどです。これまでずっと警告し続けていることですが、「NHKと裁判してる党(主に被告で)」は、立花孝志個人のお金、立花孝志の会社のお金、立花孝志の政党のお金がグチャグチャになっており、本人でさえ、何が何だか分かっていない状態なのではないかと思います。ということで、今日からしばらくの間、N国党の「政治資金収支報告書」の中身について解説していくことにいたします。


■ 「NHKと裁判してる党」の今後の計画

まず、メインディッシュとなる政治資金収支報告書の解説の前に、「NHKと裁判してる党(主に被告で)」が、先日の衆院選の結果を受け、現在、どのような計画を立てているのか、それぞれ2時間近くある総会や記者会見をいちいちチェックし、まとめることにしました。皆さんは長々とした動画をいちいち再生しなくても、これを見るだけでマルッと解決します。

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まずは、11月17日に行われた党の総会について、無駄に2時間ぐらいあるのですが、トピックスをまとめます。オープニングからツッコミどころが満載すぎて、どこから手をつけていいのかがわかりません。

① 衆院選はまったく本気を出さず、余裕で1.4%獲得できた。
② 1%以上獲得できたので、解党せず、このまま党を存続させる。
③ 衆院選の結果から資金的に継続可能と判断し、念のため融資を募った。
④ 党の口座には7億円入金されており、あと2億円ほど入金される。

今回の衆院選で約80万人が脳味噌をアハつかせてN裁党に投票してしまったため、立花孝志は「本気を出していないのに取れた」と判断し、9億円を借金しました。既に7億円が党の口座に入っていて、まだまだ党にお金を出す人たちが絶えないそうです。ただし、今回集めているお金には「出資法違反の疑い」があります。この件については、立花孝志に一切のヒントを出したくないので、具体的にどこらへんが出資法違反なのか、どれくらいアウトなのかを、衆院選のクラウドファンディングのリターン品である『チダイズム新聞』の中で詳しく説明したいと思います。(※今から新たに申し込むことはできませんので、ご了承ください)

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「出資法違反じゃないかとか、いろいろと言われているので、一応、弁護士さんにも確認をしてやってます。金融庁などに確認しているんですが、100%クリアではないんですけども、まあ、これが出資法に抵触する可能性っていうのは極めて低いだろうと。あの、NHKの弁護士法72条違反と一緒ですね。ノーアクションレターの制度には関係のない、そこには入ってないので、出資法違反とは言い切れませんが、というところであります」

立花孝志が記者会見で話していたことをそのまま書き起こしましたが、何を言っているのかが全然わかりません。とりあえず、立花孝志は弁護士や金融庁にも確認したけれど、100%クリアにならなかったと言っています。普通はグレーだった時には引き返すものですが、濃い目の黒であっても突き進むのが立花孝志です。たぶん「抵触する可能性が極めて低い」というのは立花孝志の「カピバラ法律事務所」の判断なんでしょう。一般的には「抵触する可能性が極めて高い」と考えられる案件です。ノーアクションレターという単語が出てきますが、これは事前に「これをやったら違法ですか?」と聞くことのできる制度のこと。しかし、これが対象外だったというので、最終的に「聞くことができなかった」と言っています。誰にも答えを教えてもらえなかったのに「抵触する可能性が極めて低い」と判断しているので、立花孝志のXデーがますます近づくという話です。

① 今度の参院選に地方議員を辞職させて出す方針は撤回する。
② 中村典子は松戸市議選が近いので、宣伝目的で参院選出馬の方向。
③ 地方議員は参院選の応援に回り、選挙カーで走るなどの活動をする。
④ 今度の参院選は91人を擁立予定。最低でも75人は擁立したい。
⑤ 参院選は供託金を用意してくれた人に1票あたり3円を支払う計画。
⑥ 定数以上の候補者を出す場合には支払う金額を応じて倍にする。
⑦ 久保田学は立川市議選に落選したら参院選の比例区に出ればいい。
⑧ N裁党は「総合政党」として生まれ変わり、さまざまな政策を掲げる。
⑨ 防衛に関しては完全に「極右体制」に入る。憲法9条より国民の命。
⑩ エネルギー問題は原子力推進。理由は、この国の資源が枯渇するから。
⑪ 経済は減税。プライオリーバランス(原文ママ)を気にしない。
⑫ 1億円以上の相続については、国が全部召し上げることを公約にする。

立花孝志が「真正」であることについては、ずっと昔から指摘していることですが、「総合政党に生まれ変わる」と言い出し、掲げている公約を見れば一目瞭然だと思います。立花孝志は「コアな少数派が存在する政策」を選んでいるだけです。この国全体で言えば、原発に反対している人の方が多いのですが、熱烈に原発を推進しているコアな層がいるという理由で原発を推進しています。その証拠に、原発を推進する理由は「この国の資源が枯渇するから」という頭の悪さです。原発の燃料が「ウラン」であり、日本では原発を動かせるほどのウランを採掘することはできません。つまり、原発こそ他国の資源に頼る政策だということを知らないのです。ちなみに、バランスシートを気にしないと発言していましたが、それは党の運営も同じです。

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① 唐澤貴洋弁護士にNHKの債務不存在裁判を受けてもらった。
② 山本麻白弁護士などにも弁護士法72条違反の裁判を継続依頼。
③ NHKにはお金を請求してくれたら全部払うと言っているのに逃げる。
④ お金を払うと言っているのに逃げ回るから、NHKの裁判には勝てる。
⑤ NHK問題を訴えながら、「超右側に舵を切る」ということになる。

NHKが「受信料を払え」という裁判をしてきたのですが、立花孝志サイドは「受信料を払う、請求していない分まで受信料を払う」と対抗し、NHKを困惑させています。NHKは「払えと言った分だけ払えばいい」と言っていますが、「もっと払えと言わないのは法律違反だ!」という新しいロジックを展開し、「NHKが逃げ回っている!」と言っています。右の頬を叩かれたら左の頬を差し出すどころか、「この棒をアナルに突っ込め!」という新ジャンルのリクエストをかますことで、NHKをドン引かせる新作戦。その上で、これからは「極右政党」に生まれ変わるそうです。

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① 地方選挙でN裁党が勝てない理由は、圧倒的に運動量が少ないから。
② 立花孝志の影響力が落ちたのではなく、プロがYouTubeに参入した。
③ NHKの収入が減り、NHKの集金人が来なくなったとPRすべし。
④ N裁党の実績をちゃんと伝えれば、地方選挙にも勝てるようになる。
⑤ 国政選挙には金を使わなくてもいいが、地方選挙は金を使うべきだ。
⑥ 地方議員は広告費に500万円から1000万円かけるべきである。
⑦ これまでは党本部で金を出したが、これからは党本部でお金を貸す。
⑧ 選挙で負けた人にはそこまで催促しようとは思っていない。
⑨ 来年の参院選では議員を誕生させないと党の資金が枯渇する。
⑩ 参院選の目標は比例区1.8%、全国都道府県選挙区で2%超え。
⑪ 来年4月の酒谷和秀の春日部市議選には1000万円でも投入する。
⑫ 天才・立花孝志の頭の中では新しい地方選の戦い方が描けている。
⑬ 次の参院選は一切の「おちゃらけ」や冒険をしない。

プロがYouTubeに参入してきて、立花孝志の動画を再生してもらえなくなったというのは、イコール、立花孝志の影響力が落ちているということでしかないと思うのですが、アホなので、自分の影響力が落ちていることを断固として認めません。そして、ここからが立花孝志の真骨頂です。NHK時代は経理を務め、海老沢会長の右腕として億単位の裏金作りに手を染めていたと自称する立花孝志の、賢い小学1年生を下回る計算力の無さ。立花孝志やN国信者は僕のことを「中卒ちだい」と言ってバカにしますが、これから指摘することは僕が天才なのではなく、立花孝志やN国信者が「中卒ちだい」よりもバカなだけだと思います。

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まず、N国党は2019年の参院選で1議席を取り、毎年約1億6000万円の政党助成金が入るようになりましたが、これでは赤字でした。これはつまり、N国党のランニングコストは年間で1億6000万円以上であるということを意味します。今回、皆さんから9億円(入金ベースで7億円)の借金をしたのは、浜田聡の1議席だけでは赤字だからで、立花孝志の説明によると、衆院選で積み増した約7000万円で黒字化に成功したので、今度の参院選で獲得する新たな1議席と政党要件が3年伸びれば借金を返せるという話になっています。しかし、この計画ではまったく借金を返済することができません。立花孝志の説明では、今回の9億円の前に、まだ返済できていない4億円の借金があると説明しています。つまり、立花孝志は今、13億円の借金を背負っています。めちゃくちゃ当たり前の説明をしますが、13億円の借金があるということは13億円返さなければなりません。このうちの4億円は2025年までに4回の利子が発生するので、利子だけで8000万円。9億円の方は新たに6回(参院選の任期分)の利子をつけるとして2億7000万円。利子だけで合計3億5000万円。つまり、立花孝志が支払わなければならないお金の合計は16億5000万円ということになってしまいます。利子だけで3億5000万円という時点で、ものすっごく頭が悪いですが、今回、この「利子」については「早期に返金した場合には利子を払わなくて良くなる」とかツッコんでくるアホが現れそうなので、あえて「無利子」として、それでも借金を返済できるのかどうかを検証してみたいと思います。

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立花孝志は、今度の参院選で、前回の参院選と同じように1議席を獲得する計画を立てています。なので、受け取れる政党交付金の額が単純計算で倍になることを想定しています。計算式は以下の通りです。

前回の参院選で獲得した政党交付金 1億6000万円
先日の衆院選で獲得した政党交付金   7000万円
今度の参院選で獲得する政党交付金 1億6000万円
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毎年受け取れる政党交付金の満額  3億9000万円

ちょっと中途半端なので4億円として、立花孝志の頭の中では、この状態が6年間続けば「24億円も手に入る」ということなのです。これだけお金があったら、無利子で13億円ぐらいの借金は返せる。そう思っているのかもしれませんが、現実はそんなに甘くありません。そもそもN国党のランニングコストは、毎年1億6000万円もらっても赤字です。衆院選の7000万円で黒字になったとしていますが、半分くらいは諸派党構想で持って行かれていますので、今度の1億6000万円と、あり得ないくらい甘めに見積もってあげて衆院選の4000万円が黒字だったとしましょう。これから毎年2億円ずつ6年間を借金の返済に回すとすると12億円。無利子でも元金返済に1億円足らない状況です。これに加えて、立花孝志は参院選に5億円から6億円を投入して1議席を獲得しようとしていますので、返金を想定している12億のうちの半分くらいは参院選を戦うお金に消えてしまい、どこからどう見ても、まったく元金の返済には足りません。この期に及んで立花孝志は何を言っているのか。

「ポスター自体は全部で120万枚ぐらい刷らなきゃいけません。120万枚です。すごい数です。で、ポスターの掲示場が33万ヶ所ぐらいになります。だから今、もう既にコールセンターの方に振り分けをさせてますが、ざっくりとした予算として2億円くらいはかかります。ポスター印刷代が5000万、貼るのに1億5000万、もうちょっとかかると思ってます。たぶん、2億5000万、2億から3億くらいかかると思ってます。ただこれは印刷代は確かに紙屑として消えるんですが、ポスターを貼っていただく方々っていうのは、原則、うちの支援者の方々なので、これまで無料でやっていただいた方にしっかりとした、1日1万円という上限はありますが、ある意味、お金をね、合法的にお金を使って買収するみたいな形。もちろん、入れてくれなんて言いませんけども、全然無駄じゃないと思ってます。で、候補者91人、プラス比例で最低でも4人ということで、こっちでも3億ほどかかります。両方で選挙資金が5億から6億かかります」

立花孝志があんまりにもドンブリ勘定なので、少なくとも供託金だけは正確に計算できますので、正確な数字を出しておきたいと思います。各都道府県の選挙区に立候補するための供託金は300万円で、91人出すということは合計で2億7300万円。比例区は600万円なので、4人で合計2400万円。合わせて2億9700万円です。これに5000万円の印刷費と2億5000万円の作業費を足すと、5億9700万円となりますので、5億から6億というよりは、ほぼ「6億」で考えるべきでしょう。

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それで、いつも動画でしっかりと証拠を残す立花孝志なので、彼らが「牧原会社」と呼んでいる「ネット選挙株式会社」が、実質的に党の資金の一部をやりくりしている存在であることを、しっかり示す発言をかましていたので記録しておきたいと思います。この発言を前提に政治資金収支報告書を見ると、なおのこと面白くなります。

「ただね、3億円の供託金と言っても、実は、ほぼ3億円返ってくるんですね。91人出したら2億7300万円供託金払うんですけど、1本275万円までの(政見放送の)制作費があるので、現金で返って来るわけじゃないですけども、これを牧原会社の下にもう一個会社を作って、制作会社を作って、そこにあの、集中させて、今のお世話になった所ともまた付き合いながら、91本作れるので、そこは実はあんまり、もっと言うと、広告代とかも入ってくるので、まあまあ、あんまりこういう公の場で言っていいのかどうかは微妙なんですが、91人出しても、税金からのリターンは300万円以上多い、よりも返ってきますから、そういう意味ではしっかりと経済回していくっていうか、党の方に当然打ち返しはないから、こっちには返ってこないですけど、いわゆる委託会社、下請け会社の人たちに儲けてもらえればそこで働いてもらえる、雇用が生まれますから」

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「例えば、越智君とかね、一生懸命やってくれているんで、越智君の給料とかも保障しなければいけないかなと思ってるので。もちろん、他にもね、やれる人、今、コールセンターと牧原会社でお給料、例えば、田中君とかにも牧原会社から払ってもらってるんだけど、田中君とか、松田美樹さんとかもやってもらってるのを、牧原会社はもう牧原君と、あの、ピアノ2人ぐらいにして、その下に回していけば、なんとか雇用も生まれると思ってるんで」

この「牧原会社」というのは、表向き、一般の会社ということになっているので、なかなか開示を求めることはできないのですが、立花孝志の証言によれば、現在、田中君(おそらく田中健だと思われる)と松田美樹の給料が牧原会社から支払われているようで、N国党のポスターやチラシのデザインや印刷ぐらしか請け負っていないはずの会社が、どうやって人件費を捻出しているのかは、まったくの謎です。というか、なぜ田中健や松田美樹の給料を出そうとしているのかさえ謎です。松田美樹に至っては、新宿区議の資格がないのに新宿区議として税金をネコババしていたのに、今度は牧原会社に給料を出してもらっているのですから、どういう理屈でお金をもらっているのかが全然わかりません。ここまで来ると、立花孝志が「真正」というだけでは説明がつかないような気がします。

① 地方議員の立候補する場所をガラガラポンする計画がある。
② 坂本雅彦、越智寛之、梶谷秀一、猪野恵司、末永友香梨は優遇する。
③ 落選組「自腹セブン」(尾崎全紀・服部修を加える)は議員にしたい。
④ 供託金自腹組は古谷孝、三宅紀昭、小野澤健至の3人だけが当選。
⑤ 坂本雅彦は墨田区から立候補を希望。
⑥ 地方議員とは1人30分ぐらいで面談を入れていく。
⑦ 11月中に参院選の1次公認を発表する予定。
⑧ N国党の地方議員以外は公募。日経新聞に広告を乗せて公募する。
⑨ 地方議員には推薦枠を用意し、供託金300万円を党が負担する
⑩ 紹介者には供託金300万円を引いて1票につき3円を支払う。

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今度の参院選に立候補してくれる人を紹介するだけで、1票あたり3円のお金が振り込まれるという、新手のマルチ商法のような話で地方議員のモチベーションを上げようとする尊師・立花孝志。しかし、現在、「NHKと裁判してる党(主に被告で)」は、選挙で「87連敗」という前人未踏の大記録を更新中です。先日の衆院選では、候補者全員が供託金没収という快挙を成し遂げ、地方選は2020年4月の志木市議選で古谷孝が無投票当選を果たして以来、かれこれ1年半以上も勝ち星には恵まれていません。なので、立花孝志は来年4月の春日部市議選に酒谷和秀を再選させることこそが本当の勝負だと言い出し、資金の「選択と集中」ということで、みんなが自信を取り戻し、N裁党が地方選挙でも勝てることを証明するために、5000万円を投じても構わないという発言をしました。また、元金を減らすための貴重な貴重な5000万円が、ここでも消えることになります。アホです。そういえば、N国信者は尊師・立花孝志の言っていることが変わってしまっていることに気づいているかどうかが分かりませんが、地方選挙にYouTubeは通用しないので、お金をかけて紙爆弾を撒くしかないと言い出しています。もともとは「お金をかけず、YouTubeを駆使した選挙」をウリにしていたはずなのに、地方選挙では通用しないと言い出し、春日部市議選では採算を度外視して5000万円を突っ込むというのです。改めて、アホです。この期に及んで尊師は何を言い出したのか。

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「しっかり(お金をかけて)紙爆弾をやっていくと。立候補する人は借金を背負うわけなんで、必死になるでしょうから。あの、借金背負ったぐらいの方がいいっすよ。僕もそんな感じで勝ちましたから。『これ落選したら借金めちゃめちゃ背負うわー』ぐらいの感じでやらないと、真剣にやらないと思うんで」

とうとう「借金背負ったぐらいの方がいい」という謎理論を展開し始めた立花孝志尊師。当初は「お金を使わずに当選できる」がウリだったから人気を集めたはずなのに、気づけば「(当選するためには)借金背負ったぐらいの方がいい」というアホアホ政党になりました。この状態で「さすが、立花尊師の発言は奥が深い!」と言っているN国信者は、炎天下に放置されたハーゲンダッツぐらいの脳味噌になっています。一事が万事、こんな感じになっているので、僕はもう参院選の前にN国党が崩壊しているのではないかと思っていますが、何はともあれ、立花孝志の計画では、今度の参院選は以下のようになっているようです。

東京都:松田美樹、田中健、猪野恵司、長谷川洋平
神奈川:重黒木優平(竹村明広の出馬は白紙検討)
大阪府:河合悠祐
愛知県:アシタノワダイ、末永友香梨(秘書は一時辞職)
千葉県:中村典子、渡辺晋宏、ハゲ党の加藤、一ノ瀬(堀江貴文の紹介)
兵庫県:言えない人、林君(原博義の間違い?)、堀君(堀孝童?)
埼玉県:斉藤忠行、中山君(斉藤忠行の仲間)
静岡県:堀川君(尾崎全紀の枠で出たいと言っている人)
岐阜県:坂本雅彦
群馬県:小島糾史
岡山県:日高千穂
福島県:決まっているけど公開できない人(現在は他党の現職)
三重県:門田節代
熊本県:本間明子
鹿児島:宮川直輝
高知県:中島康治
福岡県:熊丸英治
和歌山:遠西愛美
山梨県:辺見信介
秋田県:石岡隆治
島根・鳥取:黒瀬信明
場所未定:矢島秀平、渡辺敏光、越智寛之、説田健二、遠藤信一の紹介者、荒川順子。

かつては次から次へと立候補したいという志願者が現れたものでしたが、今は候補者を集めるにも苦労しており、いつもと変わらぬ熱心なN国信者たちが寄せ集められている感じがします。前回、尼崎市議選に立候補せずに一般人になった武原正二まで召集しようと計画する始末で、一切のサプライズがありません。ちなみに、比例区には斉藤健一郎を擁立するのですが、堀江貴文が立候補すれば、斉藤健一郎を「特定枠」にする計画だそうです。これ以外に、ハゲ党の加藤は来年5月の千葉県栄町の町長選に立候補する計画を立てているといいます。

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参院選や地方選挙の戦い方について話し合いが薦められることになったのですが、突然、立花孝志が借金について語る場面がありました。「NHKと裁判してる党」は登記簿上、立花孝志しかいないことになっているから借金を皆さんが背負うことはないと言っているシーンがあるのですが、そうだとすると、なぜ浜田聡が参議院議員になっているのかが分からなくなるので、そんなことはないと思います。ただ、立花孝志が確信犯的に借金をしている可能性を示す発言だと思いますので、こちらも書き起こしておきたいと思います。

「あと、あの、何か変なワケわからん噂を出してる人がおるけど、党がいくら借金しても、君たちに一切借金関係ないからね。なんか連帯してNHK党の人が責任取らなアカンってなってる、なってるっていうか、バカみたいなこと言ってる奴おるけど、当然、党としてお金を借りてるのは、党の代表者の私、立花一人なので、副党首にも何も迷惑はいきませんので。法人上は僕だけなんでね。あの法人、登記簿上は立花孝志しか載ってないので、責任を取るのは僕だけになるので、あまり皆さん気にしていただくことはありません」

何のエクスキューズなんだか分かりませんが、「NHKと裁判してる党(主に被告で)」が、立花孝志しかいないことになっているというのは、明らかに無理がある説明です。少なくとも「浜田聡が党員ではない」ということにはなりません。地方議員たちも「NHKから国民を守る党」の公認候補として立候補し、党本部から支部として入金されていた実績がありますので、立花孝志が借金を返せなくなった時に肩代わりさせられるようなことが起こるかどうかは知りませんが、道義的な責任がまったくないと言い切ることはできないのではないかと思います。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

この「NHKから国民を守る党」について考察した本が、来年1月20日に全国の書店で発売されます。さっそくメインディッシュである政治資金収支報告書の精査に入りたかったのですが、その前に踏まえておきたい話がたくさんありすぎて、今日は総会での発言で1万文字レベルの記事になってしまいました。いよいよ崩壊が近づき、すべての動画が面白くなってしまっているので、検証すると膨大な文字数の記事が出来てしまうのですが、これから数日は、なるべく1万文字ずつ記事を書いていこうと思っております。書くのも大変なら読むのも大変かもしれませんが、これさえチェックしておけば長ったらしい動画を確認しなくて済みますので、ぜひ読んでいただければ幸いです。

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実は、立花孝志は出資法違反が疑われる方法で約9億円を調達できたと語る一方で、地方議員を生み出すためには相当なお金を使わなければならないと言い出し、これからは候補者に党がお金を出すのではなく、貸付という形に変更すると発表。N国党の地方議員になることに何のメリットもなくなってしまい、広報本部長の久保田学から不満が漏れるなど、とてつもなくガタガタするようになってきています。今さらになって、N国党の収入は「政党交付金」がすべてで、どれだけ地方議員を生み出したところで党の収入にはまったく関係なく、むしろ政党支部にお金を払っていれば、地方議員がいればいるほどお金がかかる。そんな奴らにお金を使ったところで、党には何のメリットもない。よって、これから地方議員として立候補するなら「党からの貸付」という形で処理したいという立花孝志の本音が透けて見えます。どの角度から見ても、N国党はオワコンです。

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