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【選挙ウォッチャー】 武雄市議補選2022・分析レポート。

 12月11日告示、12月18日投票で、佐賀県の武雄市議補選が行われました。欠員1に対して3人が立候補する大激戦だったのですが、こうなってしまったのは、市議を5期を務めてきた公明党の松尾陽輔さんが7月にお亡くなりになったからです。67歳でした。
 松尾陽輔さんは、杵島信用金庫(現・九州ひぜん信用金庫)に勤務し、2003年に旧武雄市議として初当選。しかし、けっこう突然の訃報になったということで、このたび市議補選が行われることになりました。

猪村 利恵子 60 元 無所属
山口 幸二  61 新 無所属
山口 大地  31 新 無所属

 立候補したのは、三者三葉の3人です。猪村利恵子さんは元職で、ダブル山口さんは新人です。特に、31歳の山口大地さんは、当選すれば最年少の議員になります。実は、武雄市議会に20代や30代の議員は存在しませんので、若者の代弁者はいません。
 それぞれがバラバラの場所から立候補しており、地域的なカブリはありませんでした。いずれも市の中心地ではありませんので、正直、誰かが勝つのかが分からない選挙になっていました。


■ 山口幸二候補の主張

 山口幸二さんは、体育の先生から武雄市立武雄北中学校の校長先生にまで出世した人物です。今年の3月末で退職することが決まり、4月の武雄市議選には間に合わなかったものの、このたびの補欠選挙で市議になり、今後も地域のために貢献していこうという感じだと思います。
 地元中学校の校長先生ですが、その前は教頭先生をしており、教え子やPTAなどを数えると、かなりの地盤が出来上がっていたと思います。この中学校はスポーツも盛んで、地域の人たちがボランティアで清掃活動に参加するなど、コミュニティーも出来上がっており、ポテンシャルは非常に高かったと思います。

しっかりとKF94型マスクを着用して選挙を戦っていた山口幸二さん

 黄色ベースに赤い文字という勝負カラーを採用していた山口幸二さんでしたが、マスクの色は「青」を選んでおり、しっかりマスクを着用して選挙を戦っていましたので、山口幸二さんも好印象です。
 撮影する時に「マスクを外しましょうか」と聞かれたのですが、あえてマスクを着けたまま撮らせてもらいました。大切なのは素顔より「マスクを着けている人かどうか」だからです。
 山口大地さんには31歳という若さが、猪村利恵子さんには女性という強さがありましたので、山口幸二さんにとっては不利ではないかと考え、サムネイルの写真を撮らずに鹿児島に移動しようかと思ったのですが、しっかりと粘って写真を撮り、サムネイルの写真撮影に成功したのは、とっても良かったです。


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