【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#310)。
大変お待たせいたしました。本日公開されるレポートを楽しみにしていた方も多いのではないかと思います。「NHKと裁判してる党(主に被告)」の尊師・立花孝志に懲役2年6ヶ月、執行猶予4年の判決が下されました。国政政党の党首が刑事事件に問われるのは、ロッキード事件の田中角栄さん以来となりますが、それと比べるとスケールが小さすぎるものの、歴史的な判決であったことは間違いないと思います。おかげさまで、この判決に合わせて発売された「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」は、ひろゆきさんが宣伝してくれたおかげもあって、初日から好調なセールスを記録しております。
今回の「懲役2年6ヶ月・執行猶予4年」についての感想ですが、尊師・立花孝志は「執行猶予がついたので、生活はこれまでと何ら変わらない」と豪語していましたが、僕は「執行猶予4年」は、かなりシビアな判決だと感じています。というのも、「NHKと裁判してる党(主に被告)」が政党要件を失う可能性があるのは2025年7月に行われる参院選です。党や立花孝志には10億円単位の借金があり、これを「政党交付金をマネーロンダリングして返済する」と主張しているわけですが、仮にマネーロンダリングとやらができたとしても、党の議席を失った瞬間に無収入です。つまり、2025年の参院選までには本気で議席を取りに行かなければなりませんが、それは立花孝志がバリバリ執行猶予中ということになります。迷惑系YouTuberが微罪も犯さず、「悪名は無名に勝る」と言って、下がりに下がった評判の中で議席を獲得できるでしょうか。
■ 弁護士にカモられる立花孝志
立花孝志は記者会見で、「まったく反省していない」と述べ、その上で控訴する方針を明らかにしました。判決の内容を聞く限り、罪に問われた不正競争防止法違反、威力業務妨害、脅迫罪の3つすべてで立花孝志の言い分が認めてもらえなかったので、控訴をしたところで逆転無罪を勝ち取れる可能性は、「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」という名の「ウンコダム」に感動した小島瑠璃子ちゃんが僕のもとに押しかけ、ひょんなことから付き合うことになる確率よりも低いと思います。それどころか、これだけ「反省していない」を豪語し、「正義のためにやったんだ」とかホザいている奴は、そんなにお望みなら施設で更生してもらうしかないということになり、執行猶予が取り消される可能性さえあります。普通の弁護士だったら控訴をオススメしないと思うのですが、きっちり控訴をしているのは、立花孝志が「カモ」だからではないかと思います。
アホの立花孝志がどれくらいのカモなのかは、このレポートを読んでいただければわかりますが、立花孝志はその「無罪請負人」とやらの弁護士に、一体、いくらを払っているのでしょうか。どうやら立花孝志個人のお金から支払われているようなので、政治資金収支報告書から紐解くことはできないのですが、結局、党から立花孝志に巨額の「貸付金」が発生しているので、ここからお金が払われているのではないかと推測されます。そもそも、この事件を無罪にするのは無理があるとしても、わざわざ国選弁護人ではなく、弁護士費用を払ってお願いされているのであれば、多少なりとも刑が短くなってしかるべきだと思いますが、懲役2年6ヶ月の求刑に対し、懲役2年6ヶ月。執行猶予4年もパンパンです。しかし、僕を相手にした勝てそうにないスラップ裁判まで控訴してくる始末ですから、弁護士が誰も「やめておきましょう」とは言わないのでしょう。むしろ「今度は勝てますよ」とか言っている可能性すらあると思うのです。「控訴した末に実刑」なんてことになれば、こんなにマヌケな話はありません。以前、久保田学(横山緑)が立花孝志にそそのかされて訴えてきた時は、世にも珍しい「スラップ裁判」と認められ、原告が被告の僕に78万円を支払うようにという判決が下されたのですが、よりによって控訴してしまったために、東京高裁では94万円に増額されました。控訴したことで逆に支払う賠償金の額が増えたのです。そこらへんの学習能力のない尊師・立花孝志なので、下手をすると下手をすると思っています。そんなに早くブタ箱に入っちゃったら、僕の本が売れなくなってしまうので、もう少しシャバにいてほしいとは思いますが、そんなものにお金を使っているとますます借金が返せなくなると思っています。
■ 自分を正当化するための工作に必死
立花孝志は、異常なほど自分への評判を気にする人物なので、自分が犯罪に手を染めたのはNHKが悪いことを世間に訴えるためだったんだという主張をYouTubeに垂れ流しています。これを見た全国のアホが脳味噌をアハつかせて「そうだったのか、立花さん! これからも応援します!」みたいになっているのですが、めちゃくちゃ当たり前のことを言えば、主張を届けるのに犯罪をする必要はどこにもありません。よく考えてみてください。どんな歌手だって売れたいし、日本武道館を満席にしたいでしょう。皆さん、売れるために一生懸命頑張るでしょうけど、犯罪をして名を馳せようというバカがいるでしょうか。へずまりゅうのように、売れるために迷惑な行為を繰り返す輩が生まれたのがYouTubeの世界ですが、そういう奴らも最終的には身を滅ぼす結果になっています。立花孝志は政治家です。参議院で1議席を獲得した瞬間から真面目にNHK問題に取り組んでいれば、間違いなく議席も増えたでしょうし、より多くの人から支持されたことでしょう。しかし、一部のアホからチヤホヤされるために、迷惑系YouTuberのノリで、NHKの業務委託スタッフから受け取った個人情報をばら撒くと脅し、「会長と面談させろ!」と大騒ぎして、不正競争防止法違反と威力業務妨害をやらかしてしまったのが、立花孝志です。人質に取られたのは、まったく関係のない一般市民の個人情報。まさに「無差別テロ」です。しかも、一瞬であっても、その個人情報は閲覧される状態にありました。こんなクソみたいな犯罪に、正当性なんか1ミリもあるはずありません。「犯罪をすることでNHKの悪を世の中に知らしめたかった」と言いますが、悪いことを知ってもらうために悪いことをする奴は、ただのアホです。これでは「暴力革命」と同じで、「正義を取り戻すためには暴力が必要だ!」という極左活動家と同じ思想になります。それでも立花孝志は、「犯罪者」とか「前科者」というイメージが定着するのがすごく嫌なので、ここ最近は、やたらめったらYouTubeの動画をアップして、イメージの改善を図っています。しかし、これまで立花孝志がやってきたことは、「大人のイジメ」です。イジメられっ子だった立花孝志が大人になって、「イジメ」をしているのです。こうした考察は、この本にも書かれています。
立花孝志は「懲役2年6ヶ月・執行猶予4年の有罪判決」が下されたというニュースをかき消すために、この日、党名を「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」から「NHK受信料を支払わない国民を守る党」に変更しました。このタイミングで政党名を変えることで、党名が変わったという報道をさせることで、少しでも「懲役2年6ヶ月・執行猶予4年の有罪判決が下された立花孝志被告」というイメージを払拭するためだと見られていますが、その効果は焼け石に水で、このたび、非常に多くの国民が立花孝志に有罪判決が下されたと知ることになりました。
■ 参院選に向けた8億円の借金の多くは溶けたか
今年に入ってからの「NHKと裁判してる党(主に被告で)」のお金の流れは、2023年11月にならないと公表されないので、どうなっているのかは推測するしかないのですが、どうやら立花孝志の口ぶりからして、昨年末に借りた8億円の大部分は、既に何かの支払いに使われている可能性があります。昨年末に8億1300万円を借金したのに、既にお金が枯渇し始めているのではないかという疑いがあるのです。これは、今夏の参院選で1議席以上を獲得しなければ借金の返済計画に影響が出るにもかかわらず、参院選にかける予算をどんどん縮小していることにあります。当初は全国45選挙区に選挙カーを配し、日本全国に選挙ポスターを貼って、比例区1議席と得票率2%の死守を目標にしていましたが、早くも今の段階で選挙ポスターと選挙カーをやめると言い出しているのですから、ますます借金を返せるのかどうかが怪しくなります。これまでの立花孝志の言動からして、金銭的に余裕があれば、まだまだ強気な発言を繰り返しているはずですが、既に選挙ポスターと選挙カーを用意するだけのお金が残っていないのではないかと思います。本の中でも指摘していますが、立花孝志には出資法違反や詐欺で問われる可能性があります。「借金を返せない」となると、多くの被害者を生むことになってしまい、ブタ箱に入るし、刑期は長くなるし、破産できない借金をいつまでも背負うことになるし、本当の地獄が広がることになります。
■ 総会で「ちだい裁判」に白旗宣言
これまで尊師・立花孝志やN国党が仕掛けてきた裁判は、顧問司法書士の加陽麻里布が原告の裁判も含め、すべてで「敗訴」となっているため、立花孝志が1月19日の総会で「白旗宣言」を出しました。
「で、これもちょっとまあ、あんまりよろしくない話が続くんですが、選挙ウォッチャーちだい君の裁判についても、残念ながら、良い結果が出ておりません。こちらの請求が棄却されてるというところで、ここについて、いろいろと考えたんですけども、何をしても裁判所はもう立花に判決で勝たせようというのは、たぶんないんだと思います。ここまで相当ね、僕の過去の裁判所でね、大声出してNHKの弁護士を追いかけたりとか、そういうようなことをしてたのも事実としてあるので、なかなかこれも厳しいなと。もちろん、控訴はしてるんですけども、こういうですね、いわゆるマイナスの案件に対しては、あんまりこう、こちらの方から積極的にはもう力を注がないというところで、控訴はしてますけども、今申し上げた上杉さんの件についても、ちだい君の件に関しても、あまり積極的に、べつに隠すつもりはないんですけども、やろうとは思っていません」
あんなに「99.9%勝てる」と豪語し、さんざん動画で煽りまくってN国信者たちを調子こかせて、ある時は最大50万円の懸賞金をかけて自宅まで襲撃させておきながら、最終的に「もう力を注がない」と白旗宣言。その理由が「裁判所が立花を勝たせようとしない」という陰謀論なのですから、もう救いようがありません。これでもまだ全国のN国信者たちが脳味噌をアハつかせて、選挙も裁判も連戦連敗なのに「正義の人」だと信じて疑わないののですから、どこからどう見ても「カルト」としか言いようがありません。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
これまで幹事長だった上杉隆と和解できたら、新たな幹事長に就任する予定の「つばさの党」の黒川敦彦。ネットで「ワクチン危険」や「オミクロン株はただの風邪」と主張するタイプの陰謀論者なので、政治に手を出してはいけないレベルの情弱なんですが、この男、まったく卑しいことに、立花孝志の記者会見場に潜入し、「懲役2年6ヶ月・執行猶予4年」になった直後の会見をYouTubeで配信して、「ご迷惑をおかけしています」なんて言いながら、広告収入を稼いでいました。迷惑だと思うなら立花孝志の愚行の数々を新幹事長として止めるべきだと思いますが、特に止めるわけでもなく、なんなら利用して広告を稼いでいるのです。結局、この政党に集まる奴は、こんな奴らばっかりなのです。
ということで、昨日はAmazon先生で在庫切れを起こしていたのですが、がっつりと在庫が確保され、皆さんにしっかりお届けできる体制が整っておりますので、ぜひ僕の集大成をご高覧いただきたいと思います。僕がTwitterのアイコンに、どうして熊のイラストを採用しているのか。その秘密を知って震える人が続出しています。改めて断言しますが、立花孝志や「NHK受信料を支払わない国民を守る党」に『正義』なんていうものはありません。立花孝志の言うことを鵜呑みにせず、まずは客観的に見ることも大切です。