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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#252)。

 立花孝志は、NHK在職時に「記者職であったことはない」。
 今日は朝から立花孝志の経歴詐称のニュースが話題になっていて、それなりにバズっているのだが、さっそくN国信者たちがさまざまリアクションをしているので、とりあえずご紹介したい。

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 まずは、美容師をしているN国信者は、NHKが文書で回答したという証拠が見つからないと言い出し、「情報提供って人から聞いただけだろ」とテロップをつけている。

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 さらには「証拠の書類を見せろ」と主張しているのだが、証拠となる書類については、お値段4450円の「N国マガジン」にて、例の4文字とともに公開済である。今回ばかりは、しっかり証拠の書類が見られるとお約束をするので、試しに4450円を払って見るがよい。

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 これは「N国信者」の悲しい習性と言ってもいいのかもしれないが、彼らはこうした記事が出ると、うっかり挑発してしまう。もし立花孝志のことを本当に応援しているのなら「訴えるのだけは勘弁してもらえませんかね」と言わなければならないところを、立花孝志も含め、「なんで訴えてこないんだ」と挑発してしまうのである。
 しかし、ケンカでもそうだが、「なんで殴ってこないんだ」と煽って、本当に殴られた時に痛いのは自分である。もしお言葉に甘えて刑事告発でもされようものなら、立花孝志の公民権は停止され、政治に参加する資格を失うことになる。彼らはそれでいいのだろうか。しかも、もし本当に刑事告発に向けて動いているのだとするなら、その時は「刑事告発に向けて動いています」なんて宣言はしないだろう。立花孝志がお縄にかかって初めて刑事告発されていたことを知るのである。世の中はだいたいそんなものである。

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 もう一人のN国信者は、立花孝志が「記者でも記者のような仕事をしていただけでも、どちらでもよい」と力説。多くの人はそんな小さな話題に興味がないと言っているのだが、残念ながら「どちらでもよい」という話にはならない。なにしろ、これは立花孝志の公民権が停止されるかもしれない一大事である。もし公民権が停止されれば、立花孝志の政治参加は大きく制限されるため、これまで立花孝志が独裁的に政党運営してきた「NHKから国民を守る党」も大きく傾くことになる。事の重大さに気づいていないのが、いかにもN国信者らしいところだが、葛飾区議選や堺市長選の選挙公報に書いてしまっている以上、「罪を償えばいい」と簡単に言える話ではないのだ。
 しかし、N国信者たちは煽ってしまう。立花孝志のことが眩しくて眩しくてしょうがない人たちの目に映る私は、何の取り柄もないショボくれたオジサンにしか見えないからである。

「それぐらいしかネタないの? ちーちゃん、それぐらいしかネタがないの? 必死? 必死なの? ねぇ、まあ、まあそれ、そんな感じでね、これからもやっていくんだろうけど、何の価値もない、はっきり言うてね。頑張って頑張って、ね、アラを探して、そんなクリスマスを過ごしたのぉ、ちーちゃん。ね、もっとリアルを充実させた方がいいと思いますよ。ね、クリスマス、まあ、僕はね、仏教徒なんで、あんまりキリストの誕生日っていうのは興味がなかったりもするんですけど、まあね、家族だったり、友人とね、過ごして、例えばクリスマスケーキを食べたり、鶏肉をチキンを食べたり、楽しい時間を過ごして、ね、現実世界で楽しんでおりました。そんな時に、ちーちゃんは、立花孝志は記者職っていうのは嘘だった、NHKからハンコ付きの書類が来たんだ、みたいな文章を、薄暗い、うすぐらーい部屋の中でパソコンに向かって、ね、目を見開いて、ね、カチャカチャカチャカチャ書いてたんですか。寂しい人生ですね、ちーちゃん。というわけで、リア充のカモフラチャンネルが、長崎市よりNHKとちーちゃんをぶっ壊ぁ~す!」

 私のクリスマスがどのようなものであったかについて、いちいち反論するつもりはない。どうせ寂しいクリスマスを過ごしたんだろうと言われたところで「そうかもしれないね」というだけの話で終わりである。もしかしたら誰もが羨むような超充実したクリスマスを過ごしているかもしれないが、私に限ってそんなことがあるはずないと言われれば、やはり「そうかもしれないね」というだけの話である。実際がどうであったのかについてコメントをするつもりはないし、そもそもあの原稿を書いていたのは「昼」なので、薄暗いということもないのだが、薄暗い部屋で目をパッキパキにしながら書いていたに違いないと言われても、そっちの方が面白いのでそれでいい。それでいて「こっちは家族や友人と幸せなクリスマスを過ごしたんだ」と自慢されても、「そうですか」である。
 もしかしたら、こうやって挑発することで、「ムキキキ! こっちは薄暗い部屋で悪口しか書いてないのに、なんでそっちばっかり幸せなんだ!」というリアクションを期待しているのかもしれないが、正直、端っこのN国信者に何を言われたところで、答えは2文字、「へぇ」である。


■ 立花孝志が「記者職ではない」に反応

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 本当はちっとも「記者ではなかった」ということがN国信者たちに広まってしまうと、立花孝志のカリスマ性は失われることになる。けっして偏差値が高いとは言えない高卒なのに、あまりに能力が高いがゆえ、東大や京大ばかりのエリートを押しのけて記者をやっていたというのが、立花孝志をカリスマ化させてきたのに、実際はただの「ホラッチョ」だということがバレてしまうと、立花孝志の言うことに何の説得力もなくなってしまう。さっそく空気を察したのか、熱烈なN国信者たちは真っ先に反応していたが、やはり立花孝志も反応せずにはいられなかったようである。
 立花孝志は「記者と記者職は意味が違う」などと奇天烈な言い訳をしているが、選挙公報に書かれる「記者」というのは「記者職」のことであり、記者職でない人間が「記者」を名乗るようなことがあってはならない。記者は記者だし、カメラマンはカメラマンだし、ADはADである。取材現場にいれば誰でも「記者」になれるというわけではない。しかし、立花孝志はN国信者のYouTubeのコメント欄に、このようなコメントを残している。

しばたさんありがとうございます。記者と記者職とは次のように定義できます。野球でいえば、投手登録した選手が【記者職【投手職】】、野手登録した選手が【記者職ではない【野手職】】。実際に投手としてマウンドにあがって投球した人が【投手【記者】】となります。よって、野手登録した選手【たとえば今年の巨人増田選手、阪神時代の新庄選手、オールスターのイチロー選手】が投手をする事がよくあります。

野手登録であっても、ピッチャーマウンドに上がって球を投げれば投手になるんだというのが立花孝志の説明だが、例えば、イチローが選挙に立候補したとして、選挙公報に「投手をしていた」と書くだろうか。やはり投手といのは投手登録のある選手でなければ嘘になる。例えば、イチローが野球選手だというのは間違いではないし、立花孝志が「元NHK職員」だというところまでは間違いではないだろう。しかし、やっぱり選挙公報に「投手」と書いてしまったら、「オマエは外野手だろう」の一言で終わってしまう。そして、立花孝志は非常に重要なことを書いている。

私は、確かに記者職ではありませんでしたが、記者としてトルシエ監督にインタビューをしたのをはじめに、タイでの航空機墜落事故での日本人名簿を入手して直ちにニュース速報を配信、野村監督や星野監督への取材、選挙開票速報本部でのウラ票取材など、私がNHK職員として本来記者がする仕事を率先してやっていたことは間違いありません。現に私は、東京運動記者クラブ会員であり、相撲記者クラブの会員でもありました。NHKでは6年間報道局に在籍し報道局長賞を受賞しています。

 確かに今、立花孝志が記者職ではないことを認めた。
 これで選挙公報に書かれた「記者」という経歴がデタラメだったことが証明されてしまった。立花孝志の中では「記者と記者職は違う」ということになっていて、記者がやるような仕事を率先してやっていたという話だが、残念ながら、その状態だと「記者」とは言わない。それは「記者のお手伝いをしていたことがある」に過ぎず、選挙公報に書ける内容ではない。
 そもそもNHKには「記者職」というものが存在し、給料体系からして一般の事務職とは異なる。そして、悲しいことに「記者職」の採用条件に高卒は入っていない。立花孝志はFラン大卒でもないので、まったく条件を満たしていないので、記者のお手伝いはできても、記者にはなれない。言い訳をすれば言い訳をするほど、完全にドツボにハマっているのだが、あとで言い訳のYouTubeをアップするそうなので、今から楽しみである。おそらく、やればやるほど墓穴を掘る展開にしかならないだろう。
 なお、「今、やってる裁判が終わったら、また、ちだい君提訴します」と言っているので、またスラップ裁判を仕掛けられるぐらいなら、こちらから立花孝志に対して債務不存在確認訴訟を起こしても構わない。裁判なんかやった日には、これまで立花孝志が語ってきた経歴のすべてが丸裸にされるだけである。今から言っておくが、裁判で「記者と記者職は違う」なんていうマヌケな言い訳が通用するはずがない。


■ 司法書士の供託金が返還される

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 本日、特別送達が届き、N国公認で地方選に立候補し、政党交付金で報酬を受け取っている司法書士が起こした仮処分申立の裁判が終了し、私が判決に従って当該箇所の削除に応じ、私からの不服の申し立てや本裁判を提訴をしなかったことから、加陽麻里布の供託金30万円が返還されたという通知が届いた。
 これにて、司法書士が起こした裁判についての手続き諸々は、完全に終了したことになる。


■ 立花孝志が起こした裁判の期日が決まる

 NHKから国民を守る党が訴えている「パンフレット問題」だが、今度は立花孝志が個人で東京簡易裁判所に提訴をしてきたのだが、簡易裁判所で扱える案件ではないということで、地裁への移送だけが決まっていた状態だったのだが、ついに期日が決定した。
 第1回目の期日は、1月20日午後1時10分から東京地方裁判所の415号法廷となり、1月13日までに弁論書類を提出しなければならないということになった。

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 この裁判は、既に行われているNHKから国民を守る党から訴えられている裁判を「個人」で焼き直したものであり、既に東京合同法律事務所に代理人を依頼し、着手金についても支払い済である。
 なお、口頭弁論の期日決定の呼出状とともに、注意書きなどが4枚入っていた。最近はNHKから国民を守る党から裁判を仕掛けられようとしている一般の方もいらっしゃると思うので、私に関する情報はなるべくオープンにしていきたいと考えている。

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 立花孝志は「本人裁判」を宣言しているが、こちらは最初から東京合同法律事務所にお願いをしているので、ここから先の書類に関しては、すべて東京合同法律事務所が作ることになる。


■ 2020年のN国党についての総括

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 今年も1年間、NHKから国民を守る党についての記事をたくさん書いてまいりました。最近は「ハーバービジネスオンライン」を経由し、Yahoo!やライブドア、グノシーやスマートニュースなどに掲載され、多くの方にNHKから国民を守る党の実態を知っていただけるようになったと思います。
 今年は、1年間にわたってパンフレット等の送り付けが途切れることはありませんでしたが、最近もまた、立花孝志が「記者ではなかった」と発信してからは、ピザや代引商品が届くなど、被害がエスカレートしており、ますますN国党関係者、もしくは、N国信者が犯人であることを裏付けております。N国党を批判しているサーファーTAKASHIさんや離党議員の所にも被害が及んでいることを見ても、やはり犯人が広い意味で「N国党関係者」であることは疑いようのない話になっています。
 自宅をネットで晒されたり、最大50万円の懸賞金をかけられて謎の2人組に襲われたり、立花孝志や大橋昌信が自宅にやってきたりと、さまざまな実害を被りながらも、「NHKから国民を守る党」という国政政党の、反社会的な一面、カルト的な一面をしっかり伝えられたという意味で言えば、今年もまずまず頑張った1年だったのではないかと自己評価しております。
 唯一、心残りなことがあるとするならば、NHKから国民を守る党を年内に片付けることができなかったということで、やるべき仕事はきっちりやってきたつもりではあるのですが、日本の制度やシステムの問題で、年をまたぐことがほぼ確実になってしまったことが残念でなりません。時には多くの方からご支援をいただき、プロジェクトを動かしてきたにもかかわらず、年内に結果を出すことができず、朗報をお伝えできなかったことが悔やまれます。ただ、こちらのやるべき仕事は既に終わっておりますので、いつか必ず朗報をお伝えできるものと信じております。もう少々お待ちください。

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