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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#174)。

昨日まで、1週間にわたって「新型コロナウイルス・危険厨の防護マニュアル」をお届けしていたため、タイムリーな話ができなかったのですが、まず何から処理していこうって、「NHKから国民を守る党」のアホさ加減から処理してまいりましょう。僕は福島第一原発事故の時にも危険厨でしたが、今回の新型コロナウイルスにおいても危険厨です。どんなに気を付けていても罹る時には罹るのですが、それでも感染することがなければ幸せなことは多いです。みんなで気を付ければ感染者を減らせて、感染する確率を減らすことができます。この時期に何も気を付けていないアホは、国民の敵です。


■ NHKとコロナによる自粛から国民を守る党

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NHKから国民を守る党の立花孝志代表が5月8日、ほとんど取材してもらえなくなった定例会見で、党の名称を「NHKとコロナによる自粛から国民を守る党」に変更する方針であることを明らかにしました。だいぶ頭が悪いんですが、こんな奴らに年間1億円以上の税金が垂れ流されていることを考えると、うっかり投票してしまった全国のアホを恨みたくなります。ちょっと前だったら、こういうことをやっても「さすが立花さん!」なんて言われていたんだと思いますが、SNSも「5ちゃんねる」も批判の嵐。歓迎している人はほとんどおらず、完全に負のスパイラルに入りましたので、ここからはとんでもない勢いで日本中の国民から嫌われることになるでしょう。今はまだ「ネタ枠」にとどまっていますが、東京都知事選が始まる頃には立花孝志代表が立っているだけで、いろんな人から罵声を浴びせられることになり、また私人逮捕騒動を起こすことになるでしょう。

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かねてから警鐘を鳴らしていますが、立花孝志代表は新型コロナウイルスをまったく怖くない病気だとしています。高齢者は死ぬけど、若い人は死なないから大丈夫なんだと主張し、「自粛をする必要はない」と言い回っているのです。88次元からやってきたことを自称する頭の狂った医者など、ごく一部の例外を除き、ほぼすべての医師や専門家が「自粛をするべきだ」と言っているのに、「数字の天才」を自称し、日頃からホワイトボードでデタラメを解説している偏差値38のオジサンは、「自粛をする必要はない」と珍説を唱え、立花孝志代表の動画を熱心に見ているN国信者たちは「バカは同じ周波数で共鳴するの法則」によって、「俺の思っていたことを言ってくれてありがとう」のテンションになります。これだから僕はNHKから国民を守る党のことを「反知性派カルト集団」だと言っているのですが、立花孝志代表から「実効再生産数」の解説が出てきたことはありません。数字の天才を自称しておきながら、どうやって計算するのかも知らないことでしょう。

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実は、こうなることを1週間前に予言していた男がいました。僕です。アホがやりそうなことはだいたい読めます。名称こそ「NHKとコロナによる自粛から国民を守る党」というスベった名前になっていましたが、党名変更という奇策に見せかけたロンダリングに出てくる可能性は十分あると見ていました。もしかすると再び「NHKから国民を守る党」に戻ることはないかもしれません。新型コロナウイルスが終息する頃には「NHKと消費税から国民を守る党」にでもなっていることでしょう。どうしてこんなことになるのかと言ったら、立花孝志代表がワンチャン借金をチャラにしようと思っていると見るからです。名称を変更したぐらいで借金がチャラになるわけないだろうと思うかもしれませんが、かつて林大祐さんに「300万円の供託金を用意してくれたら3年にわたって毎年300万円を返済する」と約束していたのに、自分の提案に対して「その条件は飲めない。文句があるなら裁判してこい」と言っているのですから、基本的に「文句があるなら裁判で」のスタンスに変わりはないのだと思います。そうすると、例えば立花孝志代表に300万円貸していた人は、弁護士を使って返してもらおうとすると、ざっくり半分くらいは弁護士費用に取られてしまい、手元には150万円しか残らないので損をしてしまいます。立花孝志代表としては、借金を取り立ててきた相手がダメージを負っていればそれでいいし、どうせ裁判所から支払いを命じられても払わなければいいと思っているので、これまで通りに恋人とゴルフを楽しみ、キャバクラでシャンパンを入れ、自己承認欲求を満たしていくのでしょう。もともと「みんなの党」に党名を変えることでロンダリングを目指していた立花孝志代表なので、党名を変えることに何の抵抗もないことはわかっていましたし、N国信者から借りた5億円なんて、とっくの昔になくなっていると推測しているので、新たにお金を借りるための口実が必要です。「コロナのためにお金を貸してくれ」だったら言いやすい。そんなことから考えても、立花孝志代表のやりそうなことはマルッとお見通しだったわけです。ところが、もともとはN国信者で現在は「アンチちだい」として活動している人たちは、こんなことを言っていました。

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この人たちは今、どんな気持ちで見ているんでしょうか。わずか2時間で250人もの人が「いいね」を押してくれたようですが、それだけたくさんの人が「あるかもしれない」と思ってくれたのでしょう。そして、予想通りのことが起こりました。立花孝志代表が僕の先手を打ったツイートを見たのかどうかは知りませんが、「コロナから国民を守る党」にせず、「NHKとコロナによる自粛から国民を守る党」にしたというのは、大きなマイナスだと言えます。先にズバリの名前を出されたことで、まんまと同じ名前をつけるのはプライドが許さないので、いかにも立花孝志代表らしいのですが、「コロナによる自粛」から国民を守ることにしました。確かに、自粛を迫られたことで多くの人が経営に困る形にはなりましたが、逆に言えば、強制力がないのに腹を痛めながらも自粛に応じた日本人というのは、それだけ国民が協力的であるとも言えると思います。自粛をしなくていいなら自粛をしたくないし、これまで通りに経済を回してくれるのが一番良いのだけれど、そうはいかないから自粛しているわけで、アホには理解ができないのでしょう。日本人は破産してでも他人の命を守る国民性であるとも言えます。立花孝志代表のように、自分のことだけ考えて生きているわけではないのです。


■ 動画の再生数からN国党を分析する

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ここ最近、立花孝志代表のYouTubeの動画の再生数が上がっており、警戒が必要です。ここ最近の動画を見ても、「ステイホームは不要」とする動画が19万回、「中学生にもわかる政府が10万円を出し渋った理由」というデタラメ解説動画が22万回、「緊急事態宣言延長ほぼ決定、最低でも6月までは自粛延長で政府は国民にお金を配るべきです」という動画が13万回。いかに多くのアホが立花孝志代表のデタラメ解説動画を見て「なるほどガッテン」をしているのかがよく分かります。最低でも6月までは国民にお金を配るべきだと主張する動画では、Goodボタンが4030回も押される大盛況となっており、こうした政治解説動画で新たなアホが洗脳されていると言えます。

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ほぼ同じ戦略を取っている「オリーブの木」を見てみると、金正恩99%死亡という動画が18万回、金正恩の影武者説を検証するという動画が17満開、新型コロナウイルスの武漢ウイルス研究所起源説という動画が8万回となっており、株価の暴落、トルコリラの暴落といった話は3万回程度にとどまっています。「オリーブの木」になると話が少しだけ難しくなるため、数字は立花孝志代表よりも伸び悩んでいます。今年の東京都知事選では、オリーブの木の黒川敦彦代表も出馬を表明しており、YouTuber戦略を取っているカルト政党の代表2人による直接対決は見ものです。

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普通の人は、まず立花孝志代表の動画を見て勉強しようとは思いませんが、バカは違います。なぜ普通の人が立花孝志代表の動画で勉強をしないかと言うと、立花孝志代表がテーマにしているような内容は、勉強なんかしなくても知っているし、知識があれば立花孝志代表がどれだけ知ったかぶりをかましているのかが分かるからです。付け焼刃でデタラメをかましてしまう偏差値38のオジサンから学ぶことなんて何もないからです。ところが、バカは何も知らないので、わかりやすい言葉で説明されると「そうなのか!」となってしまい、何でも知っている立花孝志代表のことを「すごい!」と思ってしまい、この人なら何かしてくれるに違いないと思ってしまうのです。

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そうすると何が起こるかって、NHKから国民を守る党には全国からアホが殺到してしまうのです。かれこれ10年近くも立花孝志代表と苦楽をともにしてきた「古参組」と呼ばれる柏市の大橋昌信市議、宇都宮市の遠藤信一市議らは、まさに「致死レベルのバカ」で、新型コロナウイルスに効くと言って亜塩素酸ナトリウム水溶液にクエン酸水溶液を混ぜ、有毒ガスを発生させてから飲むという行為に出ています。しかも、この動画を見たオバサンがマネをして深夜に病院送りになる始末です。どうやらN国信者たちは、立花孝志代表の「政治」には興味がなく、「新型コロナウイルスで自粛する必要はない」という、普通の人が言ってくれないことを言ってくれることを期待しているようです。また、立花孝志代表が「パチプロ」を自称していることも大きいと思います。新型コロナウイルスでパチンコ屋さんやパチンコファンが迫害されつつある中で、どんなアホ理論であろうと「自粛をする必要はない」と言ってくれるのは、パチンコファンにとっては嬉しいものです。立花孝志代表のことを元パチプロだから応援しているというような人もいて、そんな人たちが立花孝志代表のデタラメ解説に納得している側面もあると見ています。立花孝志代表が「コロナから国民を守る」ではなく「コロナによる自粛から国民を守る」という政党名に決めたのは、少数派であっても、確実に支持してくれるニオイがする「自粛する必要なんてない」と考えている人たちの票を拾うためであり、今後、長らく日本経済が低迷するであろうことを考えると、「自粛する必要なんてない」と考える人は徐々に増えてきてしまうと思われ、この逆張りがそこそこ効果を発揮してしまう可能性があるのです。そして、この人たちには「自粛をしなければいけないんだ」ということは、どんなに理屈で説明しても聞いてもらえないことでしょう。そうすると、N国信者たちはどれだけ自粛が求められる状態になっても、あえて自粛をしないどころか、自粛をしないように呼び掛ける社会的害悪になりかねません。いや、既に十分、社会的害悪です。こうしたことからも「NHKから国民を守る党」を引き続き警戒し、人々に警鐘を鳴らしていく作業は必要になります。どうか放置をしておいても勝手になくなるだろうとは思わず、引き続き、NHKから国民を守る党がとんでもない反知性派カルト集団であるということを、皆さんもSNSなどでシェアしてください。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

立花孝志代表は6月18日告示、7月5日投開票の東京都知事選に立候補を表明しています。今のところ、小池百合子都知事は出馬を表明していませんが、出馬するのはほぼ間違いないと思われ、その他に立候補を表明しているのが、オリーブの木の黒川敦彦さん、日本第一党の桜井誠さん、幸福実現党の七海ひろこさんです。カルトのオールスター選挙みたいになっているのですが、この中で最も票を取れないのは立花孝志代表だと思います。もともと2016年の選挙でも票を取れていないのですが、知名度が増しても票を取れないのですから、どこぞの地方選も含め、立花孝志代表が再び政治家になることはないでしょう。しかし、あと5年間はこんな奴に年間1億円以上の政党助成金が入るのです。衆院選があれば、その収入は多少なりとも増えてしまうわけですから、たとえ勢力が落ちていたとしても、限りなくゼロに近づける努力をしなければなりません。これは新型コロナウイルスと同じように、コツコツと封じ込めていく以外に方法がないのです。アフターコロナには存在しない政党になるように頑張りましょう。

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