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犬のしつけは叱る or 褒めるの2択ではない

こんにちは、
家庭犬専門ドッグトレーナーのYUKAです。
出張レッスンやオンラインカウンセリングを通して
犬と人が抱えるお悩みを解決するお仕事をしています。

最近はトレーニングの手法として
叱る派、叱らない派というわかれ方をしているように感じます。
わたしもトレーニングや犬との日常生活において
叱るという選択はとらないのですが
(それ以外の手段をたくさんストックしている)

<叱らない>というワードだけが、
ひとり歩きをしてしまっているなと感じることが増えました。

叱ることによるデメリットや副作用については
ネットやSNSでたくさん見つけることができると思うのですが

では、どうしたら良いのか?という代替え案まで
独学でたどり着くのは、なかなか難しいのではないかなと思います。
(まだプロですら、学べる場は多くないのです)

わたしも今の考え方に至るまで
長い時間をかけてきたので
みなさんが同じ苦労をしなくて良いように
少しずつシェアしていけたらなと思います。

今日は本当に基本のお話ですが。

まず、犬の行動を変えるための選択肢は
叱る or 褒める の2択だけではありません。


たとえば<予防>という考え方があります。
犬がしてほしくない行動をとらないように
<きっかけ>を与えないという方法です。

たとえば、

愛犬が

ゴミ箱からゴミを漁る
▶︎ ゴミ箱に蓋をする、届かない位置に設置する

脱走する
▶︎ 玄関にゲートを設置する

靴を齧る
▶︎ 靴を下駄箱にしまう

誤飲する
▶︎ 誤飲してしまうものを片づける、隠す

興奮する遊びをすると噛みつく
▶︎ 興奮する前に遊びを切り上げる、遊びの内容を変える などです。


こんなのトレーニングじゃないじゃないか。
と思われるかもしれませんが
環境を変えることで問題が解決するのであれば、
わざわざ犬を変えることにこだわる必要はあるのでしょうか。

問題は犬だけにあるのではなく、
環境がそうさせているということもあります。


たとえば、ゴミ漁りについては
犬はもともと人が暮らすエリアの残飯など食べるという習性があるので、人にとっては汚いと感じるゴミや食べ残しを漁ってしまうというのは予測できる範囲の行動です。

人間だって、ダイエット中に自分の食欲をコントロールしきれないことがありますよね。私がそうですが。

犬は人より、さらに本能や感情で動きやすい動物です。ですから、犬の自制心に頼り切るのではなく、叱られなくて良い環境を整えてあげることも、彼らに必要なサポートだと思うのです。

犬を変えようとする前に環境を整える
そこで残った問題について
トレーニングでサポートする✍️


⁡行動は繰り返すことで習慣になってしまうので
<やめてほしい行動を叱る>というサイクルを何度も繰り返すよりも、そもそも、やめてほしい行動を出現させないということが大切なのです。

みなさまが愛犬との暮らしで悩んでいることがあれば
ぜひ、今後の投稿の参考にさせてください。

最後まで、ご覧いただきありがとうございます。

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