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転移と逆転移〈心理学〉
転移(transference)
クライエントが心理支援者に向ける非合理的な感情のこと。
この感情は、面接場面において、クライエントの過去の対人関係が反映されたものと考えられている。例えば、クライエントが親に対して抱いている(いた)感情を、親と重ね合わせた支援者に向けることを言う。このような感情を、転移感情と呼ぶ。
逆転移(counter transference)
心理支援者からクライエントに向けられる非合理的な感情のこと。
Heimann,P. によれば、クライエントの無意識的なコミュニケーションに支援者の無意識が反応した感情状態であり、クライエントを理解するために必要なものだと言われる。
現在のところ、逆転移は面接の中で必然的に起こるものとされており、クライエントに生じた逆転移の感情を、クライエントの理解と支援に役立てるという考え方が主流となっている。なお、境界性パーソナリティ障害では、心理支援者の逆転移を引き起こそうとすることが多いため、注意が必要だと言われている。
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