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アルバム「Voyagers」について

各サイトにて配信中

相方keiによる紹介

ユニット結成の話

AIRPORTのルーツは1999年まで遡る。

私chickiiと相方keiは熊本県のとある高校のクラスメイトとして出会った。

keiは放課後の教室でエレキギターを弾いていた。そのうち私はエレキベースを買い、セッションをするようになった。

ある日keiはパソコンのDTMで自ら作詞作曲した音楽を聴かせてくれた。

なんという面白いことをやってるんだろう、と思った。中学でブラスバンドや簡単な作曲に触れていた私は、keiとの音楽活動に傾倒した。

そのひとつが作詞だった。
彼の迷惑も考えず、曲想と歌詞を書いては片っ端から送りつけた。
彼はそれに応えるように、詞先のデモを打ち込みで作っては聴かせてくれた。

2000年から2001年にかけて、そのようなやりとりをかなり頻繁に行った。

人生で最もエネルギッシュに音楽に取り組んだ時期だったのは間違いない。

その後は進路を分かち、keiは沖縄に拠点を移す。
メールや郵便などの手段で引き続きやりとりをしていたが、物理的な距離やお互いの都合もあって次第に頻度は減少。

2000年代後半にもなると、高校時代ほど精力的に共同制作に力を注ぐことが難しくなっていった。

結成初期の曲もアルバムに収録

時を経て2014年頃、私がiPhoneのGarageBandを導入したのをきっかけに2人のDTM環境が整いはじめ、AIRPORTとして音楽活動を再開。

2015年にミニアルバム「Transmission」、2017年にコラボアルバム「空港プロジェクト」を発表。
その後、各々の個人制作を経て2021年に初のフルアルバム「Voyagers」の配信に漕ぎ着けた。

アルバムの中で最も古くからあるのは、2000年に私が作詞した5曲目の「One Holy Day」という曲だ。
Voyagersというアルバムは、AIRPORTが最もエネルギッシュだった(しかし制作環境が貧弱だった)ゼロ年代前半から温存していた作品が、アルバムの過半数を占めている(12曲中7曲)。

2021年、音楽活動の最初期から約20年。その歳月を総括するいいタイミングかもしれないと思った。
気恥ずかしいほどの若々しさや青臭さを、果敢なる宇宙探査というモチーフを与えることで一本筋の通ったアルバムになると思った。

いくつかの収録曲は、過去の自分たちの熱量に突き動かされるようにして新たに制作した。表題曲である11曲目「Voyagers」はその最たるものである。

言うなれば、このアルバムは完成に20年以上を費やしたのである。ビジネスの一切絡まない自主制作だからできたことだ。


…「Voyagers」は、そんなアルバムです。
一度聴かれた方も、もう一度聴いていただけたら嬉しく思います。

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セルフライナーノーツ

相方keiが、全収録曲のセルフライナーノーツを書いてくれました。

私もkeiとは別の切り口でぼちぼち書いてみようと思います。よろしくお願いします。


次の作品への励みになります。