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39歳、生むも産まぬもどうしたものか…。

「出産年齢タイムリミット」に急かされて

先日41歳の友人とランチをしていた。彼女は離婚を目指し奮闘中だが子どもはいない。私が子どもを「作るべきか」について、話していたとき、ちょうど1年ほど前、離婚を考え始めたときに、ふと悩み始めたと言う。

「どうしたもんか、って悩むよね。こればかりは年齢があるから」。

そう。妊娠出産には「年齢タイムリミット」がある。これを考えるとついつい、
「男性にはわかるまい…」と、悪態をつきたくなる。

友人曰く、周りを見ていても「子ども生む産まない問題」は波のごとく寄せては返してを繰り返すようだ。
私も一気に老いへの恐怖を感じ始めた39歳だが、まだまだこの波に翻弄されそうだなと。

妊娠にしっかりと未来計画を立てる同性カップルの事情

「子ども生む産まない問題」は、私の場合、パートナーと議論を重ねないとならぬ。

種をどこかから徴集しなければいけないから。私たちの場合は、「あ、できちゃった」ということはあり得ない。だからこそ、妊娠するための「未来計画」を事前に詰めないといけない。

現在、私たちが考えているのは、友人の協力者から種を提供してもらい、医療を介して妊娠を試みること。シリンジという針のない注射で直接注入する方法もあるが、排卵日のたびに友人にお願いする精神的負担を考えたら、お金は(たいそう)かかるけれど、医療を介す選択にした。

しかし、ここで私に降りかかった問題は「お金」。そしてパートナーから言われた「価値観」の問題。

①車一台分の予算は、私とパートナーどちらがどのように負担をするか?

②出産費用、育児費用はどうするか?

①に関しては、話し合いの末、多くをパートナーが負担することになった。が、パートナーはあまり納得していないようだ。

聞いてみると、②に費用に関してもそうだが、全て「平等、対等」であると主張するパートナー。

しかし、身を差し出し産む担当を担う私からすると、勝手かもしれないが、お金を稼げない期間はどうしても訪れるし、また、その妊活期間中はかなりの精神的、肉体的負担は増える。この点に関しては、とても平等とは、思えない。

しかし、「お金」は平等に…。

この話の際に思った、世の夫婦で経済的に強者と弱者の立場に分かれるが、ここだけ見て平等とはならない。金銭的価値のみわかりやすく、家事は無給だが負担は大きいものの、評価されない理不尽がある。

あ〜、この金銭的、強者、弱者の話が、私たち同性カップルの場合、妊活前から決めなくてはいけないし、スタート時点で「るんるん」とはなりづらかった。

パートナーから言われた言葉は、「男女だと、男が大黒柱っているのがあるかもしれないけれど、私たちはそうではないし、対等であると思っている」。

……。

「対等論争」はきっと永遠に決着を見ない


私は今、無職である。夏前に突然仕事を辞めることになり、それをきっかけに「今なら妊活ができる」ということでスタートをした。

だから、お金の話は、正直今の私は“弱い”。

パートナーの言い分はよくわかる。しかし、パートナーはかなり貯金があるのを知っている(ここで出し渋って、いつ、一体何に使うの?と疑問に思ってしまう)

いろいろ踏まえた上で、頭に浮かぶ浮かぶわ、疑問、質問…。

・この人と一生いるの?
・子どもが欲しいなら別の道を模索したらいい?
・それより、本当にそこまでして子どもが欲しい?

私はもともと子どもが欲しいとずっと思って生きてきたし、そうなることに疑いを持たずに生きてきたものだから…。

今の現実はかなり乗り越えがいのある、課題だなと思っている。

数年後、もし、願いが叶ったら、本当におめでたい。
数年後、もし、願いが叶わなくても、必ず納得して次に進んでいると思う。

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