なぜ小学生が先生を呼び捨てにするのか
※ここでいう先生は、学校の先生ではなく学童の先生です。
先生を呼び捨てする子どもたち
私は普段学童の先生をしていて、毎日小学生の子どもたちと遊んでいます。
勤め先学童は、職員を“先生”と呼ぶのが、決まりになっています。
ところが、子どもたちの中には、「先生」とつけずに、呼び捨てで呼ぶ子がいます。
その呼び捨てにする子の大半は、いたずらをするやんちゃな子です。
ただ、中にはおっとりとした性格の子も、たまに呼び捨てにしてきたりします。
日頃そういった子どもたちをみていて、なんで先生を呼び捨てにするかなーって考えてみました。
私の中で思いついたのは3つ。
①ささやかな反抗
②注目されたい
③距離を縮めたい
それぞれ、詳しくみていきます。
①ささやかな反抗
小学生の子どもは普段、親や学校の先生、あるいは私のような学童の先生から、
「勉強しなさい」「静かにしなさい」「ゲームしたらダメ」と、指図されています。
「あれしなさい」「これやっちゃダメ」と、言われた子どもはいい気分はしません。
多かれ少なかれうんざりします。
そんなうんざりした気持ちが日々重なり、いつの日か大人に対して反抗したくなる気持ちが湧いてきます。
「何でもかんでも、上からものを言うんじゃねぇ!!」みたいな。
その、ささやかな反抗の表れとして、先生を呼び捨てにしてるのではないか、と考えられます。
このような反抗の現れを示す子に対しては、「同じ目線で話しかける」ことを意識すると良いです。
「勉強しなさい」ではなく「勉強しようね」とか、「ケンカはダメ!」ではなく、「仲良くしようね」みたいな。
言い方を柔らかくするだけでも、子どもの大人への反感は減ると思います。
②注目されたい
これは、先生を呼び捨てにして、先生に注意されることで、承認欲求を満たしてると考えられます。
これはあくまでも、「呼び捨てにする」のと「叱られる」のをセットとして考えます。
普通、承認欲求を満たすときは「テストで100点とる」とか「お手伝いする」とかが挙げられます。
しかし、褒められるようなことができなくなる場合、逆に「悪いこと」をして注目を集めて、承認欲求を満たそうとします。
悪いことをして叱られることで、承認欲求を満たします。
こういう子の場合、誰かれ構わず、呼び捨てにしてる場合が多いです。
目立ちたがり屋のやんちゃな子どもたちですね。
こういう子に対しては、普段から気にして声をかけることを心掛けています。
悪さをして目立とうとしているので、いつも叱られていることが多いです。
そんな子には、何気ないときに声をかけたり、ほめたりして、「別に悪いことしてなくても、先生たちはあなたのこと見てますよー」ってのを、暗に伝えられたら、安心感が得られるのかな、と思います。
③距離を縮めたい
先生と仲良くなりたいという現れです。
この場合、誰かれ構わず先生を呼び捨てにするのではなく、特定の先生、距離を縮めたい先生だけを呼び捨てにします。
先生と仲良くして距離を縮めたいんだけど、どうすればいいかわからない!って子が、
呼び捨てにして先生の気を引こうとしている、ということです。
そういう子には、話をしたり、一緒に遊んだりしてます。
注目されたい子と同じで、
呼び捨てにしなくても、あなたのこと気にしてますよーってことを暗に伝える、と安心すると思います。
結局は関わる頻度
以上3つが子どもが先生を呼び捨てにする理由です。
①ささやかな反抗
②注目されたい
③距離を縮めたい
総じて言えるのは、子どもの目線にたって、たくさん話しかけて、たくさん遊んで、たくさん関わるのが大事だなあと思いました。
まあ、言うのは簡単てすけど、やるのは難しいです。
「呼び捨てにするんじゃなくて、ちゃんと先生と呼びなさい!」って注意する先生が多いです。
(私は注意しません…!)
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