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いつかわたしは

わたしの好きなこと


詩を詠むこと

本を読むこと

ものを書くこと

絵を描くこと

美術作品を作ること

楽器を演奏すること

音楽を聴くこと

歌うこと

美容に手をかけること

掃除をすること

哲学を学ぶこと

配信を聴くこと

勉強をすること

言語を学ぶこと

寝ること

美味しいものを食べること

美味しいお茶を飲むこと

ひとりでいること



ああ、こんなに好きなことがあるのに、いつも優先順位がぐちゃぐちゃになって自分に優しくない選択をしてしまう。

人と話す度に心のどこかを傷付けて、話した後には自分でその傷を抉ってしまう。

ひとりの時間を好くのに社交辞令でそのための時間を潰して、相手も自分も困らせる。

生きるのが下手すぎて少し人と離れて暮らしたくて、そうしたら自分の好きなものと自分を大切にできる気がして、でもそれは出来なくて。


全部が痛かった日。

耳に入ってくる音は全て鼓膜に刺さって、光は眼の奥を突いて、触れるものはやすりみたいに身体を削っているように感じた。

ベッドに辿り着いて布団を頭からかぶっても痛くて、気付いたら寝ていた。

起きたらあの暴力的な眩しさは嘘のように、音も光も優しくなっていた。


あんな日がもう二度と来ないように少し自分に優しくなろうと思ったけれど、世界が優しくなかったのだ。
だから次の日からも学校に行って部活に行って塾に行ってを繰り返した。

まだ自分に優しくなれない自分を、優しくさせてくれない世界を、恨めない。
社会的生物に生まれた責任を抱えて目を閉じる。



いつか、自分の好きなものに関わる仕事に就いて時間を大切にして生きるのだ。

平日は仕事から帰ってきたらお気に入りの配信でも流しながらお片付けをしてお風呂に入ったりスキンケアをしたりして暖かい気持ちになって眠るのだ。


週末には朝から図書館に行って本を借りて、掃除して、王様のレストランを流しながら一週間のごはんを作ってたまにはお菓子も作る。
疲れたらギターでも弾きながら歌ったり作ったお菓子やごはんをつまんで昼寝しちゃったりして。

たまには好きなアーティストのイベントに行って非日常を楽しむんだ。イベントのために美容院に行ったり服を買いに行くのもすごく楽しいんだろうなあ。


そんな空想を書き溜めて、


中学校へ入ったときに想像していた『三年後には死んでる自分』は今も生きづらそうに生きて、こうして文を綴っている。

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