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人生はたった一度――外尾悦郎

2020年末に第1弾が発売されて以来、
いまも連日、読者の皆様から感動の声が寄せられている
「1日1話、読めば心が熱くなる365人の教科書」シリーズ。

わずか1ページの分量でありながら、
一つひとつのお話には、
胸が熱くなる感動が詰まっています。

全部で730あるお話の中で、
皆さまの心に最も深く残ったのは、どのお話だったでしょうか?

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の教科書」シリーズの中から、
特に心に残った記事と、その感想をシェアしていきます。

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いまがその時、その時がいま
外尾悦郎 サグラダ・ファミリア主任彫刻家
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私の本当にやりたい彫刻とは、
新しいものを設置した時に、地元の人たちが、
あぁ、これはなぜいままでなかったんだろうか、
と感じるようなものをつくることなんです。

彫刻は大きくて重いものですし、
一度置いてしまうとなかなか退かせられません。
だからそこで生活していた人が突然リズムを狂わされたり、
邪魔に思うようなものではまずい。
新しいけれども、前からあってほしかった
と感じてもらえるようなものを必死に探していく。

したがっていまのアーティストといわれる人たちと
私が全まったく違うのは、
私は創造者ではなく、探究者であるということです。

ガウディも「人間は何も創造しない」という言葉を残しています。

では我われには何ができるかといえば
「発見」しかできないんですね。
彼が「私は神の創造に寄与しているだけだ」と述べたように、
草木が育ち鳥が空を飛んでゆく。
その不可思議な、人間業では成し得ないものの美しさ。
そうしたものを求めてそれに近いものをつくっていく。

そのためには「観察」が大切で、観察なくして発見はない。

だから人間にとって一番大切なのは
観察すること、つまり現実から逃避しないこと。

その現実に正面から向かっていく勇気が重要だと、
ガウディも説いているのだと思います。

我われは彫刻や建築といったように
勝手にジャンルを分けていますが、
本来人間というのは、その大本のところ、人間にとっての幸福ですね。
そうしたものを求めて、
初めていろいろなものを発見できるのではないかと思います。
 
私は長らくサグラダ・ファミリアの職員ではなく、
一回一回、契約で仕事をする請負の彫刻家でした。
教会を納得させる作品ができなければ
契約を切られる可能性がある。

命懸けという言葉は悲壮感があってあまり好きではありませんが、
でも私自身としては常に命懸け。

というのも命懸けでなければ面白い仕事はできないからです。

ただ本来は生きているということ自体、命懸けだと思うんです。

戦争の真っただ中で明日の命も知れない人が、
いま自分は生きていると感じる。

病で余命を宣告された人が、
きょうこの瞬間に最も生きていると感じる。

つまり、死に近い人ほど生きていることを強く感じるわけで、
要は死んでもこの仕事をやり遂げる覚悟があるかどうかだと思うんです。

この34年間、思い返せばいろいろなことがありましたが、
私がいつも自分自身に言い聞かせてきた言葉がありましてね。

「いまがその時、その時がいま」というんですが、
本当にやりたいと思っていることがいつか来るだろう、
その瞬間に大事な時が来るだろうと思っていても、
いま真剣に目の前のことをやらない人には決して訪れない。

憧れているその瞬間こそ、実はいまであり、
だからこそ常に真剣に、命懸けで生きなければいけないと思うんです。

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1日1話、私のイチオシ
致知出版社 致知編集部 淺倉広太郎
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私は「365人の仕事の教科書」の12月14日にある
「いまがその時、その時がいま」
サクラダ・ファミリア主任彫刻家・外尾悦郎さんのお話を選びました。

特に昨年は自身の膝の大けが、
身内の不幸などが重なり、命の有限性を痛感する一年でした。

人生はたった一度しかない。

だからこそ、「いまがその時、その時がいま」の思いで、
一日一日、一瞬一瞬を懸命に、
ご縁に感謝して全身全力で生き切らなければいけない。

その全身全力の瞬間瞬間を積み重ね、
会社の発展と全社員の幸せを実現する覚悟です。

【投稿募集】
◆募集内容
 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』もしくは、
 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』の中から、
  最も強く心に響いたお話と、その理由(250字程度)を
  下記の投稿フォームよりお送りください。

◆投稿に当たっての注意事項
 お送りいただいた内容は、
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 月刊『致知』誌面などで紹介させていただくことがございます。
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 ※感想をお寄せくださるだけでも結構です。

◆応募特典
ご投稿いただいた方全員に、
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プレゼントさせていただきます。

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は、人間学を学ぶ月刊誌『致知』から誕生しました。

『致知』は1978年に創刊され、
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