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限界からの1ミリ前進――井村雅代

2020年末に第1弾が発売されて以来、
いまも連日、読者の皆様から感動の声が寄せられている
「1日1話、読めば心が熱くなる365人の教科書」シリーズ。

わずか1ページの分量でありながら、
一つひとつのお話には、
胸が熱くなる感動が詰まっています。

全部で730あるお話の中で、
皆さまの心に最も深く残ったのは、どのお話だったでしょうか?

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の教科書」シリーズの中から、
特に心に残った記事と、その感想をシェアしていきます。

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1ミリの努力、1秒の努力の積み重ね
井村雅代 アーティスティックスイミング日本代表ヘッドコーチ
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オリンピック本番の1か月前には、
過労を防ぐために練習量をうんと減らすんですが、
それまではとにかく選手たちを練習漬けにしました。

一般の人は1週間に5日、6日働いて休みますが、
下手な選手は他の人と同じように休んではダメです。

上手な人が寝ている間も練習する以外に上手になる方法はないんです。
だから彼女たちには8日から10日に1日休ませました。

10日に1日の時はさすがの私も辛かったです。
選手たちはもっともっと辛かったと思います。
私たちはそういう練習をしてきたんです。

私が練習中に最も使った言葉は「無理をしなさい」という言葉でした。

いまの日本の企業で「無理をしなさい」って言ったら
大変なことになるようですが、
そんなことを言っている場合じゃないんです。

下手な子は無理をする以外に強くする方法なんかありません。

「無理をしなさい」
「力を出しなさい」

これはいまも私が一番使っている言葉です。

彼女たちには何とか私の思いを分かってもらおうと思って
たくさんの話をしました。
プールサイドのホワイトボードに言葉を書いては消し、
書いては消して話を聞かせました。

例えば「練習は嘘をつかない」「自分の可能性を信じなさい」。
自分の可能性はこんなもんだろうと小さく見積もりがちだけれど、
他人はもっと高く評価してくれている。
だから自分はもっとできるんだ、可能性があるんだと言いました。

「頑張って当たり前」
どんな質の頑張りをするかによって結果は変わるのです。

それから「心技体」の話もしました。
スポーツでは心技体の3つを揃そろえようとしますが、
心技体なんか滅多に揃いません。

だから、きょうの自分には何が欠けているか自分と語り合いなさい。
そして他の2つでそれを補いなさいと言いました。

「私はもう限界です」と言う選手には、
「限界ってどこにあるの? 指さしてごらん」と言うと、
はたと気がつきます。

限界を決めているのは自分。限界なんてありません。

「一ミリの努力」という話もしました。
きょう垂直跳びで40センチ跳べた選手に、
いきなり50センチ跳びなさいと言ったら、ハードルが高いと思うんですね。

そこで、あなたは明日40センチと1ミリ跳びなさいと目標を設定してあげる。
たった1ミリだったら跳ぶ自信はあります。
目標を達成する達成感と喜びも得られます。

次の日にはさらにもう1ミリ高く目標を設定してあげる。
それを続けることによって、3か月と10日後には
50センチ跳べるようになっているんです。

オリンピックに出てメダルを取る。
そういう大きな目標は持たなくてはなりません。
けれどももう一つ日々の目標がいるんです。

日々の目標とは、一歩前への努力で叶かなえられる目標。
そんな小さな目標にも、
大きな目標と同じだけの価値があるという話を選手たちにしました。

毎日毎日進化していくことが大事なんだ、
1ミリの努力、1秒の努力の積み重ねが大事なんだと
繰り返し言って聞かせました。

選手たちも、
「1日1ミリだけ、一歩だけ前へ行けばいいんですね。
それなら私たちにもできます」と理解してくれました。

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1日1話、私のイチオシ
致知出版社 経理部 大森美鈴
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「1ミリの努力、一秒の努力の積み重ねが大事」

この言葉に仕事でつまづいた時、気持ちが落ち込んだ時、
だからこそ努力しようと鼓舞されてきました。

井村コーチが、選手に向けて練習中に最も使った言葉は
「無理をしなさい」だったとあります。

これは、厳しくもありますが、
無理をして自分のすべての力を発揮すれば必ずできるという
希望の言葉でもあると感じました。

急に大きな飛躍はできなくても、
限界と感じるところから一日1ミリだけ、一歩だけでも前に進み、
会社の目標、そして、自分の目指す姿に成長していきたいと思います。

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