見出し画像

「人のせいにして問題は解決しますか」――岸良裕司

2020年末に第1弾が発売されて以来、
いまも連日、読者の皆様から感動の声が寄せられている
「1日1話、読めば心が熱くなる365人の教科書」シリーズ。

わずか1ページの分量でありながら、
一つひとつのお話には、
胸が熱くなる感動が詰まっています。

全部で730あるお話の中で、
皆さまの心に最も深く残ったのは、どのお話だったでしょうか?

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の教科書」シリーズの中から、
特に心に残った記事と、その感想をシェアしていきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「読めば心が熱くなる教科書二部作スペシャルBOXセット」
2023年1月31日まで10%オフで販売中! 詳細は写真をクリック

――――――――――――――――――――――
最も問題が解決しない考え方
岸良裕司 ゴールドラット・コンサルティング日本代表
――――――――――――――――――――――

京セラ在籍時、稲盛和夫さんは
「私にもできるのだから皆にもできる」と常日頃語っていた。
だが、僕は新入社員の頃、
自分が稲盛さんのような凄い人になれるとは到底思えなかった。

でもある時、稲盛さんのような偉大な人が存在しているからには、
必ず何かの理由があるはずだと考えるようになった。
要するに「あの人だからできる」という考え方をやめたのである。

「あの人だからできる」と定義すると、
学びがそこで止まってしまうからだ。

大好きだった京セラを飛び出したのは43歳。
現在様々な赤字企業や問題を抱えた組織の
経営コンサルティングをさせてもらっている。

相談の中身はそれぞれに異なるが、何か問題があって、
ずっと解決しない時には必ず一つの共通した症状がある。

それは「人のせいにする」ということだ。

「あそこの会社は力があるから」
「うちには人材がいないから」といったように
「○○のせいだ」という言葉が必ずどこかに出ている。

いつも僕は同じ質問をする。

「人のせいにして問題は解決しますか」

世界中の誰に尋ねても「しない」と口を揃えて答える。
にも拘かかわらず、我われは人のせいにしがちで、
その結果、問題を放置してしまう。
見方を変えれば、その症状があったとしたら、
そこに改善のチャンスがあるということだ。

稲盛さんは講話の中で
「宇宙は常に進化発展している。
そこに心を委ゆだねるならば、京セラも未来永えい劫ごう発展する」
と我われに語られた。

僕も曲がりなりに50年以上の人生を生きてきて、
確かにそうではないかと思う。
世の中はよき方向へ向かっている。
それなのに、その妨さまたげになるものがあるとすれば、
それは我われの持つ、最も非生産的で問題が解決しない考え方、
「人のせいにする」ということではないだろうか。

かつての僕がそうだったように、自分の思うような仕事や部署に就けず、
悶々としている人は少なくないだろう。

だが仕事というものは「自分がいたら助かる」という部分を
見つけるところから始まるのだと思う。
そしてそれは必ず見つけられる。
職場には必ず困っていることがあるからだ。

会社が自分を雇ってくれた理由とは何か。
それを自らに問うところにきっと新しい扉が開かれている。

……………………………………………………
1日1話、私のイチオシ
致知出版社 書籍営業部 小嶺伸一郎
……………………………………………………

「人のせいにして問題は解決しますか」

世界中の誰に尋ねても「しない」と口を揃えて答える。

にも拘らず、我われは人のせいにしがちで、その結果問題を放置してしまう。

この記事の通り、「人のせいにする」ことが非生産的で
何も解決しないと頭では分かっていても、つい人のせいにしてしまう。

問題が起きたり、自分にとって不都合なことが起きた時に
岸良さんの言葉を思い出し、
人のせいにしては問題は解決しないし、成長が止まってしまうからダメだ、
どうやって改善していくかだけを考え行動するよう心がけている。


【投稿募集】
◆募集内容
 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』もしくは、
 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』の中から、
  最も強く心に響いたお話と、その理由(250字程度)を
  下記の投稿フォームよりお送りください。

◆投稿に当たっての注意事項
 お送りいただいた内容は、
 弊社から配信しているメールマガジンやSNS、
 月刊『致知』誌面などで紹介させていただくことがございます。
 フォーム上で、掲載可、匿名なら掲載可、掲載不可を選択ください。
 ※感想をお寄せくださるだけでも結構です。

◆応募特典
ご投稿いただいた方全員に、
「読めば心が熱くなる1週間の言葉カレンダー」
(PDFダウンロード形式/非売品)を
プレゼントさせていただきます。

【応募フォームはこちら】

「読めば心が熱くなる教科書二部作スペシャルBOXセット」の
ご購入はこちら

―――――――――――――――――――――――
シリーズ累計39万部のベストセラーとなっている
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』
は、人間学を学ぶ月刊誌『致知』から誕生しました。

『致知』は1978年に創刊され、
以来、「いつの時代でも仕事にも人生にも
真剣に取り組んでいる人はいる。
そういう人たちの心の糧になる雑誌を創ろう」
を創刊理念に、一流のプロフェッショナルの
生身の体験を伝え続けてきました。

書店では手に入らない定期購読誌でありながら、
44年間、口コミで増え続け、11万人に購読されています。

【『致知』の詳細は表紙をクリック】

『致知』2023年2月号特集「遂げずばやまじ」には柔道家・阿部詩選手が登場します。