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すっぴんWEEKEND

土曜日は何故か早くに目が覚めた。5:45。
仕事が休みの夫を起こさぬようにリビングへ行き、伊藤野枝の本を読み切った。栗原康「村に火をつけ、白痴になれ」。ものすごいパンチの効いたタイトル。100年前の女性アナキスト。とんでもなく図太く、わがままで自由、世間にどんなに叩かれても負けないパワフルで強烈なキャラクター。嵐のような人生。彼女の主張は時に一貫性は無いが、それも人間らしさを感じさせる。共感できることもとても良い。人々、特に女性の自由を提唱している。女性は男性に奴隷化されていると。男女の賃金格差、家での妻・母としての務めの強制、最終的には結婚制度を批判している。
残念なことに100年前の問題は殆ど今も変わっていない。野枝、現在の日本を見たら何と言うか。
栗原康の書きぶりもめちゃくちゃ面白く、読んでいて楽しい。どんどん読んでしまう。不思議だったのは、どうも女性が書いているように感じられること。具体的にどこが、という訳ではないのだが、男性が書いているとは信じがたくなる程に。あとがきで、著者が元カノに新宿らんぶるで土下座させられた話も面白かった。

体調はイマイチ。ピルの休薬期間であるのと、土器ワイン屋曰く重心が低い日なので体調を崩しやすいとか…。
家に遊びに来てくれる友人から絶望のLINEが届く。実家から来る予定なのだが、化粧ポーチを自宅に忘れてきていることに出掛ける直前に気付いたとのこと。わたしは全然気にしないけど、彼女は化粧しないで人に会うのいやかな?どれくらいいやかな?自宅に一旦帰らなきゃいけないレベルかな?と考えながら「わたしも夫もすっぴんだから、すっぴんで来る?笑」と打っていたら丁度「すっぴんで行くしかない」と来たので、「笑」を消して送った。今日はなんだか化粧するのが面倒くさいな〜と思っていたからタイミングが良い。久々に見た彼女のすっぴんは普段より少し幼く見えたけど、綺麗だった。わたし自身もすっぴんでいることなんて普通に忘れていつも通りベラベラ喋ったし、すっぴん、楽だな。
新しい職場の報告をしたり、友人の職場の男女格差や上司の考え方の話をしたり。なかなか古き悪き習慣や考え方は変わらない。そこに順応してしまうほど心は殺せないが、ひとりでそれを薙ぎ倒していくようなカリスマ性を持ち合わせる人はこの世にどれくらいいるのか。どう折り合いをつけてやっていくか、悩むよね。
13時から21時までモグモグ食べてチビチビ飲んで、あっという間だった。
友人をいつもの信号まで見送ってから、うーんなんか頭が痛いな?と思う。いつも通りのペースで飲んでしまったけど、やっぱりピルの休薬期間だからだろうか。家に帰ってからどんどん痛くなるので、良くないよなと思いつつ堪らず頭痛薬を飲んだが全然効かなかった。どうにかシャワーを済ませ、歯を磨き、バタンキュー。

今朝はすっかり頭痛も治り7時前に起床。
よしよし今日は良い感じ。テキパキ昨日出来なかった分の片付けと朝の家事をこなす。
夫が美容院へ行っている間にスーパーで買い物を済ませ、ご飯を炊きおにぎりを握る。タコさんウインナーと卵焼きを焼く。そうだ、天気だ、桜だ、ピクニックだ。日焼け止めだけ塗って近所の公園へ。

ちょっと咲くのが遅めの近所の桜はまだまだ満開
適当おにぎりとタコさんウインナーと卵焼き
爽やかな風が吹くたびに舞い散る花びら
桜は散り始めてからがまた良いね

おにぎりを食べ、コンビニで買ったコーヒーを飲み時々桜吹雪に吹かれながらいろいろと喋る。
帰ってからは本を読み、夫がピザを作り始めたので、なんとなくわたしも急にやる気が出て風呂掃除をした。やった、やっと久しぶりにやる気が出た。蓄積している床の汚れなど取りきれないところもあるけど、かなり綺麗になった。
夫の手作りピザは美味しかった。ビールを飲みつつまた色々と喋る。旧態依然とした会社や、女性にとっての結婚、外国人差別についてなどなど。

少し胃もたれになった。
しかも昼ごはんの時に気付いたけど、右顎が痛い。顎関節症?嫌だな。100%体調バッチリの日って一年のうちにどれくらいあるんだろう。数日?あるか?

この週末はそんな感じです。

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