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原始的な夜

金曜日。
早朝、羽田空港まで夫を見送り羽田にあるタリーズコーヒーで出勤までの時間を潰す。
旅行客が沢山で、この中で日本を出たことがないのわたしだけかもなあ〜と思う。世界一周をすると言って大学受験を辞めたわたしは、未だ海外旅行にすら行ったことがない。少し恥ずかしい。今年の目標はパスポートを取ること。ふ。

昼過ぎまで上司とダラっと週明けの準備をした。
まあ、なんとかなるっしょと切り上げたけど、帰ってからあの件って大丈夫なのか…?と不安な要素が出てきたりもした。ま、それも含めて、なんとかなるっしょ。
そしてこの日は待ちに待った初任給の日。ところが午前中何度ネットで口座を確認しても入っておらず、口座番号を伝え間違えた…?と不安になる。
上司に聞いてみたら、なんと振込時間は経理担当が銀行に振り込むタイミングによるとのこと。エッ、前以て振り込んでおいての時間で自動入金じゃねえの?!そんなアナログ?!今時そんな会社があるなんて。10時前には振り込んでくれよ。
上がる時間まで振り込まれておらず、しつこく不安がってたので上司にお金にがめついと思われてたらと恥ずかしいけれど、仕方ない。
結局15時過ぎに無事入金が確認できた。

うっひょーと言うことで2ヶ月ぶりに土器ワイン屋へ行く。一旦家に帰り少し昼寝をしたので身体も軽い感じ。店のBGMがその日からサバンナ(動物の声)に変わっており、それがすごく良かった。
今まではピシーとキメの細かい空気が張り詰めた若干緊張感のある空間だったのが、暖かく原始的な空間になっていた。子どもに返ったような心持ちになり好奇心が疼くような空間。
ワインも料理もものすごく美味しく、スルスルと身体に吸い込まれていった。調子に乗って4杯飲んだが、店主にも「全然酔っていませんね」と驚かれた。そもそも強い人は4杯くらいと思うかもしれないが、少し前のわたしは3杯も飲めば酔っ払った。この店だからと言うのを差し引いても、前職を辞めてからお酒がグンと飲めるようになった。
久しぶりに重心を見てもらったが「だいぶ良い」とのこと。多くは内側の外側(表現難しい)が落ちがちらしいが、あまり落ちずに整っているとのこと。やったー、自分でもそのような感覚が確かにある。
お店は満員で大賑わい。帰る頃には動物の声は人々の声でかき消されていた。ひとり客はわたしだけだったが、少しだけ会話を交わした女性2人組のうちの1人がInstagramでわたしを見つけDMをくれ、さらに別の一組のうちのブルーのヘアが素敵な女性が、前に店主から話を聞いていた、祖父の縄文人についての本の復刊活動をしている人であることがわかった。非常に面白そうな本なので気になっていたのだ。帰り際に少しだけ話をしたら彼女もDMをくれて、新たな交流が嬉しい夜になった。
直前まで店主には金曜か土曜に行くと伝えていたのだが、金曜日にしてよかったとしみじみ思った。

昨日はそんな感じです。

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