見出し画像

二日連続本屋さん

日曜日はまあまあひっそりと過ごす。
午前中はなんだか身体が重く、のそのそと少しずつ家事を進行。買い物から帰った夫はせっせと副菜を作りまくり計七品を昼と夕方に作ってくれた。ありがたい。翌日からの一週間は安泰だ。
午後はお気に入りの本屋へ行く。電車に乗ってドアトゥードアで30分くらいなので、ちょっと出掛けたい気分にちょうど良い。お店のお姉さんも顔を覚えてくれていた。全身赤い服を着ていたわたしは「かわいいですね!気持ちが明るくなる!」と言われて「あ、ありがとうございます。明るい色にいつも元気もらってて…えへへ」みたいな変な返しになってしまう。
どの人か忘れたけどTwitterで射手座は褒められると「………!!」と頭真っ白になると書いてあったが、本当にその通り。サラッと上手く返せないものか。あったら買いたいと思っていた新刊があったので一冊購入し、パレスチナ支援の寄付をして缶バッチをもらう。前に布製のものをもらっていたのだけど、夫が缶バッジが欲しいんだよな〜と言っていたのでちょうどよかった。
入ろうと思っていたカフェは並んでいたので、ケーキ屋でケーキを買って帰宅。外出時間は約3時間。このくらい軽いお出掛けはリフレッシュになるし、身体への負担は少なくて良い。
土日共に夫が8時くらいから眠がり、つられてわたしも二日とも9時台には就寝。

月曜日。
あんなに早寝したのに超眠い朝。仕事が無ければ…と恨めしく思う。通勤電車はラッキーで途中から座れて本を読むことができた。前日から読み始めたのは安田菜津紀「国籍と遺書、兄への手紙」。昨年トークイベントに行ってサインをもらっていたのに、ずっと積んだままになっていた。前日彼女の新刊を買ったので、いい加減読まねばと手に取った。父が亡くなった後で彼が在日コリアンだと知った安田さんが、父や祖父母の人生、自身のルーツを巡る旅を綴っているのだが、電車の中なのに目に涙がいっぱい溜まってしまった(溢れるのはなんとか我慢)。これは家で読むべきと思いつつ、懲りずに仕事帰りの電車でもカフェでも読んでいる。
午前中に仕事が終わり、マッハで帰宅しカレーを作り食べ、月曜恒例のかえるのピクルスのぬいぐるみを整理し、また外出。
まずは美容院。お金の話から、なんとなく政治の話に流れてしまって相手の考え方や知識を窺いながらの話で少し疲れた。その後はいつものコーヒー屋さんへ。読みかけの本をテーブルに置いていたら、コーヒー屋のおばちゃんが興味を示してくれて、色々と説明をした。これで読んでくれたら嬉しいな。お客さんが落ち着いていたので、新しい仕事の話も聞いてもらった。彼女の周りにも障がい者や外国人などマイノリティーの知り合いが多いらしく、話を聞くのも面白かった。
そして、夜はこの日のメーンイベント。前日に行った本屋さんが主催する、バーで好きな詩歌を披露する会。
…ものすっごく楽しかった。ちょっとどうかと思うくらい楽しくて泣きそうだった。2時間制で美味しいおつまみが出て美味しいお酒はおかわり自由。お酒を飲んだら朗読する緊張も解れたし、他の参加者が選んできた歌詞や詩の世界に浸るのも心地よかった。主催の本屋の店主が選んだ詩が、ネイティブ・アメリカンを30年研究していた人の詩だったのだが、わたしが持って行った詩はネイティブ・アメリカンであるナバホ族の讃歌という偶然に驚いた。隣の席になった女の子は、わたしの好きなカネコアヤノを持って来ていたし、わたしが二つ目に用意していた折坂悠太のことも知っていた。詩に感じることや好きな理由などを話して、それをスムースにわかってもらえることが嬉しかった。帰りの電車が一緒になったおばさんは小学校の特別支援クラスでケアする仕事をしているらしく、共通点に盛り上がった。また次回も絶対に参加したい。
幸せな夜だった。

日曜と月曜はそんな感じです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?