風浦遙(秩父橋架道橋)

X(旧Twitter)でイラストを描いています。

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最近の記事

クソお題箱お焚き上げ祭 Season3

第三回です。いい加減にして お題箱。匿名で絵のお題を送信できるサービスです。 これね。みなさまいつもありがとうございます。実際楽しみにしています。 筆が遅いながらも、現行の合間を縫って描いていきたいと思います。 ただ、 変なお題を送ってこないで たのみます。 怪文書 意味がわかると怖い話? 見直してくれ~ お買物メモを送らないでくれ~~ お悩み相談室 そうじゃないですか?(適当) 俺もそう思います。お題だって言っているでしょうが。 人違い ありが

    • 〔鶴見線探訪〕夏の幻〔横浜市電鶴見線〕

      横浜市を走った路面電車には、かつて幻の「鶴見線」があった。 もう一つの”鶴見線” 戦時下、逼迫する京浜工業地帯への輸送の足として横浜市電に14年ぶりの新線が開業した。生麦~鶴見駅前を結ぶ「鶴見線」である。 軌道は第一京浜国道上に敷設され、新国道架道橋下で省線「鶴見線」と交差していた。 路線延長は2.4km、全線複線。途中停留所は伝わっていない。施工は松尾組。 市電鶴見線敷設の経緯 1941年日米開戦以来軍需産業は隆興の一途をたどる一方、ガソリン使用統制等の影響から

      • 〔鶴見線探訪〕官報告示まとめ〔個人用メモ〕

        備考 *旧字体は新字体に直してある。 *漢数字はその使用が一般的な場合を除きアラビア数字に直してある。 *株式払込金額の変更、取締役の住所等の変更、土地収用法の適用に係る告示は除いてある。 大正13年04月29日 官報第3502号 鉄道免許状下付 本月26日鶴見臨港鉄道株式会社発起人浅野総一郎外6名ニ対シ鉄道敷設免許状ヲ下付セリ其起業目論見ノ概要左ノ如シ(鉄道省) 動 力  蒸 気 軌 間  3呎6吋 起終点  神奈川県橘郡田島町 同県同郡潮田町 延長哩程 2哩76鎖

        • 〔鶴見線探訪〕看板は残った〔三宝住宅社〕

          国道駅高架下。それは今でも来訪者を迎えている 神奈川県公認・三宝住宅社 国道駅は1930年開業。鶴見臨港鉄道の鶴見仮~弁天橋間の旅客線開通と同時に設置された。なお当時は中通路がなく、ホームへの階段は南側にあったようだ。 昭和初期の雰囲気を色濃く残し都会のトワイライトゾーンとして人気である高架下は、開業から国有化される1943年頃までの間、臨港デパートという商業施設として使用されていた。呉服店や文房具店があったと伝わっている。 最後の「焼き鳥国道下」が2022年頃に閉店、

        クソお題箱お焚き上げ祭 Season3

          (備忘録)立川市「江の島道」の謎を解け

          立川市幸町地先、多摩都市モノレールの砂川七番駅の東側。五日市街道から分岐する小道は「江の島道」と呼ばれている。 一般的に江の島道といえば、東海道藤沢宿・遊行寺橋(大鋸橋)西詰から江の島までの道中一里弱を指す。途中いくつか脇道はあるものの、概ね鎌倉~江の島周辺に収まっている。 この道の名前について ・中央を南北に所沢道・江の島道が通る<立川変遷地図集・栄町の記事> ・(砂川小学校*の)通学路は今の江の島道が通称長い山、または学校道と言われ(…)<立川市教育百年史>*現第八

          (備忘録)立川市「江の島道」の謎を解け

          〔鶴見線探訪〕小ネタ〔扇町〕

          単体だとボリュームが少ない記事を2つ ①扇町駅の由来 ▶扇町支線は1928年8月開業。 ▶「扇町」の駅名(地名)は、京浜工業地帯埋め立ての主導者・浅野総一郎、その浅野家の家紋が扇であることにちなみ名付けられたものであることは今更説明するまでもない。 ▶ただし、その「扇」家紋、正確にイメージできるだろうか。 ▶正解はこちら。 ▶これは「開きかけた扇を真上からみた図」である。 ▶ちなみにこのマークは浅野セメント所有の貨車にも取り付けられていた。 ②海芝浦支線の出自

          〔鶴見線探訪〕小ネタ〔扇町〕

          〔鶴見線探訪〕オーイ!とんぼ道 〔日本鋼管専用鉄道〕

          かつて鶴見川左岸の工業地帯を走った機関車は、今も乗ることができる。 JFEとんぼ道とは ▶鶴見小野駅と弁天橋駅の間、河口踏切付近にある遊歩道。JFEエンジニアリング株式会社が管理している。 ▶かつて存在した日本鋼管専用鉄道の廃線敷地である。 JFEの沿革 ▶JFEエンジニアリング鶴見事業所の歴史は1917年に創業開始した浅野造船所に遡る。 ▶浅野造船所に資材を供給するため浅野製鉄所が当地に発足、鶴見製鉄造船と名称が変わった後、1940年に日本鋼管と合併した。 ▶日本鋼

          〔鶴見線探訪〕オーイ!とんぼ道 〔日本鋼管専用鉄道〕

          〔鶴見線探訪〕A girl... 〔田辺新田可動橋〕

          幻の可動橋 ▶鶴見線の武蔵白石~浜川崎間に可動橋があるのをご存知だろうか。 ▶正確には鶴見線本線ではなく川崎貨物駅方面につながる高架の連絡線上になる。 ▶「田辺新田可動橋」。富士電機株式会社川崎工場の出入口に架かっている、現役の昇開橋である。 ▶武蔵白石方面へ下りてくる高架橋がちょうど富士電機川崎工場の出入り口にかかってしまい車両通行の支障となるため、このような昇開橋が設置されたと考えられる。 ▶使用されるのは、川崎工場で製造された製品を船舶により出荷するため白石地区に輸

          〔鶴見線探訪〕A girl... 〔田辺新田可動橋〕

          (備忘録)監督署小路(新潟電鉄)

          新潟電鉄の短命な停留所「監督署小路」 ▶新潟交通電車線(当時は新潟電鉄線)の併用軌道区間にはかつて「監督署小路」と呼ばれる停留所があった。 ▶新潟市中央区白山浦一丁目付近。新潟市側の起点・白山前駅の次駅。 ▶1936年(昭11)4月1日 県庁前-東関屋間に新潟電鉄の駅として設置 ▶1944年(昭19)9月1日 併用軌道上の他停留所とともに廃止 ▶昭和前期の8年間のみ営業した”幻の駅”である 「監督署」とは? ▶内務省土木監督署を指す。 ▶1875年(明8)、全国を6つ

          (備忘録)監督署小路(新潟電鉄)

          #9 白新線

          白山と新発田をつなぐ「白新線」 鉄道敷設法改正(昭和2年3月30日) 別表第55号の次に左の一号を加ふ ・新潟県白山より新発田に至る鉄道 ▶その目的は ①越後鉄道(現JR越後線)沿線の貨物を新潟港へ直接回送するため ②信越本線新津~長岡間の貨物輸送におけるバイパス的役割 ▶工事開始は1939年(昭14) ▶1943年(昭18)11月1日越後線・関屋駅~新潟駅(初代)が貨物線として開通。 ▶翌月12月20日から気動車による旅客運輸を開始<西吉田-東新潟港*間> * 新潟臨

          (思考の整理)「王子保」について

          ――「古代には、河野や敦賀の海と武生の国府を最短コースで結び、塩を運んだといわれる「塩の道」があった」(…)「往古は王子保、元暦2年(1185年)より大塩保と号す」と記される。(王子保の歴史|おうしおFUN!) ▶ちなみに所謂塩地名において塩の運搬ルートを考える必要はない。 「大塩保」「オホシホ」の地名由来 ▶「シホ」地名は「しぼんだ沢」を示す。 ▶王子保地区の大塩町はまさにこの特徴を捉えている。 ▶おそらく原義はこの「しぼんだ(ような)沢の地形」だろう。 ▶また「保」

          (思考の整理)「王子保」について

          〔鶴見線探訪〕赤い橋のプリンセスは〔弁天橋駅〕

          弁天橋駅の謎 ▶鶴見線の弁天橋駅は、かつて付近が漁村だった時代に祀られていた弁天社の池に架かっていた赤い橋に由来するという。 「弁天橋」について ▶弁天(弁財天・弁才天)はインド神話から仏教に取り入れられた女神。七福神の紅一点で音楽(芸能)・財福・知恵の徳があるとされる。 ▶三弁天として芸州宮島、江州竹生島、相州江の島がある。 ▶日本では宗像三女神の次女・市杵島姫(厳島社)と習合し、水の神として祀られることが多く、そこには池(及び橋)が作られることになる。 ▶寺社におけ

          〔鶴見線探訪〕赤い橋のプリンセスは〔弁天橋駅〕

          (備忘録)洲ノ埼燈臺

          洲埼灯台の概要 位 置 北緯34度58分31秒 東経139度45分27秒    (千葉県館山市洲崎字大塚1043) 初点灯 1919年(大正8)12月15日 光り方 単閃白赤互光(30秒ごとに白1、赤1) 東京湾と太平洋の境界をなす ▶洲埼灯台と剱埼灯台(神奈川県三浦市)とを結ぶ線は東京湾の境界線と定義されている。 本灯台の建設の理由 ▶不明であるとのこと。 ▶洲埼灯台付近の海域は航海の難所であり、特に南方の平砂浦海岸への誤進入による座礁事故が相次いでいたという。

          (備忘録)洲ノ埼燈臺

          クソお題箱お焚き上げ祭2

          もうこんなことはしたくないんだ…俺だって… お題箱とは? これ。匿名でお題を送ることができるwebサービスです。 「お題」。ここ重要ですからね お題とは? ▶絵などの芸術作品の中心内容として扱われている事柄。主題。テーマ。 リクエストをするな 丸出し これに関しては、俺が普段書いている絵も悪い。すみませんでした。

          クソお題箱お焚き上げ祭2

          〔鶴見線探訪〕潮風に消える国

          工業地帯に満鉄の面影を探して JR鶴見線・昭和駅附近に小さな廃線跡がある。 ▶浜川崎方面から扇橋で運河を渡ってくると、昭和駅手前のカーブ付近で一つの線路が東洋埠頭方面へ分岐している。「東洋埠頭専用線」である。 ▶2011年、最後に残った東亜燃料の工場が閉鎖となり廃止された。 ▶貨物輸送が減少して久しい鶴見線において今やこの手の廃線は枚挙にいとまがない。ただし、この引込線については1つだけ特筆すべき点がある。 ▶敷設したのが南満洲鉄道。あの「満鉄」であるということだ。

          〔鶴見線探訪〕潮風に消える国

          #8 高千穂線・高森線

          高千穂線・高森線とは ●高千穂線 鉄道敷設法(大正11年)別表百十九: 熊本県高森より宮崎県三田井*を経て延岡に至る鉄道 *現在の高千穂附近 ●高森線(宮地支線) 鉄道敷設法(明治25年): 熊本県下熊本より大分県下大分に至る鉄道* *のちに政府予算承認の不要な軽便線として着工したため削除 高千穂線について 高千穂線のルートはほぼ「高千穂往還」に沿っている。古くからの肥後国への道のりであった。 高千穂往還の主な経過地は以下の通りである。 日向国延岡城下・板田橋~南方~細

          #8 高千穂線・高森線