身体を資本だと売り上げは落ちる一方
今回の記事は支離滅裂になってしまうかもしれませんが本音を書きます。
僕たちが従事している建築業界では、身体が資本となります。身体が元気なうちはバリバリ現場で働くことができるので、20代後半から独立して40代までの15年間ほどはまぁまぁ稼げて気分が良くなってその後に地獄を見る、と言う構図が業界内で蔓延っています。
身体を資本とする職業柄、40代から下り坂で売り上げはどんどん落ちていきます。そうして今日苦しんでいる先輩方をたくさん知っています。
もうひと世代前の大先輩方は、時代の背景もあって動けるうちにバリバリ働いてあとは小遣い稼ぎ程度にぼちぼち働くスタイルでもなんとか逃げ切れていました。が、現代の40〜60代の先輩方は逃げきれずに苦しんでいます。
話のベクトルを僕たち世代に向けると、まず僕たちはここ100年の歴史から色々と学べると思っています。
多くの人は何も考えずに朝から晩まで、来た仕事全てを無理くり請けて、バリバリ現場で汗水垂らすことに美学を感じている。これを言うと、『お前はラクしたいだけだろ』『働けるうちに働け』『覇気のない若者』と批判されます。
僕は全く逆だと思っています。
ラクをしているのはそっちだし、今のうちから身体以外の資本を作らなきゃいけないし、現場でバリバリやらない=やる気がないなんてあまりにも乱暴な正義感だし、この業界で長くやっていこうと思っているからこそ今から考えなくちゃいけないと思っています。
僕の言ってることは、結果がすぐに出るものではありません。すぐに結果が出るなら誰も苦労しないですよね。なので、結果が出るまでの間は現場でバリバリ仕事量こなして売り上げという数字で結果を出している人達からは口だけのアホだと言われ続けます。
僕から言わせてもらえば、現場でバリバリ族の人たちは一生懸命働いている感を出していますが、ラクをして逃げているだけだと思っています。
だってラクですもん。現場で朝から晩までひたすら働くの。笑
本当に向き合わなくてはならない課題から目を逸らしてはいけない。そのペースでいつまで働くつもりなのか?身体を資本にしている以上、売り上げは落ちる一方だけど大丈夫なのか?
今目の前の仕事に集中することが大事!と反論されます。もう何度もこの類の会話は経験してます。笑
僕の答えは、『今目の前の仕事をこなすのなんてドレスコードであって、問題の本質から目を背けて良い理由にはならない。』
だったらお前は何をしているのかと言われると、
①しっかりとした組織の基盤造り
②組織のリーダーに必要なモノの勉強
③自社にポイントが入る仕事を選ぶ
④周辺地域コミュニティに真摯に向き合う
⑤薄利多売をしない
今の僕にとって優先順位が高いのはこの辺です。
この業界で長くやっていくためには必ず組織が必要になってきます。1人では最後まで生きていけません。そのためにはリーダーに必要なモノをちゃんと勉強する。例えばお金の勉強だったり、前々から言っているひとりの人間として美意識の勉強だったり、言葉の勉強だったり。
僕が今まで『この人の下で働くのは嫌だな』と感じた時の気持ちをその場でしっかり因数分解して、反面教師にして、あぁこんな時こんなこと言われると嫌だなとか、リーダーにココの知識ないの不安になるなとか、まぁリーダーの勉強は死ぬまで続くと思っています。笑
あとは自社にポイントが入る仕事を選ぶ、というか取りに行く。やっぱり自ら営業をしないで舞い込んできた仕事は、誰からも感謝されないし、ただの労働である場合がほとんどです。
ちゃんと営業して膝と膝を突き合わせて取ってきた仕事は自社にポイントが入るし、色々な人に感謝される場面が多いです。
事務所を構えて会社を経営している以上、周辺地域のコミュニティとうまくやっていくのは大切です。まずは隣近所の人、同じ街の人としっかりコミュニケーションをとって、地域に根差さないことには僕たち完全オフラインの業界ではスタートラインにも立たないと思っています。
そして薄利多売競争からの脱却。
目先の売り上げも大事ではあるが、先を見据えて今から行動しないと手遅れになってからでは遅いです。
仕事の単価を上げる。それによりサービスの品質が上がるし、値下げをしないことでそれを理由に妥協するという逃げ道を断ち切れます。これはしばらくの間売り上げを落としますが長い目で見れば会社にとってはかなりのプラスです。
この辺りが今の僕の課題というか仕事です。
もちろん目の前の現場に全力で打ち込む、ですがそっちにあまり比重をかけずにこれらの課題とも向き合う。
結果が出るのはいつになるか分かりませんが、ここ最近数年前から続けてきた活動の手応えを感じ始めています。この手応えもしっかり言語化して再現性を持たせて会社の資産にしたいと思います。
長くなりましたが現場からは以上です。
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