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フランス🇫🇷狩りの音楽のコンサート

フランス南西部のボルドーの近くにある、
美味しい牛肉で有名なBazas(バザス)という街に来ていたのですが
(バザス牛についてはこんなのを見つけました)

大聖堂を見に来たら、
たまたま伝統的な衣装を着ているホルン奏者たちに出会いました。

見たら、
Concert de trompes de chasse 
と書いてあり、
狩のホルンのコンサートをするとのことでした。

昔、狩りをする時にオーケストラがついて回ったそうです。

このピストンがついていないホルンは『Les Trompes de Chasse』(レ・トロンプ・ドゥ・シャス)と呼ばれて、中世にフランスとベルギーで作られたようです。

その後フランスでルイ15世の時に(1680年ぐらい)にオフィシャルに狩りに使われるようになったとか。

元々は動物の角を使って作っていたんですね。

コンサート前に音を試す音楽隊たち

しかしホルンの音楽隊が一体何の役に立ったんだろうと思って調べてみたら、

狩人を応援したり、
チームメンバーや犬とコミュニケーションを取る
(どこに動くとかだと思います)
のに使われたそうです。

面白いですね。

ちなみにこのことについて
コンサートの後、
大聖堂を背にして歩きながら
主人に狩とオーケストラの歴史について聞いていたら、
前を歩いていた男性が突然振り返って、

「当時は、銃などを使わずに狩をしていたんだよ」と。
どういうことかというと、
みんな馬に乗って犬と一緒に森に行って、
ターゲットにする動物を見つけたら、
ひたすら追い回して、
動物が疲れたらそこでグサっと、
行ったそうです。

めちゃ時間かかりそう…と思いました。

(ちなみにフランス人の、こういうサッとみんなが知らない人と楽しく話し出す文化、本当に好きです)

さてとにかく通りがかったのでコンサートを聞いてみました。

この大聖堂の中で行われました。
遅くに入った割に一番前の席をゲット
無料なのにこの素敵さ
1人の人が台本を読み、途中で音楽が挟まれ、
狩の1日のストーリー仕立てになっています。
ストーリーを聞いている時はみんな前を向いていますが
演奏の時はホルンの広がっている方が客席に向くように
みんな背中を向けて演奏します。

迫力があってとっても面白かったです。
それにしてもピストンがないのに音を変える技術が本当にすごい…
難しそうと思いました。

小さな文化理解の体験、大好きです☺️🙏

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