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イタリア🇮🇹私の見つけたサルディニア(2)

素敵な出会いがいっぱいだったサルディニア旅行、
もう1人忘れてはいけないかけがえのない友情をはぐくんだのは、「バーバネラ」(黒ひげという意味)
あごひげを伸ばしているからこの名前。

出会いは、Telti(テルティ)という街で行われた「Mirto(ミルト、ブルーベリーみたいなサルディニアで有名な果物)のお祭り」に行った時。

沢山の出店の中に、彼の展示がありました。

初めこれが何だかわからなかったのですが、
パスタを切る道具と判明しました。

イタリアでパスタと言うと、麺類のパスタももちろんですが、ケーキ/お菓子を作る生地を指すこともあります。(例えばクロスタータというケーキの生地とかもパスタと呼んでこのパスタカッターで切れる)

crostata クロスタータ

驚いたことにこちら、金属部分から持ち手まで全て手作業で手作りです‼️

夫へのプレゼントに購入

一製品€70なのですが、一から手作業でこの値段は、実際の製作工程を見てみるとすごい気がします。

とにかく感動して色々話して、
結婚祝いに主人に買うことにして店に戻ったところ、

「明日何するの❓」と

「明日は島の西側のアルゲーロに行こうと思っていると言うと、

「ここからアルゲーロまでのちょうど中間地点に僕らの家がある、興味があれば遊びに来なよ、
アトリエも見せてあげるよ」と。

えーめちゃ製造現場見たい😍と、
アルゲーロの帰りに寄ることに。

実際寄ってみました。

お邪魔します‼️

本当に手作業、
コロナで職を失い家にずっといて
どうしようと考えて
ゼロから機械を買って始めたそうです
何とこれも手作業で削って行くのです
しかも印などつけず目分量で❗️
手で削って行ってこんなに正確に
完成品にはサインも

コロナ前はご夫婦共、家電の会社で洗濯機や掃除機を売る仕事をしていたそうなのですが
コロナでお店も閉まり仕事がなくなり、

家に閉じ込められてどうしようかなと言っていたところ、ふと思いついてこれを作ることにしたとか。

でも思いついて一年前に始めたにしては神業なのでは❓そもそも普通の人は金物削るやり方も知らないのでは❓と思い聞いてみたところ、

包丁作りで有名なPattadaというサルディニアの街でk生まれ育ち、お父さんが包丁職人だったそう。
なので金属製品の扱いは何となく小さい頃から見ていて知っていたそうです。

そうでもないとこれ始めようと思わないですよね…

今は自宅で働いているので子供と過ごす時間も増えてとってもハッピーと言っていました。
奥様もとっても理解があって、旦那さんの挑戦を支えていて素敵なカップル♥️

私たちが出会ったTeltiという街のお祭りでの出店が実は初めてだったらしく、
そこで私の夫と私は製品の価値をきちんと理解していたから嬉しく思ったとのこと。

中にはちらっと見て触って、
いくら❓と聞いて、
70ユーロ、と言うと、
こんなのもっと安く半額ぐらいでどこでも買えるよ、と言って来る客もいて、憤慨したそう。

確かにパスタカッターを2000円ぐらいで見つける事はできると思います。
でも金属のローラーの部分から一つ一つ手作業で、
そしてイタリア、サルディニアの現地の人が心を込めて作った作品をサルディニアで買うのと、
どこか海外の工場で大量生産された製品を量販店で買う場合とは、
一緒には出来ないと思います。

一つの製品を作るのに何時間もかかるか…
モノの価値はこういう背景を知って、作り主の思いを感じる事でも変わって来るのだなと思いました。

ちなみにこの街の伝統的なお祭りにも参加出来たのでそれは次回に続きます☺️❗️

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