誕生日が嫌いだというはなし
自分の誕生日が一年の中で1番嫌いな日です。
というか、誕生日に脇役でいることも、ましてや目を向けられて主役になるのも嫌なんです。
誕生日ってなんだか"トクベツな人間"にならなきゃいけない気がするんです。まだ若いですし、同世代の子がやってる様なサプライズだとか、少しは羨ましいと思うものです。
でもそんなサプライズだとか誕生日会だとか、やられても反応に困るんです。
私の誕生日はいつも夏休みでしたから、誕生日に友達に会うことも無ければ、誕生日は友達から祝われるものだというのも高校くらいまで知らなかったんです。いや、自分は友達の誕生日を祝ってきたはずなんですけどね。
当然のことながら、友達と遊びにいかなければ家にいる事になるんですが、これがまた嫌なんです。
普段、私に小言ばかり言い、時に手を上げ、兄妹と比べるそんな家族にその日だけ「オメデトウ」と言われるのが心底嫌です。「ありがとう」と返さなければいけないことも嫌です。
この家で、また、私は歳をとってしまった。
そんな気分になるのです。
いつも決定権なんてないのにその日だけ、外食どこに行きたいだの、ケーキはお前好みのフルーツタルトだの…生クリームが苦手だからフルーツタルトがマシなだけで、フルーツタルトが好きなわけじゃないし。私はメレンゲ菓子やシフォンケーキが好きです。
ここまで祝われることが嫌!って言ってきましたが、祝われないというのもなんだか寂しく感じるものですよね。めんどくさい人間だ。
誕生日を祝う文化がある以上、祝われないのは自分の存在を否定された様な気になるんです。この人たちにとって、私って祝うに値しないヤツなんだなって、自分が認識するのが嫌なんです。きっと。
あと何回この嫌な日を過ごしたら良いんですかね。
また今年も刻一刻と近づいてくる嫌な日をどう過ごすかを考えておかねばなりません。できることなら、連絡を遮断して1人で優雅にティータイムを楽しむくらいできたらいいなと思います。